安斎利洋の日記
2007年03月19日
00:47
ドリンクバーと蟻の道
ジョナサンで食事、のち仕事。
「ドリンクバー」のオプションを追加注文して、ふと気がついた。
この席を確保した時点で、ここには一時的な巣になり、ほかの人が無断で座り込んだりすることはない。僕自身も、自分の縄張りの外に行くことはない。
ドリンクバーを注文すると、ドリンクサーバーと自分の席の間に、何度行き来しても不自然でない親和的な空間ができる。つまり、蟻の道が開く。
実際、僕は何度もカフェオレという餌を自分の巣に運んでくる。匂いのない、意味のフェロモンがそこに生じる。ドリンクバーは、飲み物だけじゃなく、公共空間から親和的空間をもぎ取ってくる。
蟻の道は、状況によって生成消滅する。学校に通い始めると、卒業までは通学路が蟻の道だ。図書館、書店、コンビニなどは無手続で蟻の道であり続ける。しかし小さい商店では、ショーケースの前で買う意思を表明している間だけ蟻の道だが、購入して清算すると蟻の道でなくなる。
2年前に見つけた「循環する蟻」
http://
mixi.j
p/view
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.pl?id
=79195
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photo
人間もまた巣から出て町に出ると、意味フェロモンの生成消滅を嗅ぎわけて行動し、再び巣に帰る循環する蟻だ。
コメント
2007年03月19日
00:54
道は言葉とは別のモノだろうか?
道そのものに意味があるのか道は道程にすぎないのか?
茶道や剣道などの道は言葉に近いかも。
2007年03月19日
00:57
安斎利洋
茶道や剣道の道は、到達するための道なんじゃないかな。歩いたことがないのでわからないけれど。
蟻の道は、いい匂いがするだけでしょう。
2007年03月19日
05:12
ちゃ〜り〜田中
ドリンクバーいいですね。
「親和的な空間がほしい場所」にほしいところ。
(会社とか電車の中とか)
2007年03月19日
05:35
安斎利洋
>電車の中とか
いいですね。新幹線は、ビュッフェがあるから全体が親和的空間になるんでしょうね。うろつく理由ができる。
買わないと行きにくい眼鏡屋とか靴屋とか、蟻の道になりにくい店も、一ヶ月1000円くらいのドリンクバーをおけば、親和的な空間になりますね。ついでに買う人も出てくる。
2007年03月19日
07:20
中村理恵子
>蟻の道は、いい匂いがするだけでしょう。
あら、あたしの通う古武道の道は、いい匂いする。
わんさか甘い唾液が稽古場に到達する坂道下る頃、口腔内に溢れる。
これでなくなったら、止めようと思うわ。
2007年03月19日
08:34
smi
今、これを読んでいる山手線の車内でホームレスがいい匂いをはなって、半径1メートルほどの親和的空間を主張しております。
っていうか、まさに巣です。
2007年03月19日
15:36
H.耕馬
コレを読んでいて、ドリンクバーに行きたくなり、昼食時にファミレスで利用しました。
コーヒーサーバーの前に居るオバサンが、5分位作業をしているので、後ろに並んだ耕馬としては段々イライラしてきて、いったい何をやっているんだと覗いてみると、アイスコーヒーとアイスティを作っているんです。
氷を1つずつ5つ位コップに運び、ミルクを入れ、コーヒーサーバーの下に置いてコーヒーを注ぎ、ストローをさす。
ティーバックを入れ、熱湯を注ぎ、ゆっくり上下し、ティバックを捨て、ミルクを入れてから氷を1つずつ5つ位コップに運び、ストローをさす。
書けばたったコレだけの事なのに、一動作終わるたびに確認している(?)ためいつまで経っても終わんない。20代〜30代位の女性で、特に精神的な障害を持っているようには見えなかったのですが、、、、、?
2007年03月20日
00:15
べてぃ☆
毎週3リットルのワインサーバーを買う我が家では、子供が
「ドリンクバーだ!」と喜びます。笑。
キッチンは蟻地獄ってことかしら??笑。
今日も待ってみます。w
2007年03月20日
01:39
安斎利洋
>古武道の道は、いい匂いする
>っていうか、まさに巣です。
>オバサンが、5分位作業をしているので、
>キッチンは蟻地獄ってことかしら
↑コラージュしてみました。
武道の「道」って、普通は苦しい試練の道なんじゃないの?
いい匂いっていうのは、特異体質のせいだと思うぞ。
ホームレスを役所が追い出すのをニュースで見るたびに、ルソーの『人間不平等起源論』のことを考える。
耕馬さんの頭の中に去来した文字は見えててます。「駆逐」
べてぃさん、蟻地獄ですよ、キーワードは。
仕掛ける側になりたい。
2007年03月20日
08:52
H.耕馬
> 「駆逐」
安斎さんに「鬼畜」と書かれんで良かった(@_@)
2007年03月20日
14:34
安斎利洋
>「鬼畜」と書かれんで良かった
要領の悪い人の待ち行列は、駆逐っていうか、駆除したくなりますね。
昨日、Suicaを使って地下鉄に入ろうとしたら、残高が足りなかった。切腹。
2007年03月20日
15:43
茶道の道は、たどるべき最高の道や極致があるわけではなく、
ずーっと延々と続く道の、道しるべや道祖神のようなものが、
教えや型としてあって、季節はめぐってゆくので、
また同じところに回帰したりする感じです。
禅の修行の一環だったわけで、茶道という型を通じて、禅の心を知るので、それはある種の言語のような感じに思う時があります。
イチローと松井が対談をした時に、2人は一般人には理解できない、
野球語をあうんの呼吸でしゃべっていて、それが面白かった。
「身体がこうなる時に・・」「うん、わかるわかる。だよね〜」とか言っていて。
宮本武蔵の五輪書などを読むと、剣道をやったことのない私には、
具体的にはイメージできないけども、そういう身体の動作を言語化して記述してあって、剣道は虫や動物の行動のような、身体の言語というものもあるのかもしれないなーと思います。
優れた運動選手は皆身体の位置記憶に優れていて、再現性がある。
あの球筋だと、このスィングとか。音声の言語は鳥や人間の言葉なわけだけど、身体の言語は成立しないのでしょうか?
2007年03月20日
20:31
H.耕馬
パフォーミングアートだ!
と、安易な解答を書いてみる(@_@)
2007年03月22日
13:28
そうだ、ミツバチのダンスがあった。ダンスで方向を教えるんですよね。あれは人間も解読できるダンスなんでしたっけ?
2007年03月22日
20:36
安斎利洋
ミツバチはどういう気持でダンスするんでしょうね。情報を伝えたい、ってことじゃないだろうな。きっと「いい店みつけた」といって日記を書く気持と同じだと思われる。
2007年03月23日
00:30
みつばちダンスはコンラート・ローレンツらのノーベル賞ネタだったんですね。
http://
www.ni
aes.af
frc.go
.jp/ma
gazine
/066/m
gzn066
07.htm
l
コンラート・ローレンツはミツバチの気持ちの仮説でノーベル賞をとったわけだ。
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