美男美女が時代・地域・民族によって違うのは知られているにしても、
魁皇がモンゴルで大もてのイケメンだというのは、悪いけど爆笑。
10年前北京で展覧会をやったときに、スリムで精悍なモンゴルのアーティストが尋ねてきた。彼は(僕ら的に)かっこよかったので、本国ではだめだめだろう。
美男美女は、たとえば繁殖力とか餌の収集力とか天敵からの防衛力とか、そういう進化心理学的な理由がありそうなものだけれど、たとえば嵐の面子がこれでいい点をとれるとは思えない。
人間は他人の欲望を欲望する。Aさんがいいと思うのはBさんもそれをいいと思うからで、Bさんがいいと思うのはAさんもそれをいいと思っているから。こういう循環回路は、ちょうど発振気味のエコーマシンのようなもので、どんな種を入れてもその種を「種種種種‥‥」と大きくしてしまう。
てことは、自分たち的なかっこいいは、ほかのどこかで爆笑ものかもしれない。
グローバリゼーションは大きなエコーマシンなので、世界の美男美女を強い中心に引き寄せてしまう。しかし、オバマはかっこいいけれど、アフリカ的にはどうなんだろう、とか。
自分の顔写真を入れると、ヒット地域を検索してくれるWebサービスがほしい。