東京大学情報学環「カンブリアン講義2010」にて実施、2010年10月20日から12月6日、総計291葉にて終了したセッションです。
http://cambrian.jp/tree/?p=iii2010
以下は、セッション終了後メンバーによって抽出された名跡(好きな流れ、気になる流れ)です。
AにBが付けられることでBの意味がAによって変えられる作用を後方修飾、逆にAの意味がBによって変えられる作用を前方修飾と名付け、カンブリアンゲーム独特の修辞法が議論されました。
カンブリアン詩学の先駆けとなりました。
どこへでもどあ
(中村理恵子・選)
前方修飾
(武富有香・選)
後から付いたリーフが、前のリーフの意味をがらりと変えてしまう。この付け合いを前方修飾と呼ぼう。
(安斎利洋・選)
前方修飾その2
裸のPCが、付け合いによって海岸の航空写真に見える。
(安斎利洋・選)
ハトとしてのヒト
これは、ハトの写真がヒトを読み替えると同時に、ハトの写真自身も読み替えられる、前方修飾と後方修飾を併せた双方修飾のようなつもりでつけました。前方修飾ではヒトがハトのように、後方修飾ではハトがヒトのように。この双方の修飾で、例えばヒトの「買い物」という文化的行為、ハトの「餌を食べる」という動物的行為、そういうものを取り去った「個体が複数集まって、有限の資源を奪い合う」というような独特のレベルの生態の可能性が考えたりできないだろうか、という意図でした。(kazeto)
(安斎利洋・選)
文字の記憶
最後の壁のシミが、もはや文字の痕跡というに見えるという、それ自体の意味が文脈の中から形成されてしまう。
蟻の巣、ヒトの巣
これも水道管の写真が蟻の写真の後に付けられることで、その水道管自身の見え方が変わってしまう後方修飾。さらに、この後に地下鉄の写真も、それ自身の意味を変えてしまう連続した後方修飾。
水道管は巣に見えざるを得ないし、地下鉄も巣に見えてしまう。
(下西風澄・選)
(安斎利洋・選)
(長田将彦・選)
出会って分かれて ばーちゃんつながり
(高橋みちな、三ヶ島ちひろ・選)
(渡邊翔・選)
(田中絵美・選)
(田中絵美・選)
深読み大会
ー美しいタワー
ーを握る手
ー深読み
(藤井保文・選)
細胞分裂
(藤井保文・選)
イキモノシリーズ
卵
タコ
クラゲ
触手
菌類繁茂
(藤井保文・選)
生き残ってしまった
(藤井保文・選)
(平岡なつき・選)+↓
光つながりで絵的に美しい
(武富有香・選)
物語を感じさせる連なり
(宮川綾香・選)
有機的なはずの人間の無機化、人そのものではなく人と人の空間への視点の移行
(武富有香・選)
「並ぶもの」へのまなざしが最後まで引き継がれた一連の流れ
(武富有香・選)
色が生きてる
(宮川綾香・選)
宇宙人が最後にたまねぎに変容していくところが好きでした。
(吉村春美・選)
(注:▼名跡の枝先から逆に辿って0018kazeto作品でUターンする)
(▲ここでUターンして)
これだけ長く静かにつながる感じが、
素直にきれいだなあと思いました。
(吉村春美・選)
あまたのあたま
形の連想も秀逸だけれど、人の頭、人それぞれの祈願が、どれもみな同じような木の実というおかしさもあって、二つの修辞法の合わせ技。
(安斎利洋・選)
まさかの展開
(安斎利洋・選)
壁から生えた犬、人生苦ありゃ楽あるさ
(中村理恵子・選)
ぽっかり宇宙に空いた不思議な穴、発電所の壁になったりサンマ三兄弟になったりそして陰陽道に至る
(中村理恵子・選)
ひたすらシュール・・・・すきかも
(中村理恵子・選)