2024年1月1日発画したCambrian Game 2024 は、100日目、4月9日をもって終了しました。
2024年1月1日~2024年4月9日(100日)1067葉
新春カンブリアンゲームセッション、今回は昨年に引き続き画像生成AIを包含する実験セッションでした。
「写真であること。ただし何が写真であるかはそれぞれに任せる」というルールを設け、散歩空間の接続をもくろんだ2022年までのセッションを保留し、2023年は画像生成AIをレンズの代わりに言葉(プロンプト)を向けて撮る「写真」と位置づけました。
生成AIをめぐる状況が目まぐるしく変化するなか、今回も同じ設定で機械の無意識に巻き込まれる100日となりました。
次回カンブリアンゲームは、2025年1月1日開始を予定しています。
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カンブリアン詩学
Facebookグループ「カンブリアン詩学」にて、今回の実験の意味を振り返りつつ、カンブリアンの樹に含まれるフローを抽出・鑑賞する会話が進行中です。ぜひご参加ください。
カンブリアン詩学
最近のセッション
AIカンブリアン・早稲田2023
早稲田大学文化構想学部の学生42名が囲んだ早稲田2023では、ポストイットを使ったアナログカンブリアンからスタートし、日常の写真をつなぐ散歩カンブリアン、そして画像生成AIを引き込んだAIカンブリアンへと、これまでのカンブリアンゲームの歴史を7週間をかけて追体験しました。
樹が育ったところで、連衆それぞれが自分のリーフを含むフローと含まないフローを選び、批評しあう「カンブリアン詩学」で締めくくりました。
カンブリアンゲーム2023
年末から年を越して行う恒例のカンブリアンゲームが始まったのは2003年。2023年で20年目になります。カンブリアンゲーム2003の地図を埋めるリーフは、連画を色濃く反映してほとんどが作画された作品でした。その後デジタルカメラやカメラ付きケータイの普及にともない写真をリーフとするスタイルが生まれ、近年は日常的な散歩空間の組み換えを基本とするスタイルが定着していました。
このスタイルの熟成を大事にしながら、カンブリアンゲーム2023は機械の無意識ともいうべきAI生成画像を含む実験セッションとなりました。これまで、投稿画像の縛りとして「写真であること。ただし何が写真であるかはそれぞれに任せる」という文言を掲げていましたが、画像生成AIをレンズの代わりに言葉(プロンプト)を向けて撮る「写真」と明示的に位置づけました。
(2023年1月1日~4月8日)
カンブリアンゲーム2002~2022の全セッション
情報学環2010名跡集を発掘しました
カンブリアン詩学の先駆けとなったワークショップです
論文など
●寺尾麻里さんの論文「連想文学の生態──カンブリアンゲームにおける作品創出の構造」が、 『JunCture』第7号に掲載されています。
Facebookグループ「カンブリアン詩学」が参考文献に!
●「潜在的人類を探索するワークショップ」(安斎利洋)で、カンブリアンゲームについて言及しました。
『エコ・ファンタジー 環境への感度を拡張するために』(春風社 山田利明、河本英夫 編著)所収
樹の成長(タイムラプス)
カンブリアンゲーム2015の樹がサーバー上で成長する様子を再現しました。枝がもつれあうと、枝ぶりを整える習性が発現します。
『音の樹』が復元されました
『音の樹』は、2006年の1月に始まった音に音をつなぐカンブリアンゲームの樹です。ソーシャルネットワーク mixi の中の些細な会話から自然発芽し、2年半にわたり継続しました。音楽のネットワークコラボレーションとして先駆的な試みでしたが、当時のカンブリアンサーバーは非力で、音源ファイルを投稿者自身が確保した外部サーバーに依存していたため、多くの音源がリンク切れになったまま放置されていました。2015年の3月、Facebook 上に公開グループ「音の樹復元委員会」を立ち上げ、散逸した音源を収集し樹を復元しました。(2015/4/4)
全データを復元した音の樹
セッション当時のページ
セッション当時のコミュニティ(mixi)
音の樹復元委員会(Facebook)
カンブリアンゲームの歴史
2002年からのカンブリアンゲーム史はこちら