安斎利洋の日記全体に公開

2007年07月07日
13:13
 ナマお受験
あれよという間に一週間の昔話になってしまったが、ワークショップコレクションは予想をはるかに超える大盛況で、成功でもあり、ワークショップ環境として失敗だという意見もあり、それはともかく「マチスましーん」の木は、やはりすばらしく、数日中に公開予定です。

来ていただいたかたがた、とりわけ、そのままお手伝いとして拉致されてしまったかたがた、本当にありがとうございました。この人たちの人件費をまともに払ったら、どうなっちゃう?

ワークショップの様子
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/elearningschool/class/archive/news/20070702org00m040063000c.html
中村日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=484729779&owner_id=64544&comment_count=19

さて、このイベントで印象的だったのは、はじめてナマで見る「お受験」の群。たまたま「慶應大学」で行われた「子どもイベント」だけれど、この組み合わせに「発火」してしまう膨大なひとたちがいることに、僕らは誰もあらかじめ気づくことができなかった。

「ムービーカード」では、二日目から親は立ち入り禁止にした。僕らのところでも「〜ちゃん、その絵じゃなくてこっちの絵を選ばなくちゃだめでしょ」と子どもの頭上から指示しているマリオネット複合体が侵入していた。

イベント当日、三田駅前で弁当を買っていたら、参加者と思われるスーツ姿の母親が子どもを叱りつけている「ちゃんとしなさい!」。後日、事情通から聞いた話によれば「三田の駅を降りたときから戦いは始まっているのだ」と焚きつけている塾があるそうだ。

このかたがたには独特の情報ネットワークがあり、集うとまずハンカチ王子の悪口から始まるそうだ。ワークショップコレクションがどういう回路で受験に役立つのかわからないけれど、「お受験」という長期ワークショップの一部とみなされたのだろう。
 

コメント    

2007年07月07日
13:44
TODO
うーんと唸るのみ。
2007年07月07日
13:56
H.耕馬
〉集うとまずハンカチ王子の悪口から始まるそうだ。

そりゃ面白すぎ!
作って無い?
2007年07月07日
14:00
Ken☆
>子どもの頭上から指示しているマリオネット複合体

子どもを頭上から操った後は、
子どもを携帯で操るラジコン複合体になるわけだ。 嗚呼……。
2007年07月07日
14:04
安斎利洋
>作って無い?

伝聞だけど、作ってないよ。塾の話も。
慶應以外は学校じゃないそうです。
2007年07月07日
15:55
Fibonacci
>イベント当日、三田駅前で弁当を買っていたら、参加者と思われるスーツ姿の母親が子どもを叱りつけている「ちゃんとしなさい!」。後日、事情通から聞いた話によれば「三田の駅を降りたときから戦いは始まっているのだ」と焚きつけている塾があるそうだ。

将にそのとおりですね。しっかり安斎さんに目撃されている。

前回の安斎さんの
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=479874723&owner_id=63253の日記にあった姫も幼稚舎へのお受験組なのだろうか?
慶応の方の早慶戦意識はこの時から刷り込まれている。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011234100によると早稲田は中学2009年スタートとあります。小学校はいつになるのだろうか?そしてその時の早慶戦は?

考えてみると僕の家庭も何となく大学というと「東大」の事をいう様に刷り込まれていた気がします。
2007年07月07日
16:11
nazo
慶応余談もしくは蛇足。

夫婦ともに慶応出身の知人がいます。その息子の名前の中に当然のごとく「慶」の文字が入っています。中学生となった息子が自分の名前を説明するときの決め台詞が「慶応大学の慶です!」。自信に満ちた口調に面白味のなさとおかしみを感じます。

2007年07月07日
16:53
うさだ♪うさこ
あの三田のキャンパスは確かにいい雰囲気ですけど、お受験てそんなに凄いのですか!
そんな風に育てられたらロクな大人にならない!と言ってみたいけど、まあ本人次第ですね〜。
しかしそういう層の親子のそういう方向の努力って、実際報われているものなのでしょうか?
2007年07月07日
17:29
中村理恵子
>ナマお受験

すいません、ナスお受験と読み違い。
ナス即席芥子漬けやりすぎました(笑)。
2007年07月07日
17:40
安斎利洋
>日記にあった姫も幼稚舎へのお受験組なのだろうか?

あの子は、とても自然体でした。

>何となく大学というと「東大」の事をいう様に刷り込まれていた気がします。

でも、東大一直線って、あんまり僕は見たことありません。東大双曲線とか、コッホ曲線みたいなのは何人も知ってますが。

>「慶応大学の慶です!」

弁慶の慶です、ってのもかっこいい。

>そんな風に育てられたらロクな大人にならない!

慶應幼稚舎は、なかなかすばらしい小学校です。この前会った金子郁容さんは、幼稚舎の改革で苦労されたようですし。慶應お受験の宗教みたいな雰囲気を作っているのは、周辺をとりまく受験産業なのかもしれませんね。
2007年07月07日
22:13
kazu
慶応三田キャンパスで見た子供たちは、
賢そうで、人前も動じずに集中力があり、
私の近所の子供たちとは面構えが違っていましたね。
2007年07月07日
23:31
ユミ
「金子郁容さん」に反応!
すごいプロっぽいクロワッサン作る学者さんですよね。
安斎さん、ご試食、試されました?
たしか休日の午前中にアメフトの中継かなんか聞きながら作るって聞きましたけど。。。
「空飛ぶクロワッサン」だったかな?
本よみましたよ。むかし。
2007年07月07日
23:56
あ っ こ
私はひとえに日本で「ワークショップ」という名詞が市民権を得たことに密かにびっくりしています。
「子どもに与えて危険じゃない」ものになったのですね。

三田では大変お世話になりました。
2007年07月08日
00:43
安斎利洋
>「空飛ぶクロワッサン」

その本の話は聞きました。
架空の著者の料理本がアメリカにあるという郁容さんの話が面白かった。

>「子どもに与えて危険じゃない」ものになったのですね。

子どもに危険なものはないはずです。子どもが危険だから。
2007年07月08日
02:03
miyako/玉簾
こういうときこそ子供を放置して好きに遊ばせてあげたらいいのにね。
2007年07月08日
02:34
Archaic☆Lucare
中学お受験体験組です。
家は第一志望というわけではなかったのですが、縁をいただいて三田の中等部というところに行ってます。受験することにしたのは3ヶ月前ぐらいに決めた事でしたし、別の学校と選択に悩んでました。

塾に通わせていた時は慶応の人気は凄いものと、先生からのお話でした。受験説明会に行ったときは、本当に色んな方がいらして、こういうPTAなら正直入れたくないなと思うようなご父兄もみかけました。
結局、入学してみて色んなご家庭が集っていることがわかり、必ずしも慶応が一番と思ってらっしゃる家庭ばかりではないということも知りました。思っていた以上に堅実で地味な方が多いです。我が家のように夫婦ともに慶応色とは関係のない家庭でもおつきあいしてゆける学校だということも。

中学なのに親子面接というものがあって、その時はちょっと可笑しい、変なの、と思いましたが、逆にそれで学校としてのバランスがとれているのかもしれない、と思えるようにもなりました。
PTAがなくてもやっていけてるのはその辺かもしれません。

駅をおりた所から、とかハンケチ王子とかそんなことは実際には全然関係ないというのが本当のところだと思います。
少なくとも私はそんな事全然ないですから。

受験産業がらみではそのように囁かれている、根拠の無い噂ではないかしら。そういう本来の子供の教育について考えられず、つまらない噂に惑わされるような家庭で育った子はどこの学校といえど合格するのが難しいのではないかしら。だから噂が本当のように囁かれるのでは。
2007年07月08日
08:31
H.耕馬
> 根拠の無い噂ではないかしら。

都市伝説ですね。。。

でもK大出身者とW大出身者を比較すると、母校愛は一般的にK大の方が強い感じをうけるんです。気のせいでしょうかね。。。

全然は内容飛びますが、K大とW大の授業料を比較すると、なんとK大の方が安いんです。ブルジョアの学校というイメージがあるのも錯覚かも知れません。
(もちろん幼稚舎から入れば、TOTAL金額はべらぼうですが)
2007年07月08日
09:07
安斎利洋
>受験産業がらみではそのように囁かれている、根拠の無い噂ではないかしら。

いやそうじゃなくて、受験の異常な空気は、学校とは別に存在するんです。医学部の予備校なんかもそうですが、入ってみると「〜一直線」みたいな人はほとんど落ちてて、「〜コッホ曲線」みたいな「直前に決めました」みたいなやつばかりだそうです。
2007年07月08日
10:12
Archaic☆Lucare
受験の異常な空気というのは、とてもよくわかります。
塾の父母会の教師と親のテンションの高さ。ヒステリックといえるかも。
それに、実はもう一つ第一志望にしていた学校に受かっていたのですが、そこに入学金40万円振り込んでいながら最後までなやんでましたから。その学校でも十分よかったようにも思えるのに。なのにギリギリで入学校を変更。あの40万円が今あったら。。。塾に支払ったお金が今あったら。。。。涙
それより何より公立校ですませていられたら。。。。。。わーい(嬉しい顔)
2007年07月08日
10:45
安斎利洋
中学高校は、受験戦争に巻き込まれてもいいんじゃないかと思うんですよね。僕は10歳から人間が始まると思ってるんで、人間が勉強したり、異常な空気の中で努力するのはいいと思うんですよ。
でも10歳以下は神の領域にいるので、大人があまりいじらないほうがいい。マリオネット複合体は、子どもの野生の思考を、陳腐な親の思考がいじり壊しているようにしか見えない。
2007年07月08日
10:46
うさだ♪うさこ
先日他界した父も、慶応の卒業生なんですけど、なんかそんなに
お受験したという話は聞いたことがない、、、戦後のどさくさに
まぎれて、だれでも入れた時代にもぐりこんだのだ、と本人は
いってます。
そういえば、私も中学は私立(慶応じゃないけど)なので、いちお
う「お受験」組でしたが、それほどカリカリしてなくて、落ちた
ら区立に行けばいい、くらいに思ってました。
そんなにのんびりしてないで、もっとキチっと勉強しておけば、
「もっといい人生」が待っていたのかも、ということになるの
かもしれないですけど、「もっといい人生」ってなに? ともお
もう。
2007年07月08日
11:04
H.耕馬
> もっとキチっと勉強しておけば、「もっといい人生」が待っていたのかも

という、うさださんの良い人生とは、

> 人間が勉強したり、異常な空気の中で努力するのはいいと思うんですよ。

という安斎さんのと同じ所を目指すのが本当なんです。

若いうちに、何かを成す、完成させる、障害を乗り越える、という体験をする、という意味での受験なり、卒業制作なんかは素晴らしい。

でも、「良い(有名な)学校→良い(大きな)会社→良い(裕福な)人生」
という図式は、受験産業が作り出したステレオタイプ。
ってか、もうとっくに綻びてるし。

コレに固執しているようだと、受験産業の未来は危うい。
2007年07月08日
11:24
中村理恵子
>コレに固執しているようだと、

ぜんぜんしてな〜い。
野放しで育ちました(笑)。
たぶんここに、このタイミングあたし出てきちゃいけなんだね。

でも、まさに10歳のとき、北海道の原野を旅立って途中はじめて海をみて、渡って、上野につきました。
人間がいっぱいいた。
マジで、くさい;臭いと思った。
人生の始まりです。
2007年07月08日
11:50
H.耕馬
> でも、まさに10歳のとき、北海道の原野を旅立って途中はじめて海をみて、渡って、上野につきました。

なんか映像浮かびました。
タイトル「北海道猿人関東上陸」
2007年07月08日
16:33
うさだ♪うさこ
子供のころには、基本的にはあまり楽していい思いすることを覚えるよりは、困難を乗り越えて成功を勝ち取るという経験したほうが、いいですよね。
そういう点ではお受験親子が悪いという話にはならないですが、TPOってものもありますね。話はもとに戻りますが、そういうワークショップみたいなところではコドモの好きにさせてあげたほうがよさそうだし。
なにより、そのワークショップがなにか、受験の一部というか、試されてる場みたいに勘違いしてると、いわゆる「イタイ」ひとびとに見えてしまう。

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