安斎利洋の日記
2005年09月09日
18:48
選挙
近所のロイヤルホストで飯を食ってたら、遠くの席から奇声が聞こえる。知的障害者が、ドリンクコーナーでなにやら騒いでいる。店内に緊張した空気が走る。奇声が神経にささってくるということもあるけれど、周囲とトラブルを起こしはしないか、ドキドキする。店員が近づいてきて、なにやら話をしている。耳をそばだてて聞いてみると、誕生日の話。あ、彼らは常連なのか。
以前から気づいていたのだか、この店には老人が多い。そのかわり、昼時のファミレスによくある、ぜんぶ若いお母さん、という光景は見られない。店員が弱者や老人に手厚いので、だんだんそういう棲み分けができたのだろう。
障害者を自分たちの一部として考え始めたのは、ほんのここ数十年のことだ。障害者の友人と話をして、僕らが子供の頃の障害者差別のきつさにびっくりする。障害者が身内に殺されても、あまり同情されなかった。障害者を大切にするというモラルは、ごく最近のものだ。また、障害者を遺伝子の多様性と考え、全体で支えなくてはならないという考え方も、少しづつ根付きはじめた。
しかし一方で、僕は国民健康保険の保険料を払うたびに、喫煙者の保険は別にしてほしいと思う。彼らは自分の意思ではどうしようもなく喫煙しているわけじゃない。喫煙家は僕の属する全体ではないから、喫煙によるリスクで上乗せされた医療費を、僕が負担する必然はない。喫煙家というのはここでは比喩でもあって、支援事業の名のもとに弱者に絡まるようにして肥えていった行政システムのことだ。
僕は電子的アナキズムを信奉しているので、小さい政府、むしろ無政府を目指す道程に近いかどうかでものごと判断する。すると、できることはすべて民間に、というのはまったく正しいと思う。
しかし、すべてが分散する資本のシステムのなかで、どうやって支えるべき全体を支えるかという科学がまったく見えない。ピュアp2pの中に、どうやって仮想サーバーを実現するかという設計が、見えてこない。たとえばすべて民間のボトムアップになったときに、多くの人が台風で水没してしまう地域を放置しない仕組は、創発するのだろうか。
本当は今度の選挙は、政治家というより僕らが、支えるべき全体とそうでない全体の切り分けをどう考えていくか、試される選挙だ。で、実はまだ決めかねている@東京10区。
コメント
2005年09月09日
18:54
H.耕馬
> 彼らは自分の意思ではどうしようもなく喫煙しているわけじゃない。
そうやって、喫煙者を社会の外側に追いやった国を知っています。その国の次のターゲットは肥満者なのじゃないかな?だって、肥満者は医療的な危険を多くかかえているし、意思でいくらでも痩せる方法もある。
理屈では、正しいかもしれないけど、それってやっていい事?
2005年09月09日
19:29
安斎利洋
耕馬さん、全体として支えないというのは、排除するってこととは違うと思うよ。
2005年09月09日
21:01
H.耕馬
耕馬は、安斎さんの最初のアーティクルに全面的に反対というわけではありません。部分的には賛成もいっぱいある。
けれど、選挙みたいな全体行動の怖い所は、そういった1つ1つの各論って、いつの間にかどこかへ行ってしまう事ですね。
>全体として支えないというのは、排除するってこととは違うと思うよ。
これも、個人的にはその通りだと思うんだけど、大勢の人間の総意として出てくると、案外いつの間にか一緒になってしまったりする恐れ有り。
それが怖い所。。。。
2005年09月09日
23:05
誰かを一律排除してしまうと、結局最後には健康保険は元気な人しか入れなくなって、使う意味がないということになりそうですね。
自分で招いた生活習慣病の治療にはよけいにお金を払え、といって、医療費のスライド制みたいにするという手もあると思うのですが、生活習慣病になるのは、仕事のストレスに勝てなくて、ということもあるだろうし、それも弱いものイジメになりかねないですね。喫煙者が弱者かどうかは別ですけど、病気になれば原因はなんであれみんな弱者だし。その病気を自分で招いたのかどうかって、限りなく線引き難しそうですよね。
2005年09月09日
23:13
安斎利洋
なんか比喩の失敗だったかもしれませんね。
でも、国民健康保険に、喫煙由来の疾患は全額自己負担、というルールがついたら、すっきりしませんか?どこまで喫煙由来か線引きは難しいけれど、緊張感は生まれるでしょう。
NHKはつぶれるかもしれない、という緊張感があったほうが、NHKはよくなるだろうし、役所もつぶれる緊張感が必要なわけです。
でも、僻地に住んでいると郵便が来なくなる、というペナルティはまったく意味ないし、遺伝子に障害がある人は全額自己負担というのもナンセンス。
その線引きは、簡単です。簡単なのに、どの政党もそこをごっちゃにして話している。だから、選挙で誰にも入れたくなくなる。
2005年09月09日
23:24
H.耕馬
> その線引きは、簡単です。
理論はとっても簡単。
でも例えば、郵政に賛成している議員も反対している議員も、もっとその奥にある複雑な方程式を解いている。だから単純じゃあ無くなっているのでしょう。
その奥にあるものを一切合財さらけ出してくれれば、我々も判断出来るのですが、絶対にそうはならない。
それだったら今回、一切チャラにして最初から作り直すのも良いかな?という乱暴な話も魅力を持ってくるんですよ。
実際、現状はこんがらがっている、と思うんですよ。
それを1回ハサミで切って、真っ直ぐにした方が良いのか?それとも順繰りに解いていった方が良いのかは、難しいと思うよ。
2005年09月09日
23:51
安斎利洋
役所を壊したいっていうのはわかるけど、それより政党政治の仕組を壊したいよね。
誰かの日記に防衛庁を民営化する話があって、面白いと思いました。セコムと契約するように、私はここのセキュリティを買う、っていうアイデア。荒唐無稽なんだけれど、なんかすっきりするのは、商品っていうものはちゃんとニーズにあわせて因数分解されていますよね。スープは?辛さは?トッピングは?みたいに。
政党じゃなくて、因数分解された政策に投票したいわけでしょ。そういう電子的な民主主義って、簡単にできるはずですよ。
2005年09月09日
23:52
こちらも表現力が乏しくて申し訳ないのですが、国家規模で考えた場合に、線引きというのはそうかんたんではないと思うのです。抽象的な言い方では、ほとんど無理なんじゃないかと思います。
その抽象度も、たとえば「自分の責任で××した人は」というものは、すっごく抽象度が高いと思う。
これは、健保のことだけじゃなくて、たとえば有事のときとか、災害のときの避難の場合に、家族に等しいペットは連れて逃げてもいい、とかいう規則をきめると、これは抽象的過ぎて。犬猫は家族か、じゃあ、蛇はだめなのか、さそりは、ヤドカリは、カブトムシは、クモは? というモンダイが必ず起きると思う。
なんかね、すっごくたくさんの趣味嗜好をもった人たちが一緒くたに暮らすって、ほとんど楽しいことはないみたいな気がします。それをなんとかしていくのが政治なのですが、いままではなんだかみんなが共有していると思ってる、公序良俗というような既成概念によって、抽象と具体のバランスをとっていたんだとおもう。だけど今は、そういう線引きも含めて、この国のローカルな共同幻想をも思いっきり変質させたいと思う人が多くなったのかもしれません。だとすると、ほんとに世の中変わったほうがいいのかもしれないけど。
ただ、どこをどういうふうに変えるのか、どんな人にどういう風に有利になるのかは、明確にしてもらないと困りますよね。ていうか、もっとみんなが自分の頭でゆっくり考える時間を与えてほしいし、情報も与えてほしい。ふたを開けてみたら、有事には犬猫は置いていかなければならないけど、蛇やさそりくらいの「箱に入れられる生き物」はいっしょに避難してもよいとかいう規則が決まってたりしたら困るから。(っても、これがヘンな規則かどうかは、読む人次第で変わると思いますけど)
2005年09月10日
00:27
安斎利洋
うさださんの言いたいことはよくわかるけど、でもどこかに線を引かないと、たとえば健保は、薬フェチの老人と製薬会社と拝金医師の食い物になるだけしょ。線を引かない「公共システム」は、かならず癌化していきます。癌化するように、できているからです。耕馬さんも、まだ産業界にいた頃、そういう癌をたくさん見てきましたよね。
だから、僕らが線の引き方に意識をもっていないと、とんでもなく単調な競争社会に逆ドライブされるかもしれません。もう、線を引かないというのは、現実的じゃないと思う。
2005年09月10日
01:12
小林千早都
今夜乗ったタクシーで、運転手が選挙のことをうだうだ言い始めて、せっかくの心地良い酔いを見事に阻害してくれました。よほど途中で降りてしまおうかと思ったのですが、そこは首都高の上。死ぬのはいやなのでガマンしてました。
なにもかもいっしょくた、ひとからげするのは、ちょっといただけません。安斉さんの線引き論には強く同意します。
2005年09月10日
01:16
うーん、私って表現力ないんだ。
線引きは悪くないと思うんですけど、どこで線を引くかはとても重要、ということをいいたかっただけなんだけど。
2005年09月10日
01:27
H.耕馬
> まだ産業界にいた頃、そういう癌をたくさん見てきましたよね。
別に産業界に限らず、癌化する要素はそこかしこにあるわけです。ある意味、産業界の癌の方が単純なので切開しやすいとも言えます。最終的には「利益を多くする」という単純な方程式に当てはめられるからね。
でも政治の世界はパラメータが多すぎて、とてもじゃないが具象化するのは難しすぎる。うさださん方式で1つ1つをルールベース化していったら、膨大なデータベースが出来上がってしまい全貌を見るために一生費やしたり、内在するバグをつぶすだけで膨大な作業になるでしょう。
そういう意味では安斎さん言うところの抽象化と線引きという組み合わせはリーズナブルな解答だと思います。
でも本当は、政党政治っていうのはうまく機能すれば、この抽象化と線引きがうまく行われ大多数が幸せになるハズなのですが。。。。
2005年09月10日
01:41
H.耕馬
よくネットを使えばローマ時代のように、直接民主主義が可能である、といった論調を目にします。
コンピュータ技術的には、全然可能だと思いますが、はたしてそれで様々な案件が正しい方向にジャッジされて行くのでしょうか?
実験的には、やって見たい気はします。
2005年09月10日
01:51
あ っ こ
かつてアルコール中毒の患者を国民全体で支えていた国をしっているけれど、それなりにのんびり皆誇りにおもっていたのかな〜って感じたことがあります。その後少し見直しされましたが基本的には健康や命や防衛や外交など全体で支えないとしょうがないでしょって分野はあってもいいのかもしれないと思います。
医療負担の問題は予防医学に力を入れて「文化」としてなるべく医者に行かないほうがカッコ良い!と思う人がたくさんいる国になったらいいのかも。
実際医療費が財政をあっぱくしたおかげで予防医学を民間に根付かせるシステムを上手に作って医療費を削減した実績をもっているところあります。
問題解決の道筋は一つじゃないから、むしろ「解決策は色々あるけどどうする?」といって知恵を出し合える環境づくりが大切なんだと思います。
私にとって目に付くのは自分の国が謝金大国だというのに自分のところより大きな国に助け舟だすかな?とか支出に対してジャッジできるシステムがないことのほうが先に目(鼻)に付くな〜。
2005年09月10日
02:45
安斎利洋
>うーん、私って表現力ないんだ。
いや、読み返すと問題は僕の読解力にあるみたい。
2005年09月10日
02:54
安斎利洋
>運転手が選挙のことをうだうだ言い始めて
車内で声のブログ書いてる運転手、いますねー。
>別に産業界に限らず、癌化する要素はそこかしこにあるわけです。
耕馬さんと某委員会にいた頃って、全国あちこちCG関係のショーなんぞがあり、そこへ行くとかならずもと通産の天下りとかがいて、僕はけっこうすごい癌の光景を目の当たりにしました。とても、ここには書けない話も....
2005年09月10日
06:40
HAL_♪I'm the one.
なんかとても視野の広い話になってますが、煙草なんて商品そのものに保険税をかければすっきりするんではと?
日本総中毒になってきている酒類も増税して子供達が買えない値段にすれば良いと思うし。(私は酒類好きだから少しだけ困る思いはするけれど)。
消費税も嗜好品は50%以上にして税の使途を明確にすれば、すっきり。
ついでに医療費も全額負担にして緊張感を持った生活をする。不安だったら各自任意で保険にはいる。私は病院に行けないから病気はしない、予防医学に頼ってます(^o^)
2005年09月10日
13:25
中村理恵子
[・・]
2005年09月10日
14:02
安斎利洋
>不安だったら各自任意で保険にはいる。
国民皆保険というのは、病気はみんなのものという思想で、それをやめようというのは、病気は個人のもの、病気はみんな煙草と同じで好き勝手になっている、という考え方です。
すると、病弱な人はどんどん死ぬから、人口は減るけど、民族の血は強くなる、と。
そこまで覚悟を決めて考えている意見なら、少なくとも聴くべきものはありますね。友達にはなれないけど。
2005年09月10日
14:23
きっと逆説的にものごとを言おうとするからわかりにくくなっちゃうんだな、と反省しながら。
抽象化と線引きというのは、いまもすでに行われていると思うし、法律なんかも、そういうことの繰り返しだと思う。社会的にも、だいたいどういう線で分けるのかというおおまかな合意がすでにできあがっていると思う。
改革をするということは、その大まかな合意がだんだん全体的な現状に合わないと感じられるようになってきて、線引きしなおそうということになるんだと思うけど、それは本当は大変な作業なんじゃないでしょうか。いっぺん細かく細かく具体的なレベルに落として、線を引きなおしていいのか考えていたりしたら一歩も進めないので、どっかで「えい」ってやるしかないけど。
ところで、いまの健保を使った医療費でも、生活習慣病の人は、生活指導料とか言う別料金みたいなのがかかっていて、血圧の薬なんかを月1回もらいにいくというレベルだと、けっこうお金がかかります。すでに自己責任で生活習慣を見直せよ、という考えがちょっとだけ反映されているんじゃないかと思います。
2005年09月10日
14:54
H.耕馬
今回、腰から足が痛くて、自分では一歩も家を出られなくなって初めて、「足腰の悪い老人て大変なんだ」という想像力が耕馬にも備わった。
いつも学校では学生に、「おまえ達もっと想像力を働かせないと、新しい事は何も出来ないよ」と教えている。しかし結局、想像力って自分の想像できる範囲、もっと言えば自分が体験した範囲でしか働かせる事は難しいんだな。
今の日本にもっとも欲しいのは想像力なんだと思うんです。
みんなが勝つとかみんながお金持ちなんていう幻想は無理だとしても、ドコで線引きすればリーズナブルかを、自分とは違うシチュエーションの人を含めた集合体として感じられる事。
この感性をみんなが持てば、少なくとも今よりは住みやすい世の中が作れる気がする。宗教とかに頼らないでね。
でもその方法を耕馬は分かりません。
2005年09月10日
15:33
安斎利洋
>きっと逆説的にものごとを言おうとするからわかりにくくなっちゃうんだな
それは、僕もあてはまりますね。端的に言わないと、と思っていたら、いま書かれた耕馬さんのコメントが、ほぼ100%僕の言いたかったことです。
さらに言うと、「公共の福祉」という概念が国家のトップダウンでなく、民間のボトムアップでできるのだろうか、というところに非常に興味があります。
2005年09月10日
16:01
あおいきく
はじめまして
カンブリアンと星座作用にひかれて、時々拝読させていただいています。
>「公共の福祉」という概念が国家のトップダウンでなく、民間のボトムアップでできるのだろうか、というところに非常に興味があります。
同感です。経済学の金子勝氏が「莫大な初期投資と維持管理費が必要な公共サービスは、短期の収益を狙う民間企業ではなじまない」と発言されていますが、民営化=改革ではなく、弱者切り捨ての悪しき予兆のような気もします。
2005年09月10日
16:20
H.耕馬
その方面に想像力を持てる人材を、そのお役所の仕事に就ければ良いのです。
寝たきりの老人や、四肢の不自由な方々が、福祉の現場でジャッジしてくれれば、痒い所に手が届く行政サービスが可能になるでしょ?
不登校になったり、不良になった人が文部科学省のお役人をやる。学校の有り様が革命的に変わるよキット。
方法論として、決して難しい内容では無いよね。
2005年09月10日
16:27
H.耕馬
この方法論って、企業ではすでに実践されている事。
昔は洗濯機を設計・製造していたのは男の技術者だったわけですが、彼らは洗濯に対する想像力が貧困でした。そこで現役の主婦を設計企画部隊に入れた。
すると、とても付き合いやすい洗濯機が出来た。
It's very simple!
2005年09月10日
21:48
安斎利洋
あおい菊さん、はじめまして。
>カンブリアンと星座作用にひかれて、時々拝読させていただいています。
こういう反応、とてもうれしいです。
>短期の収益を狙う民間企業ではなじまない
悪景気のなかで、切羽詰った企業がなりふりかまわず約束を破る姿を何度も見てきましたから、いまの資本の仕組が、本当の公共性をもつなんて考えられませんよね。
でも、独占禁止法のようなルールが可能なんだから、企業が公共の福祉を分担せざるをえない厳密なルールを作るべきだと思います。
2005年09月10日
22:10
H.耕馬
> 企業が公共の福祉を分担せざるをえない厳密なルールを作るべきだと思います。
ルールを作るのも大事ですが、それを監視する仕組みがもっと大事。
実際に今の政府とか役所が信じられないのは、まさにこの運用部分では無いでしょうか?
例えば、企業が福祉税として納めたお金が本当に全額福祉のために使われるのか?をトレース出来る仕組みが欲しい。お金の番号をトレースして、「今このお金はドコを流れています」ってダレもが検索出来る仕組みを作るのは、技術的には可能じゃ無いかしら?
この仕組みをイヤがる輩は多いかも知れませんが。。。。
2005年09月10日
22:31
安斎利洋
税金をあつめて役人が使うんじゃ、同じじゃないですか。
もっとうまい手がきっとあると思うよ。全国の小選挙区からくまなく同意を得ないと価値の出ない電子マネー、とかね。国がかかわらない民主主義。
2005年09月10日
23:06
H.耕馬
> 国がかかわらない民主主義。
あんさん、ソリャ革命でんがな。
技術的にもっとうまい手はいくつもあるとおもうけど、みんなの同意が得られるうまい手ってなかなか難しいんじゃあ無いの?
2005年09月10日
23:10
HAL_♪I'm the one.
>国民皆保険というのは、病気はみんなのものという思想で、
うぅ〜ん。
血が薄の濃いのなんて良くわからんけど、
健康はみんなのものという思想で生きたいです。
2005年09月11日
00:11
安斎利洋
>あんさん、ソリャ革命でんがな。
革命を夢想しない、どうやって生きていくのかっての。
2005年09月11日
01:26
H.耕馬
>革命を夢想しない、どうやって生きていくのかっての。
それは生活者、安斎さんの立場としては理解出来ますよ。
でも、今の仕組みの中で勝っていたり、楽していたりする人々にとっては、その仕組みを変える事事態が、革命となんら変わり無い。だって、その新しい仕組みの中で自分が良くなるかどうかについて、ダレも担保してくれない。
癌は組織というシステムに存在しているだけじゃ無くって、1人1人の中にすでに内在してるって事。コレを打ち破るのは並大抵じゃ無いと思う。
ちょっと抽象意的な表現になってしまいますが、プロセスに喜びを感じるか?結果に喜びを感じるか?だと思います。
人間がみんな、結果なんかどうでも良くってプロセスにのみ生きるならば、組織が腐って行く事は無いと思う。
でも耕馬も含めて、結果を完全に捨て去れない。
だから病根は決して完治しない。
2005年09月11日
01:32
安斎利洋
国家がなくなる、なんて1000年後にだって怪しいことだから、夢想するのは自由でしょ。
でも、小さい政府っていうのは、20世紀型の国家がやってきた機能を自律的に分散させようってことで、つまり国家がなくなることを夢想しながらやっていくと、うまくいくわけですよ。
2005年09月11日
01:44
H.耕馬
>どんな人にどういう風に有利になるのかは、明確にしてもらないと困りますよね。
ゴメンナサイ、ちょっと前のうさださんのコメントを拝借して来ました。悪気は無いですので最初にあやまっておきます。
どんな人にどういう風に有利になるのかが明らかになってから何かを始めるのは、ほぼ不可能に近いと思うんです。
だって、今よりも損になってしまうのが分かっている人達が、「よしよし良い方向性ダネ」、なんて言うわけないですから。
だから変えるのでしたら、まだみんなが何も気がついていない間に始めるしか方法論的には無い。
そんな乱暴な、と仰られるのは承知の上。
極端に言えば、プロセス重視、結果無視とはそういう事。
その代わり、結果が思わしくなかったら、新しいプロセスを発動すればいいんです。患者が完全に死んでしまうまでには、いくつもの施術を行えるのですから。
最終的に快方に向かえばOK。
2005年09月11日
01:46
H.耕馬
> つまり国家がなくなることを夢想しながらやっていくと、うまくいくわけですよ。
理解。ザブトン1枚。
だけど、現在の日本のお役人が、そういう方法論を採れるという事に関してはネガティブ。
2005年09月11日
01:55
安斎利洋
役人は馬鹿ばかりじゃないですよ。馬鹿になっちゃうんです、役所の中で。
ときどきそういう環境の中で、ふんばっている役人がいます。
2005年09月11日
02:06
H.耕馬
それは、耕馬も知ってる。
でもマイノリティでしょ?役所の中では。
あと、一部の暗黒面強大な力を持つシスとその部下達。
最大のマジョリティは、どちらにも付かないで、ただ風が通り過ぎるのを待つ人々。
でも、何もしない、って事もマイナスだって事には気がついていないか、気がついていてもどうしようもなくやはり何もしない。
自分を担保に取れば、そうなっちゃうのも理解は出来ますが、、、
2005年09月11日
03:19
安斎利洋
そうそう、だから役所をぶっつぶすと凄むのも手だけれど、そういうマイノリティが有利になるような援軍を、議会や国民が差し向けるべきだよね。
知的レベルの低い国会議員をテレビで見るのは、もう飽きたから、反逆的官僚にスポットをあてる番組があるといいな。
2005年09月11日
10:16
H.耕馬
>反逆的官僚にスポットをあてる番組があるといいな。
別にマスメディアに頼らなくともいいんじゃあ無い?
http://
probe.
jp/EPI
C2014/
sheemerさんの日記で知りました。
http://
mixi.j
p/view
_diary
.pl?id
=37378
920&ow
ner_id
=2289
一足先に実践するってのはどう?
2005年09月11日
13:08
末弘巌太郎の「役人学三則」をみると(
http://
www.ao
zora.g
r.jp/c
ards/0
00922/
files/
43242_
17420.
html
)、そのころから役人とはこういうものだったんだとわかります。
2005年09月11日
13:24
H.耕馬
うさださん、Hit!面白いっす。
「官界」の事を何故「官海」と書くのかが分かりませんでしたが、
>すべての行政事務が実質的には比較的教養の足りない属官らの手中ににぎられて
このフレーズ最高!!
2005年09月11日
14:35
安斎利洋
うさださんちの大伯父さんである池田宏さん、
http://
mixi.j
p/view
_diary
.pl?id
=32887
835&ow
ner_id
=94793
こういう役人がいなくっちゃ。
2005年09月11日
17:12
巌太郎さんは、祖母の兄なんですが、けっこう柔らか頭のひとだったみいでした。池田さんちのほうは、カタイんですけど。
安斎利洋mixi日記 一覧へ