安斎利洋の日記全体に公開

2007年06月11日
10:54
 スラグ・ラインズ
人間ひとりを運ぶために、化石燃料を燃やして自動車を動かすのは環境にとって犯罪的な行為だ。だったら、ついでに何かを運ばせればいいんじゃないか、と前から思っていた。パケットをいっしょに運んだら高速が無料になる、というようなことをすればいい。

ワシントンに、人間をついでに乗せる、つまり相乗りのシステムがあるのだそうだ。
http://www.slug-lines.com/Index.htm
複数の人が乗っている車は優先レーンを走ることができるので、相乗りすると運転者にもメリットがある。

こんな危ないことが信頼のもとに、ボトムアップで、しかもアメリカでうまく回っている、っていうのが驚き。

エコは意識改革が大事だというけれど、頭のいいゲームを考えるほうが先かも。
 

コメント    

2007年06月11日
11:27
安斎利洋
ニュースソース

『ガソリン代節約、米で注目「スラギング」』
http://news.tbs.co.jp/3snewsi/
(TBS news i 連続動画再生ビューア)
2007年06月11日
12:56
Ken☆
ハイウェイで複数乗車優先レーンがあるのは知ってるんだけど、通常レーンがメチャメチャ渋滞して動かないときでも、優先レーンが渋滞して動かないということは聞かない。というか、渋滞していることすら聞かない。

もっとも、1ガロン3ドルなんて状態になってるので、アメリカ人とは言えどもそれなりの経済感覚はあるらしく、トヨタのプリウスやホンダのインサイトが走り回ってる。ホンダのインサイトなんて、ガソリン1リットルで30km近く走るとは言え、2人乗りだから日本じゃ、まったく売れなかったクルマだ。

ということは、やはりクルマは個人の移動ツールということか。
2007年06月11日
13:28
ペコルン
>車の1人乗りは、環境的犯罪行為

自転車の2人乗りって、どうして法的犯罪行為なんだろう?
2007年06月11日
16:21
ks91
こういうの、ぜひやりたいんです!

周りの技術者にも分かるように「地球規模オペレーティングシステム」という言葉で説明しているのですが (尚更分からないかも知れませんが…)、地球規模でオペレーティングシステムみたいなことをするとすれば、この例のように、自動車の空いている座席は空きリソースだから、必要としている人と分かち合えればよく、そのことを実際に起こすためには何らかの小さな経済が働いて、双方にメリットがある仕組みにしていかなければならないし、信頼に基づく仕組みにしていかなければならない。人間関係が重要だから、地球規模オペレーティングシステムにシェルみたいなものがあるとすれば、それは SNS のような形をしている、というようなことを今、考えています。

ですがスラギングは既にそれを飛び越えてしまっていますね。ローテクですぐに参加できるし、思い切って相手を信頼していて、凄いです。
2007年06月11日
21:00
安斎利洋
自転車は、百人乗りしても環境的無罪としましょう。

でも、スポーツジムで無駄にこいだり走ったりしている人の出してるCO2は、有罪としよう。
2007年06月11日
21:08
安斎利洋
>地球規模オペレーティングシステム

なるほど、ks91さんの目指しているデザインは、おぼろげに想像できます。

まず、あらゆる都市生活のリソースをパケット化してアドレスをつけるところから始めてみたらどうでしょうね。AからBに車で行くのだけれど、席があいている。その空席にグローバルユニークなアドレスをもらってきて、登録しておく。アドレスは、Webサービスでやりとりされて、売ったり交換したり、地域マネーとリンクしたり。
2007年06月11日
21:29
TODO
かなり前から行われていたようですが、ワシントンの正業に就いている人たちなので事件は起きたことがないというコメントは引っかかる。
2007年06月11日
23:10
安斎利洋
siggraphのパーティーなんかで、何百人もいる会場で、大きな荷物をそこらへんに置きっぱなしにして飲んだりしてますね。ホテルから会場まで、タクシーの相乗りはあたりまえ。「ここにいるひとたちは安心」ということなんだろうけど、言い方をかえるとアメリカという巨大なデバイドされた社会の片方の景色なんでしょう。
2007年06月12日
06:53
ks91
>あらゆる都市生活のリソースをパケット化してアドレスを
>つけるところから始めてみたらどうでしょうね

そうですね、ID は鍵ですね (実際に鍵だったりして)。

A から B に車で行くときの空席は、グローバルなマーケットというのでしょうか、そういうところにいきなり出てこなくてもよいと思うのです。おそらく、A 地点にいて B に行きたい人や、B 地点にいて A からの何かを受け取りたい人とかが一番、利用したいし、実際に効率よく利用できると思います。近傍から徐々に遠くへ広がっていく、地産地消なマーケットを作れないかな、と思っています。地域マネーとリンクするというのは、ひとつの有力な方法ですね。

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