犬を食べるために屠殺する写真に出くわした。
「人間は何を食べてきたか」(NHK)というすばらしいシリーズ番組があった。この中で、飼っていた豚を屠殺し、隅々まで丁寧に調理し保存し食べる過程を追っていて、逆説的だけれど、これほどまでに生き物のリアリティを感じる映像はないと思った。
鯨を食べるのは文化であり牛を食べるのと本質的な違いはない、という意見に僕は賛成するのだけれど、一方で鯨や牛を殺して食べるリアリティがこの議論にはどこにもない。骨つきラム肉をほおばるときに、死んだ子羊の顔を想起することはない。
犬を屠殺する写真には、いろいろな視点や言葉にかき消されない何かがある。ここに直に貼りたいところだけれど、それは悪趣味だからやめておこう。
(犬好きで、心をかき乱されたくない人はクリックしないでください)
http://www.recordchina.co.jp/group/g456.html