松井貴子さんから、彼女が最近翻訳した
『人体解剖図--人体の謎を探る500年史』(ベンジャミン・A・リフキン他)を送っていただいた。
松井さんからは何ヶ月か前にメールをいただいていて、ヴェサリウスに関するあるタームをググっていたら、
僕の日記にたどりついたというのだ。まるで、ほとんど客のいない古本屋で旧友に再会したみたい。「勝手ながら、安斎さんをわたしの心の中の解剖仲間No.8に位置づけさせていただきました」という栄誉をいただいたが、7までが誰かは明らかでない。
この本、松井さんも指摘しているが、ルネッサンス以前やイスラム文化圏はすっかり抜け落ちていて、いわば西洋における人間観の確立史だ。自分の中の編集本能が頭をもたげて、下にあげたような図像まで含めた、身体のメタ認知史に拡張してみたくなる。
デュビュッフェ『誕生』
フリーダ・カーロ『乳母と私』
光島貴之『肩こり』
光島貴之『胃潰瘍』
13世紀の解剖図
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ヴェサリウス 解剖された解剖学者
透視前の『棘を抜く少年』