| 安斎利洋の日記 | |
|
| 2007年02月25日 18:10 | 仕事とは | 仕事とは、何かを作ることだ。
米を作ったり、アイデアを作ったり、物の流れを作ったり。
この考え方をとりあえず止めて、別の考え方をしてみる。
仕事とは、他人の仕事を作ることである。
物を買うと、売り手は次に売る物を作る。
論文を発表すると、それについての「言及」が生じる。
難解な言葉は、聞き手の脳を作動させる。
仕事が仕事を生む増加の比率が低いと、ゼロ仕事に収束する。
ゼロ仕事とは、自分の食い物を自分で獲得するのと等価な仕事だ。
和む言葉は、そこで仕事が終わるゼロ仕事。
恋愛は、ゼロ仕事。
しかし恋愛の行為は、仕事を「産む機械」。
仕事は、等価交換に縛られない。
仕事が仕事を生む増殖回路を構成できる。
公共事業や、戦争は、仕事を作るためだけに仕掛けられる単発の罠。
このことについて、考えきってしまわないのが、仕事。
| | |
|