カンブリアン CAMBRIAN GAME ポストIT連画 文化の深層で、情報が情報を生み出し、多様化し、構造が醸成されるプロセスを、単純なゲームのなかで体現しようとするのが、カンブリアン・ゲームです。他人と影響しあうシステムの中での、喜び、失望、期待、驚きそのものが、このゲームの目的です。

カンブリアン・ゲームの楽しみ方

用意するもの

• 大きめの台紙（大判のケント紙、模造紙、ホワイトボードなど）
• 正方形の付箋（Post-itなど）
• フェルトペン
• デジカメ

遊び方（少人数による輪番式）

• プレイヤーの順番を決める。
• 始めの一人は、種となる絵を台紙の中央に貼る。
• 次の人は、台紙にある絵をもとに、その絵になんらかの「関連」のある次の絵を描き、もと絵の傍らに貼る。ふたつの絵を結ぶ矢印を、台紙に書き入れる。これを「絵を付ける」と呼ぶ。
• 順次、参加者は絵を付けていく。ただし、ひとつの絵に付けられる絵は２つまでとする。
• 空間が埋まったら、ゲームを終える。最後にデジカメで全体を撮影する。

遊び方（多人数による並列式）

• キーパーを一人、決める。
• キーパーは種となる絵を台紙の中央に貼る。
• 参加者の誰かが、台紙にある絵をもとに、その絵になんらかの「関連」のある次の絵を描き、もと絵の傍らに貼る。ふたつの絵を結ぶ矢印を、台紙に書き入れる。これを「絵を付ける」と呼ぶ。
• 参加者はいっせいに、絵を付ける。ただし、ひとつの絵に付けられる絵は２つまでとする。
• 参加者は、付けたい絵が決まったら、予約することができる。白紙の付箋を貼り、矢印を書き入れておく。絵が描き終わったら、白紙と入れ替える。
• 空間が埋まったら、キーパーはゲーム終了を宣言する。最後にデジカメで全体を撮影する。

参考

• 付箋は剥れやすいので、ゲーム終了後は糊やカートリッジ式両面テープで、ひとつひとつ固定しておくとよい。
• 作者がわかるように、絵の隅に署名を入れるとよい。付箋の色で、色分けしてもよい。
• 予約は、多人数の輪番式でもゲームの加速に有効である。
• 「関連」とは何かについての暗黙の合意（あるいは不一致）が、ゲームの行き先を左右する。あらかじめ明示的な合意をもたないほうが、スリリングである。
• 遠縁の枝を結びつける多重継承を許すオプションをあらかじめ宣言してもよい。二つの枝を継承した絵からは、ひとつの絵が派生できる。
• 画用紙やノートに直接書き込んでいく簡易な方法なら、喫茶店や電車の中でもできる。
• 電子的な方法によって、絵を浮遊させ、空間が飽和しないようにする可能性を模索したい。