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マスターベーション
2008年07月04日01:04
自分で自分をくすぐっても、くすぐったくない。
なのに、なんでマスターベーションが「可能」なのか?
これは、とても不思議なことじゃないだろうか。
以前取材に来た『解体新ショー』のディレクターに、ぜひとりあげてほしいというメールを送ってみた。
、、、無理かな。
コメント
D.G!bson
2008年07月04日 01:10
自分で自分をくすぐっても、くすぐったい。
異常なんでしょうか・・・。
安斎利洋
2008年07月04日 01:12
えーーー!
するとD.G!bsonさんは、落ち込んでいるときに、自分で自分をくすぐって笑わせたりするんですか?
安斎利洋
2008年07月04日 02:06
《私》は《私》にくすぐられない。
《私》は《私》の性的刺激に興奮できる。
《私》は《私》の肩こりをほぐすことができる。
《私》は《私》の書いた文章に癒される。
《私》は《私》の歌う歌に癒される。
《私》は《私》の描いた絵に感動する。
《私》は《私》の課した問題に悩むことができる。
《私》は《私》の出した三択問題を楽しむことができない。
《私》は《私》と賭け事をしてもつまらない。
《私》は《私》とチェスができる。
こういうのも、個人差があるんだろうか。
イトカワ
2008年07月04日 02:14
最近のNHKならやってくれそうな、気も少ししますねー
びすけっと
2008年07月04日 02:20
女の人のことはわかりませんが,あれは自分の一部でありながら,自分の一部では
ないですよね.息子って言ったりするし.筋肉と違って意思でコントロールできないし.
一方で,自分の手の血を止めて,しびれさせると,他人に触ってもらっているように
感じるらしいです.
stella
2008年07月04日 03:23
G!bsonさんに一票。
触れ方だと思います。
安斎利洋
2008年07月04日 03:27
>最近のNHKならやってくれそうな、気も少ししますねー
返事がきたら、報告します。
安斎利洋
2008年07月04日 03:31
>触れ方だと思います。
意外だなー、もう二人もいるとなると、かなり高確率で「セルフこちょこちょ」ですね。
stellaさんの場合、自分でギャグを言って爆笑したりするタイプ?
>自分の手の血を止めて,しびれさせると,他人に触ってもらっているように感じるらしいです.
しびれた手で自分をこちょこちょすると、くすぐったいだろうか?
Linco
2008年07月04日 07:16
「右手で左手を触る」「左手で右手を触る」それぞれ見た目はたいして変わらないけれど、主体の意識は「右手」「左手」それぞれ選択可能なはずです。
続く。
ks91
2008年07月04日 07:18
《私》は《私》に殴られると痛いです。マスターベーションもそうで、物理刺激に反応する回路の場合は自分でできるのでは?
smi
2008年07月04日 07:54
髪の毛を一本抜いて、それで耳の穴をこちょこちょするとくすぐったいです。
やったことないけど、しりの穴もくすぐったいかも。
口の奥のほうの上側にくすぐったいポイントがあるような気がします。
ペニスがヴァギナの裏返ったものだとすると、あれは身体地図上は内側なのかも。内側は自分でくすぐってもくすぐったいけど、外側は人にやってもらわないとくすぐったくないという仮説はどうでしょう?
正しかったらつまんないけど。
ikeg
2008年07月04日 08:43
なんで自分でくすぐれないか、に関してはダーウィンの示唆にはじまり、スーザンブレイクモアやウォルパートの研究が最近では有名ですよね。頭頂葉と小脳による自己モニターの違いがあって、小脳はより低次。くすぐりは頭頂葉優位みたいです。自分の行為が「原因」だということが分からないようにすると、十分くすぐれると思う。
マスターベーションは、もっと小脳優位なのかな。しかし、セックスとくすぐりの境界は限りなく曖昧だと思うから。
Blakemore, S.J., Frith, C.D., and Wolpert, D.M. (1999). Spatio-temporal prediction modulates the perception of self-produced stimuli. J. Cogn. Neurosci. 11, 551-559.
ぼくは同じような問題をシミュレーション研究でやってます。
TODO
2008年07月04日 09:55
私もくすぐったい派です。
June
2008年07月04日 10:39
育児においては、子どもがくすぐられてくすぐったいと感じるのは、「他人とスキンシップをしている」という認識ができてからだとのことです。自分と他人の区別ができていないとコチョコチョされてもくすぐったいと感じない、と。他人にコチョコチョされるというコミュニケーションがあるから、それに対する反応としてくすぐったいと感じるので、だから、自分でコチョコチョしてもくすぐったいと感じないんだそうな。
というわけで、マスターベーションの場合、モウソウというゲンソウが、それは自分ではない人がしてくれているコト、と思い込ませてくれるから、なんじゃないのかと
いやー、脳ってすごいよね〜
安斎利洋
2008年07月04日 17:11
>自分でくすぐったい人たち
どういう現象なのかぜひ教えてください。
自分の足の裏を絵筆でなでる実験をしてみたんですが、こそばゆい感覚はあるけれど、続けていられないということはないし、むしろ続けていたいという、別の方にいってしまいそう。
・ふだん、意図せずに自分が自分をさわっている場所が、突然くすぐったくなったりしますか?
・他人にくすぐられるのも苦手?
・自分で故意にくすぐるとき、続けたくない、やめてくれ、という感じですか?
・手を離しても、むずむずが継続して、くすぐったいモードが続く感じ?
安斎利洋
2008年07月04日 17:22
いろいろわかったことと、ますますわからないことが出てきました。
私が私を触る、右手と左手をあわせるのは、自分の臓器同士が接し合っているのと同じだし、juneさんのいう赤ん坊と母親もそうで、一体になっている。
ところが、目をつむって自分のひざを掌で覆っていると、だんだん足が大きくなってくる(ように感じる)ことって、ありませんか? 僕だけかな。
ノイズキャンセラーつきのヘッドフォンのように、部分Aは、部分Bの挙動を知ることができるから、互いの信号をキャンセルできる。なんかの拍子で、キャンセルできなくなると、自分の中で「部分」が存在を主張しはじめる。
マスターベーションが可能、というのは、ふだんは同化しているからだの一部を、部分として立ち上げるような感じでしょうか。
安斎利洋
2008年07月04日 17:28
くすぐり問題は、ikegさんの本がきっかけで意識しはじめたんですが、自分の行為によって生じるセンサーからの信号は予期できるから、キャンセルする負帰還がかかるのはよくわかります。
逆にくすぐったいモードに入ると、さわられる信号が来なくても予期だけでくすぐったいのは、正帰還がかかって自励振動を起こしかけているんじゃないか。昔、電車で右隣に知らない人が座っているだけでくすぐったかった時期があります。左はなぜか平気。
マスターベーションは、まさに自励振動なんで、負帰還を正帰還にチェンジするようなことをしてるのだろうか。
安斎利洋
2008年07月04日 17:42
>《私》は《私》に殴られる
というのは、《私》は《私》に殺される、のバリエーションですね。
自分に刺さった棘を抜いたりするときに思い出すのは、ブラックジャックが自分で自分を切って手術している光景。あれは、どこまで可能なのか。脳の手術は、ハングアップしそう。
>内側は自分でくすぐってもくすぐったいけど、
一度、妊娠してみたいですね。
ユミ
2008年07月05日 03:09
>一度、妊娠してみたいですね。
安斎さん、究極のフェミニストですね。
尊敬いたします。
安斎利洋
2008年07月05日 03:27
いやいや、内側からくすぐられるかどうかを体感したいだけで、それ以上の意味はありません。
あっちゃん
2008年07月05日 18:13
確かに自分でくすぐるときは、すでにくすぐったさに身構えている。ところで、ものすごくうるさいいびきは、何故掻いている本人には聞こえないの?一番耳に近いところから発せられているのに。私は許せない!
安斎利洋
2008年07月05日 22:57
とてもにぎやかで楽しい知人に、「あんた、自分で自分がうるさくないの?」ときいてみたら、「うるさい」と言ってました。
寝太郎
2008年07月06日 04:10
面白いトピックですね。
性感にはハイアラーキーの階層があると思う。「くすぐったい感」には特にくすぐったい部位はあるがハイアラーキーは形成しない。頂上に向けての段階を経る過程そのものが「性感」に結びついているのだと思う。
この性感は又「鈍感」とも結びついている。ある意味で「鈍感」でなければ「性感」はないといえる。
基本的にはsmiさんの性器内蔵説には賛成。「性器」は「鈍感(外皮)」の裏返しになっている。
安斎利洋
2008年07月06日 11:47
自分の眉間にぎりぎり触らないところに指をかざしていると、もわっとしたくすぐったさが張り付いて、手を外しても長いことその状態が続きます。自分で自分をくすぐる、に近いことなのかもしれません。
>性感にはハイアラーキーの階層があると思う。
くすぐったさにも、一段階かもしれないけれど、状態のラダーを登っていくようなことがあるんじゃないでしょうか。
Wikipediaによると、「広範囲の種が自慰をなし、自慰の際には道具となる物体をつかうことが明らかになっている」とあります。
http://
en.wik
ipedia
.org/w
iki/An
imal_s
exual_
behavi
or
一部日本語訳:
http://
ja.wik
ipedia
.org/w
iki/%E
5%8B%9
5%E7%8
9%A9%E
3%81%A
E%E6%8
0%A7%E
8%A1%8
C%E5%8
B%95
ヒトとサルだけ、というのは俗説なんでしょうかね。
マスターベーションも、妄想が加わるような「高度」な状態遷移をともなうものの前に、一段階の「火がつく」ような状態遷移があるんじゃないかな。動物のマスターベーションは、くすぐりに近いんじゃないか。
安斎利洋
2008年07月07日 00:02
>「右手で左手を触る」「左手で右手を触る」それぞれ見た目はたいして変わらないけれど
なにかひとつひっかかる言葉があったんですが、思い出しました。
「左手は右手のすることを知るべからず」
聖書でした。ピアノの教則本でもいいんだけど。
Linco
2008年07月07日 00:19
ついでに「手」と「目」を機能ごと入れ替えてみましょう。
>「右目で左目を見る」「左目で右目を見る」それぞれ触れた手はたいして変わらないけれど
寝太郎
2008年07月07日 04:37
例えばユダヤ人等の割礼は、内臓器官を外部器官化する「鈍感」さを導入するコントロールに発していると考えられる(衛生という面はどちらかといえば言い訳に近いと思う)。つまり「敏感さ」に「鈍感さ」を導入する過程を経ることで、性感持続時間を増し'梯子を登る'「過程」をより快感とする経験上の知恵だと考えられる。別ないい方でいうと、割礼は意図的に快感を「底下げ」する操作だと言えると思う。これには、ユダヤ人が忌諱する「マスターベーション」をより回避しやすくする意図も含まれる。
これは嗜好物の摂取にも当て嵌まる。「毒」を強いて摂取することで毒の知覚に繋がる「苦み」「痛み」といった負のセンセーションに対する耐久を養い、「鈍感さ」を導入することで、感覚の底下げを招く。底下げによって快感の幅は広がり嗜好物はより習慣化される。つまり嗜好物の摂取はエロティシズムでもある。
動物で嗜好物を摂取するものと、マスターベーションをするものが連なるというのが、私の仮説です。
安斎利洋
2008年07月07日 13:30
底下げは、自分自身への「じらし」ですね。
色覚の等色曲線に、負に「底下げ」されたところがあります。
http://
mixi.j
p/view
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苦味が自慰だというのは、体感としてその通りだと思います。自転車やスキーで坂を下る快楽のために、坂を上る快楽が生まれるような。
安斎利洋
2008年07月10日 19:18
NHKのディレクター氏から返事をいただきました。
解体新ショーでは、「なぜ男性はトイレの後でぶるっと震えるのか?」などNHKらしくないネタも企画しているが、ちょっと難しいだろうな、とのこと。
「学術的にもおもしろいので、イグノーベル賞を狙ってください」
だそうです。
jiroh
2008年07月28日 02:06
遅い参入ですが、
昔、ませた友達に、耳の穴を小指でなぶったら耳が感じる?
小指が感じる?と訊かれた事があります。
妊娠したい安斎氏は耳派だろうか?
このテーマだとNHKも扱いやすいかも・・・
安斎利洋
2008年07月28日 02:59
小指は意識したことありませんが、耳はやばいです。声がくすぐったくて、右耳に受話器をあてて電話がかけられません。
いっそ、「裏解体新ショー」を作ったほうが速いかもしれませんね。
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