安斎利洋の日記
2005年10月05日
04:26
書き言葉が話し出す
マイミクシィのマイミクシィ、つまり2mixiの距離に三遊亭圓窓師匠がいる。
http://
mixi.j
p/show
_frien
d.pl?i
d=1425
55
圓窓さんの落語データベースは面白い。読み始めると引き込まれる。
http://
ensou-
dakuda
ku.net
/
話し言葉にある、表記できない身体性が削げ落ちて、書き言葉になる。
しかし、書き言葉には身体性がないかというと、落語のテキストを読む限りそんなことはなくて、しっかり声が聞こえてくる。読者のもっている声の記憶を、引き出すように書かれている。
「書」や「叫ぶ文字」にも、そういう身体性がある。図式化すると、
●話し言葉が削ぎおとされて文字になる。
→文字が再び身体性を獲得して書になる。
このファンクションを、そのまま
●音楽からメリスマやブレスが削ぎ落とされて楽譜になる。
→楽譜が再び身体性を獲得して???になる。
●HTMLからレイアウトが削ぎ落とされてXMLになる。
→XMLが再び身体性を獲得して???になる。
と適用したときの???ってなんだろう、と考えると、いろいろアイデアが膨らむ。
コメント
2005年10月05日
06:08
Hiro
安斎さん、
機械翻訳って、まさにこれやってるんですよ。
A国語 → 中間言語 → B国語
だから、この間の翻訳のキャッチボールでの遊びは、
まさに今ここで言われていることの一部ですよ。
HTML → XML → HTML ・・・
という連鎖作ると遊べそう(笑)。
そういや、音楽も「鼻歌くん」とかいうのがありましたね。
ああいうの使って、楽譜と演奏と繰り返したら・・・。
2005年10月05日
07:11
Hiro
あ、書き忘れました。
中間言語で「そぎ落とされた部分」を、どう再び埋めて行くか
ということが、人間の場合は「理解」とか「解釈」とか「観賞」
とかいうことなんでしょうが、ここの部分を人工知能にやらせ
ると、とても「楽しい」突然変異が続出するので笑える。
そこを人為的に人間がやるということが知的な遊びだったりす
るということなんでしょうね。きっと。
2005年10月05日
15:17
安斎利洋
なるほど、中間言語と考えるのも手ですね。
ただ、
話し言葉→書き言葉→書
という変換にあてはめると、
音楽A→楽譜→音楽B
ではない、つまり音楽でない何かが出てきそうな気がするんです。XMLも別のCSSを与えて表示されるというのでない、別のなにか。おぼろげな思考なんですが。
2005年10月06日
06:12
Hiro
僕は、ヒューマンインタフェースで、実は同じようなこと考えて
いるんです。
伝えたい情報 → 抽象化された表現 → メディア化
この「メディア化」は「コンテクストアウェア」に行う。
絵にしたり、音にしたり、文字にしたり、かわいいロボットの
しぐさにしたり、時には音楽にしたり、はたまた(これはノーマ
ンか誰かのアイデアですが)ボトルから液体を注ぐときの空になっ
て行くときの音にしたり。
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