安斎利洋の日記全体に公開

2005年11月12日
02:42
 DEF
ひょんなことからmixi内で知り合った中川邦彦さん(ら)による、集団的・相互的デジタル映画『DEF』の最新バージョンを観た。その経緯などは、きっかけを作ってくださった&。さんの日記に詳しく書いてある。

年齢がおよそひと回り上の中川さんに「気が合う」という言い方もなんだけれど、『DEF』という作品もさることながら、中川さんの学生や家族とのつきあい方や、この会合に至る経緯から窺い知れる人柄が、なんか自分と似てると思った。それは、他人を縛らずに、他人と深く作用しあいたいという習性。

集団的・相互的であることは、ともすると人と人とが誤解なく意思疎通をはかることだと思われるけれど、DEFもカンブリアンも、むしろ誤読やほころびの中から生まれる詩を増幅する装置だ。そういう装置を思いつく人に出会ったのは、創作上の刺激というだけでなく、人生上の幸運だった。

関連日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=53454603&owner_id=64544
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=53223000&owner_id=11182
 

コメント    

2005年11月12日
03:29
gilli
安斎カメラをありがとうございます。

連画のプロジェクトの最初のほうの安斎さん達を知ったころから、どこかで中川先生のことが、頭の隅にありました。
なにか自然に満を侍して、こういう機会となって良かったです。

>誤読やほころびの中から生まれる詩を増幅する装置
そうなんですよね。
>人生上の幸運

私は、高校の時にすでに美術専修の高校で自分の専攻の絵画を無理矢理あきらめる形で造形に行って、デザイン科に入った中で、何をするか全く見失って、たまたま中川さんの授業を受ける形になって幸運でした。結局3年からの専攻に選択したわけで。 
2005年11月12日
06:53
N_apostrophe
人生には誤解や軽薄な読みで振り回されることが多くて傷つくこともありますが。
誤読、聞き間違いなどから、テクストの横にテクストを開いて行く喜びは、受け手でいることの多い者の楽しみです。
あるいはまた、抑圧から変形しているテクストに秘密の通路を開いて密かに通じるのも共犯者の喜びですね。
その上、斜めの読解から気づかなかった自分の顔を教えてくれる読者はありがたい教師です。
わたしこそ、安斉さんに出会えて、結びの&。さんに感謝。わたしには&<さんです。
2005年11月12日
09:36
元祖いまじん
>安斎さん
>> 他人を縛らずに、他人と深く作用しあいたいという習性。

「深く作用しあいたいという習性」、これは自分の行動パターンにもいえることだなぁ。時折、他人を縛ってしまいがちですが…(笑)

> N_apostropheさん

中川先生、ご無沙汰しております! その節はお世話になりました。
安齋さん、中村さんも実はパソコン通信時代からのご縁なんですよ。

>>共犯者の喜び

意味ありげな、いい響きです。
2005年11月13日
01:15
安斎利洋
元祖(というと天才バカボンを思い出す)いまじんさんと中川さんはお知り合いだったんですね。

10年前連画のCD−ROMを作るとき、いまじんさんにはいろいろ手伝ってもらいました。当時のCPUにとって、動画ファイルはあまりにも重い対象でしたね。

これから動画のカンブリアンの可能性を、あれこれ模索してみようと思っています。西山さん、またいろいろ教えてください。
2005年11月14日
06:59
N_apostrophe
切れていたように見えた糸があちこちでつながりますね。「悪いこと」はしていないから!!良かった。

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