安斎利洋の日記全体に公開

2007年03月04日
13:16
 新聞小説
さかいさんが漱石を読んでいるというので考えたのだけれど、漱石の新聞小説を、一日に一回分づつ、携帯メールに自働配信するなんてサービスはないだろうか。

登録した日から、一回目が始まる。一日たたないと、次の回は送られてこない。

昔、漱石を読んだときは、いっきに読み終えた。でも、それはもったいない読み方だったかもしれない。漱石の連載の構成能力は、いまどきの漫画家やドラマ作家は到底及ばないほど、緻密だ。「待ち遠しい」気持を持ちながら、自分の中に日々積み上げていく気持の高まりが、内容と本質的につながっているんじゃないだろうか。

挿絵画家が、新しい挿絵の連作を描いても面白い。
 

コメント    

2007年03月04日
15:37
安斎利洋
たとえば、

こころ 夏目漱石
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html

この一から五十六までが、毎日ひとつづく送られてくるわけ。
2007年03月04日
15:38
びすけっと
すごいおもしろいアイデアですね.
2007年03月04日
15:44
H.耕馬
丸C付けとかないと、もうダレかがもってちゃったカモヨ(@_@)
2007年03月04日
15:53
安斎利洋
マイミク限定で、ビジネスモデル差し上げます。
2007年03月04日
16:44
smi
漱石の小説でも、ドラゴンボールでも連載時に読むリズムと後で本になったときに読むリズムはあきらかにちがいますよね。
あげくに、翻訳ものなんかになると、原書と翻訳されたものでも違うし。
印刷の版が変われば、細かいところでちがってくる。
いったい、どれがオリジナルなのか?それぞれはもうべつのものとして読むべきなのか?
聖書のような、古いものになると、オリジナルがなかったりするのかな。版もそうとうかさねられていそうだし。
そもそも、読むときの年齢や、心理状態によってもちがうしで。

じゃなくて、新聞連載時の漱石の小説のリズムを体験する企画はいいかも。
2007年03月04日
17:06
みまぞう
新聞小説はときどきはまります。

最初にはまった曽野綾子の「天上の青」とか浅田次郎の「椿山課長の七日間」とか、最近は宮部みゆきの「英雄の書」。

なんでそうなるのかわからない。

一度目につくともうやめられなくなって、毎日が楽しみでついていく。期待していたのだけれど、夢枕獏の西行法師はついていけなくなった。
2007年03月04日
19:50
安斎利洋
>なんでそうなるのかわからない。

待つ時間に、自分の中で何かが起きてるんでしょうね。

>連載時に読むリズムと後で本になったときに読むリズムはあきらかにちがいますよね。

Death Noteを単行本でいっきに読んでいたので、ときどきロジックが追えなくなりました。次回を待ちながら考える時間が必要だったんでしょう。
2007年03月04日
20:52
TODO
>Death Noteを単行本でいっきに読んでいたので、

私、8巻でアウト。あとなんかつまらなくなってしまって。
5巻目くらいまで一気に読んだ気がするんだが。
2007年03月04日
20:53
Taro
このアイディア良いです!
なんか、ワクワクしますね。
「こころ」を、約2月かけて読む。いいな〜。。。
2007年03月04日
21:47
びすけっと
メールのリマインダーサービスなんかを使えば,すぐに実装できそうですね.
2007年03月04日
23:45
さかい7/15伊勢崎Live
つい昨日、絶筆の「明暗」を読み終えて、
「ここまで読んで来て未完なのか・・・!」
という、当時の読者の絶句する気持ちを追体験をしました。

明治の文豪と現代の挿絵画家との連載カンブリアンは、ぜひ観てみたいですね♪
2007年03月05日
01:14
安斎利洋
>リマインダーサービス

そうか、すでにある小説を計画的に小出しにする、というのは、一種のリマインダーなんだ。

自分で一から書く場合、メールマガジンサーバーの変形と考えればいいんでしょうね。
2007年03月05日
01:19
安斎利洋
>ここまで読んで来て未完なのか

それは、手塚治虫のネオファウストや、バッハのフーガの技法でも感じるせつなさですね。

>8巻でアウト

漫画も、一回ごとに分けてPDFを送るサービスにしたら、電子出版としてうまくいったりしてね。

>「こころ」を、約2月かけて読む。

『門』夏目漱石 
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/785_14971.html
これなら23回で、一ヶ月で完結しますね。
2007年03月05日
01:53
やすこ/C
新聞の連載って、心待ちにしていたわりに
読む量としては物足りないくらいなところがもどかしくて
ワクワクをひっぱります。
2007年03月05日
03:21
安斎利洋
>物足りないくらいなところがもどかしくて

コース料理のセオリーですね。

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