昨日の
デジタルドキュメントシンポジウムは、愉快だった。情報処理学会という空気にもかかわらず、KYなパネラーが「連想と複数の淀み」「図書館のトポスと記憶術」「窓と窓の外の予兆」「データベースの子宮」てな言葉を飛び交わして、まったく収斂しない話に戯れた(最後のは飲み会だったかな)。成功という評価みたいだけれど、とりあえず謝っておきます。ごめんなさい。
申し訳なかったのは「コラボレーションで創発されるものを、企業はどう評価していくのか」といった善良で無防備で好意的な質問に対し、登壇者一同「カチッ」と音をたてて発火し、同時にマイクに手を伸ばす。「創発はそのシステムが評価できないものを生み出すことです」なんてふざけた回答も。これもまたごめんなさい。
それはともかく、二次会の最後まで濾しとるように残った、高野明彦、水谷長志、小林龍生、雨宮拓、原田康徳、中村理恵子のみなさん。世界は、自分が生きていくに値するわずかな仲間を与えてくれるものだ。