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ムサ美オートポイエーシス論全体に公開
2008年04月19日02:27
ikeg(池上高志)さんから、武蔵野美術大学基礎デザイン科の「オートポイエーシス論」を引き継いで、講義は9月からだけれど今日は第1回目。

やはり今年からムサ美で講座をもつ高木隆司先生は「形の科学」で知られているが、実は若い頃、ムサ美の非常勤で物理を教えたことがあり、美大で物理をやるんだから変わったことをやってみよう、というのが形の科学をはじめるきっかけになったそうだ。

ikegさんも、科学からアートに自分の領域を拡張する時期と美大での講義の時期が重なっていて、きっとなにか作用があったにちがいない。ソシュールの一般言語学講義は、聴講した学生のノートだそうだけれど、大学の講義は、自分の持ちネタを伝授するのではなく、自分の領域を拡げるプロセスに重なったとき、マジックが生まれるのだろう。

というわけで、この場から何を得ようかという貪欲さで臨めばいいわけで、それはたぶん自分の習性に合っている。10月からは東大情報学環でも講義が始まるので、今年はそんな年になりそう。

コメント

有馬純寿2008年04月19日 04:33
>大学の講義は、自分の持ちネタを伝授するのではなく、自分の領域を拡げるプロセスに重なったとき、マジックが生まれるのだろう。
>この場から何を得ようかという貪欲さで臨めばいいわけで、

ああ、それはまったくその通り。
最近それがあまりなかったから、工夫しないと。
中村理恵子2008年04月19日 07:39

おお、わが母校に、来たかい。
最近どうなってるのか?
一度、講義を襲撃にいくね。

>10月からは東大情報学環でも講義が始まる

こっちはWヘッダーなんで、よろしくー。
ネタを練りあげに、こちらはまず古武道修行の旅にでます。
んじゃ半年後に、赤門でっ!!!手(チョキ)
ikeg2008年04月19日 09:02
頑張ってください。僕も覗きに行きたい。
ムサビのおかげで、研究の方向も動いたと思います。
 よく、アートをやって科学的アイディアがアートに流れるがその逆はあった/あるの?って聞かれますが(単に輸出じゃねぇの?)、違うんです。無意識が耕される。そっちの方が意識上のことより大事だと思うんだが。
高木隆司さんですか!むかし、京大の研究会で、鉄板の上に水滴を置いて、下から熱して蒸発するときの水滴の形、を
見せてくれた。高木さんはすごいよね。一方的にしかお会いしたことないですが、よろしくお伝えください。
安斎利洋2008年04月19日 14:32
>最近それがあまりなかったから、工夫しないと。

自分を拡張する一瞬のワザと、何年にもわたって拡張し続けるワザは違いますね。
やはり環境を組み替えていくしかないんでしょう。
安斎利洋2008年04月19日 14:33
>んじゃ半年後に、赤門でっ!!!手(チョキ)

道場破りの風景だ!
安斎利洋2008年04月19日 14:39
>無意識が耕される。
>そっちの方が意識上のことより大事だと思うんだが。

無意識が耕されるというのは、いい言葉ですね。
やはりアートはわかりにくいことが大事で、意識に回収できない気がかりが、意識下で勝手に構造を作っていくのが、本領だと思います。
アートだけじゃなく、無意識の構造や動きを大事にする日常の生き方がありますね。どこで考えたかとか、誰に話したとかが、実は重要だったりする。

ikegさんと高木先生の掛け合いは、面白いでしょうね。「世界は形の計算過程である」というような。誰かセッションを企画しないかな。
みまぞう2008年04月19日 16:54
このお二人には、別々にしか会ったことがないのですが、安斉さんと池上さんもそういう風につながっていたのですね。(当たり前だといわれたら、そうかもしれないのだけれど)なんとなく、発見感あり。
ikeg2008年04月19日 21:51
みまぞう先生ではないですか! お世話になりっぱなしです。安斎さんとは、なんとなく面白くつながっています。
安斎利洋2008年04月20日 02:05
みまぞうさん−ikegさんリンクは知っていましたが、やはりなんとなくスモールワールド感あり。
みまぞう2008年04月20日 17:36
ほかの方々、3人で盛り上がってすみません。

ICCのオープンスペースにも関係ありそうなひとの名前がちらほらあったり。膨らませても、膨らませても、日々、縮退し行く、所詮、お釈迦様の掌的この世界...。
安斎利洋2008年04月22日 01:37
>ICCのオープンスペースにも

そういえば木本圭子さんと20年前に一度会って意気投合したきり、20年会ってません。きっと、てのひら仲間ですね。
ikeg2008年04月22日 08:44
木本さんや三上さんとお話ししました。安斎さんはいらっしゃいませんでしたね。

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