安斎利洋の日記全体に公開

2007年03月22日
04:53
 きちがい
川越街道を渡る五本欅の横断歩道で信号待ちをしていたら、路肩をこすりながら運転する車が、目の前を横切った。ニュースに、被害者として名前が出るところだった。

そもそも、横断歩道の最前列に立つなんて、正気の沙汰じゃない。

そもそも、目の前を通り過ぎる車の運転手が、一人残らず正気で覚醒している、という無茶な思い込みが、きちがいじみている。

そして、きちがいという言葉に封印をするのも、きちがいじみていると思う。

「きちがいという言葉」を取り除く発想と、「きちがい」を取り除く発想は同じだ。ヒトはある確率で「きちがい」で、自分もある割合で「きちがい」だということを忘れようとしたがる。それは恐ろしいことだけれど、逃れられない。

「でも、キチガイのとこなんかいきたくない」とアリスはのべます。

「そいつはどうしようもないよ。ここらじゃみんなキチガイだもん。ぼくもキチガイ、あんたもキチガイ」

「どうしてあたしがキチガイなんですか?」とアリス。

「ぜったいそうだよ。そうでなきゃここにはこない」とねこ。

(不思議の国のアリス/ルイス・キャロル/著 山形浩生/訳)
http://www.genpaku.org/alice01/alice01j.html

なんで、こんな狭い正気の持続を要求された世界に生きていけるのだろう、と思う。

そういえば、あっこさんの日記も上空のチェシャにゃんこ。
Chesha Cat in the blue
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=380724987&owner_id=88047
(友人まで公開)
 

コメント    

2007年03月22日
05:55
中村理恵子
"きちがい、キチガイ"炸裂(笑)。

褒め言葉もあるんだよ;杖キチ(杖道きちがい);はまった人の意。


2007年03月22日
05:59
TODO
言葉狩りは隠蔽と同義語だね。
都合の悪いこといなるかもしれない輩達が利用している。
2007年03月22日
06:21
H.耕馬
s/杖道きちがい/杖道マニア/

いつかマニアックを○○キチガイと訳して、後であわてて訂正を出したTV番組見ました。

誕生日オメデトウヽ(^.^)丿
(キ)さま
 ↑ 丸キが出ないの。。。
2007年03月22日
06:32
は〜
ご無事でなによりでしたっ。

きちがい・クレージーって、好きな言葉です。
デス・メタルのデスも同意だと思うんですけど。

機械屋の用法で「狂う」は脱調を意味します。

生物の場合、いろんな恒常性維持機構がありますから
「どこからが脱調か」を示すedge of sanityが定かではありません。

人間の場合、さらに「創造」とか「精進」とかが加わると、
もはや「脱調」は定義できなくなるんじゃないでしょうか。

そうなると、開拓者=きちがい ということになります。

居眠り運転している人は、交通ルールから脱調していますが、
それでなにかのバランスをとっているのかもしれません。
今回、安斎さんに迷惑をかけそうになったその人は、この事件がきっかけで、大きな統一に向かうかもしれません。

気候においても、どこからが脱調か決めるのは、困難です。
しかし、温暖化はくいとめないと、人類の死活問題ですね。

いろいろ書きましたが、お誕生日、おめでとうございます!
2007年03月22日
07:06
さかい7/15伊勢崎Live
星新一のショートショートに、二度と戦争が起こらないよう「戦争」という言葉自体を焚書した社会で、子どもたちの間に「セ」と呼ばれる隠語と遊びが自然発生的に流行り始めてしまい、どうしても根絶・弾圧出来ないというお話がありましたね。

同じ「キ」の一人として、お誕生日おめでとうございます(^_-)
2007年03月22日
07:46
MATANGO
おめでとうございます。
ぼくは古式ゆかしく、ガイキチと言うのが気に入っています...。
2007年03月22日
09:31
jetson
小・中学校時代、川越街道は道幅が狭いにもかかわらず飛ばす
「キ」が多いから気をつけなさいというおフレが出ていました。

お誕生日おめでとです。
2007年03月22日
09:47
stella
そういえば「道」に出てくるキ印って人が大好きでした。その役名のニュアンスまで含めて。
DVD買うと今は違う役名になっているのかなと思ったり。

お誕生日おめでとうございます。私も秒読み。
2007年03月22日
09:57
中村理恵子
本日の花は、【貝母(ばいも)】 ユリ科の多年草。
花言葉は、才能。

2007年03月22日
10:48
Fibonacci
ゴダールの「気狂いピエロ」もどうなってるのかなと思いました。http://boat.zero.ad.jp/floyd/movie/ken01.htmによると色々経緯がある様です。wikipedia「きちがい」の項目は冷静に日本に於ける言葉狩りの様相を伝えてますね。
奇人同盟として心より51才の誕生を祝福します。
更なる50年は更なるカブリアン爆発=狂気する事でしょう。
2007年03月22日
10:54
うらら
お誕生日おめでとうございます

と、書いてこう続けるのはなんですが
むかし「釣りキチ三平」って漫画がありましたよね
「釣りバカ日誌」といい、釣りを趣味とする人はそうなんでしょうかね(どんなんだ)
2007年03月22日
11:05
かーるすてん2こと


おめでとうございます!
2007年03月22日
11:22
miyako/玉簾
昔イギリスの帽子屋さんは、フェルトを作る工程で水銀を使ってたのでいかれしまってたらしく、帽子屋はcrazyの隠喩だったとか。

そっか、今日はMad Tea Party なんですね♪

安斎さん、今日はお誕生日おめでとう♪
なんでもない364日のみなさまもおめでとう♪
2007年03月22日
11:35
マイルス
> miyako さん

なるほど.不思議の国のアリスの
mad hatter の語源はそれだったんですね.
と思って調べてみたら↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Mad_Hatter
モノホンの帽子屋さんが水銀でイカれてしまったのは事実のようで,そこがmad hatterの語源になった可能性があるとか書いてありますね.

安斉さん,お誕生日おめでとうございます!
2007年03月22日
13:50
もっちぃ下北6/17
お誕生日おめでとうございます

常にきちがいがいると思って生きていると
自分もきちがいだと思い始めて、
まーきちがいだらけだから大丈夫だろうと
思っていたらトラックが突っ込んできたり
するってことはありますね
2007年03月22日
14:52
Archaic
昔、私の叔父一家は、東大阪の密集した住宅地の曲がりくねった坂道の途中の小さな家に住んでいました。
ある日車が突っ込んで来て家は壊れたのですが、幸いけが人はおりませんでした。

何が起こるかわかないのが人生ですが。。。。
お誕生日おめでとうございます。
2007年03月22日
16:11
jetson
>中村姉
先ほど近くの自然教育園で「貝母(ばいも)」が
咲き乱れているのを見ました!!

お花カンブリアン♪
2007年03月22日
17:06
安斎利洋
それにしても、良質な帽子屋のコメントの数々、脱帽するばかり。(あ、着帽ですね)

現場の上空写真と、拾ってきたバイモの写真を貼ってみました。

「きちがい」という言葉を差別語にしたのは、障害者差別の歴史へ決別しようということなので、いちがい(一字違いだ!)に否定できないと思います。でも、ほとんど形骸化、マニュアル化していて、それを使わなければOKだと思っている。

気が狂うのは、CPUの故障だったり、ソフトのバグだったり、熱暴走だったり、タミフルの一件でわかるようにわずかな外的要因だったりして、正常からの境界がない。でも、それじゃあまりに恐ろしいから、「キ」でも「ガイキチ」でも「デンパ」でも、なにか言葉で分節化して安心しようとする。精神障害者の犯罪についても、常に境界が問題になる。どうしても境界を作らないと、更生と治療が同義になってしまい、犯罪という概念が崩れちゃうからなんでしょう。

「〜きちがい」っていうのは、いまだと「〜ヲたく」と言われちゃうんでしょうけれど、これはまったく違いますよね。「〜きちがい」は発明家、「〜おたく」は探検家、ということかな。「〜おたく」はニッチを見つけて、そこを博物学的にコンプリートしようとする。「〜きちがい」はニッチがなければ自分で作る。「道」の話ですが、蟻の道からはずれてしまう蟻がもしいなかったら、きっと蟻は餌を探索できないでしょう。「おたく」だけだと、世界は道の外に拡がらないのだと思います。開拓者=きちがい、ですね。

帽子屋と水銀の話は、びっくり。恣意的なシンボル以上の理由があったんですね。月も、気がふれるシンボル。これも、もっとダイレクトな理由があるのだろうか。

誕生日は、メッセージをいだたくまで忘れていました。50を越えるときの感慨はありませんが、ありがとうございます。フォマールさんなみの「ちょーワルじじい」を目指します。とりあえずマイルスさんなみの「ちょいワル」を経由しないと。

それにしても、「ドライバーみな mad hatter」を心して、「ちょーワル気狂いじじばば」になるまで生き抜こうではないか。
2007年03月22日
19:53
さとっち
おめでとうございます!
2007年03月22日
23:54
ペコルン
うああー、日が変わっちゃうー!
おめでとうございます!
ずっとワル(はぐれ猿)だから、目指さなくて酔い良い。^^
2007年03月23日
02:24
安斎利洋
みつけた。これですね。

星新一「白い服の男」
http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E3%81%84%E6%9C%8D%E3%81%AE%E7%94%B7-%E6%98%9F-%E6%96%B0%E4%B8%80/dp/4101098123

>目指さなくて酔い良い

ちょー良い人になってみます。
2007年03月23日
02:34
安斎利洋
>wikipedia「きちがい」の項目は冷静に日本に於ける言葉狩りの様相を伝えてますね。

本当だ、おもしろいですね。

>関西の民放テレビ局が使用の自粛を呼びかけた。
>このため、現在ではほとんどの放送局で放送禁止用語(放送自粛用語)に分類している。

で、放送禁止用語もwikipediaで調べると、これも面白い。意外なものがいくつもあった。「ぎっちょ」は、放送禁止用語なんだ。

なんで?
2007年03月23日
23:33
MERC
月と狂気。

lunarは月の女神Lunaに通じる。
Lunaは錬金術では銀silverの意味に用いられる。
lunacyとは間欠性精神病(月の満ち欠けのように、脈動するように正常と異常の世界を行き交う精神病)を指し、狂気の世界に通じる。
月の運行、満ち欠けというと、女性の月経とも結びつき、女性(女神であるLuna)が月の影響下に精神の不安定さを毎月循環させることを暗喩している。

水銀は、その銀に類似した外見のため、水銀=銀=月という類推を生む。
水銀中毒による精神異常も、lunatic(狂人、精神異常者)という月の類義語との共通点を想起させる。

月と水銀は、共に切ないほどの狂気を芸術家に注入するキーワードのようである。

現代舞踊家の勅使河原氏が、かつて「月と水銀」という切ない舞踏を舞ったことを、久々に思い出した。

ちなみに、私のmercという名前は、水銀のmercuryに由来する。商売、盗賊、雄弁、科学の神の名でもある。
2007年03月24日
01:22
miyako/玉簾
Mad Tea Partyのメンバーである三月ウサギもcrazyの隠喩。
日本の感覚ではウサギは月にリンクしますね。
外国では月とウサギがリンクする話はあるのでしょうか。
2007年03月24日
16:15
あおいきく
改憲を信条としている為政者が、もし帽子屋だとしたら、という考えがふと頭を過って、背筋が凍りました。
2007年03月24日
23:29
安斎利洋
>月の運行、満ち欠けというと、女性の月経とも結びつき、女性(女神であるLuna)が
>月の影響下に精神の不安定さを毎月循環させることを暗喩している。

これは知りませんでした。MERCさんが、このようなメタフォリカルな広がりのなかで、ご自分の専門分野についてイメージしているということ自体が面白い。しかも mercury なんですね。

子どものころ、壊れた水銀体温計から出た水銀の不思議な質感は、忘れられません。危険だなんて、誰も言わなかった。アマルガムも、歯医者が普通に使ってました。石綿金網も。

勅使河原三郎は、先日テレビで敷き詰めたガラスの断片の上で踊る「ガラスの牙」が面白かった。
2007年03月24日
23:31
安斎利洋
>三月ウサギもcrazyの隠喩

三月ウサギが三日月に座ってたりすると、和洋折衷の狂気?

>改憲を信条としている為政者が、もし帽子屋だとしたら、

横断歩道の最前列に立っているのと、議会制民主主義は、ちょっと似ているギャンブルです。
2007年03月26日
22:20
Linco
誕生部発見!
おめでとうございました。

「きちがい」という言葉、美しいです。

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