安斎利洋の日記
2007年02月22日
01:10
七歳の帰納力
才能のある人間に出会うと、胸のあたりに感動物質が滲み出す。
今日会ったのは、才能のある人の群(むれ)。しかもみんな、6歳か7歳。
ほんの5分くらい、『マチスましーん』のコンセプトを、いわば「文例」で示した。
たとえば、こんなことをしたり、こんなことしたり、こんなことをするんだよ。
彼らが動き出した。規則やアドバイスはなんにも示していないのに、
音符が、歩き出しそうな乗り物になったり、
青い鳥は、青い恐竜になり、
オレンジ鳥は、タコになり、
鳥人はアップグレードし、
チャックはクワガタ人間に変身する。
いっしょに給食を食べているとき「齢いくつ?」と聞くので「150歳」と答えたら、「ぼくなんか1万5千歳」と言っていた。
本当に、そうかもしれない。
追記:舞台裏の模様は
http://
mixi.j
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コメント
2007年02月22日
01:35
さかい7/15伊勢崎Live
ヒトの叡智は子どもの頃に開花するんですね。
オトナはその力を喪ってから再構築するだけなのかも。
僕もしばしば子どもの力を借ります(笑)。
2007年02月22日
01:57
安斎利洋
人間は、鰓呼吸から肺呼吸にチェンジして生まれてくるような大規模な転換を、9歳くらいでもう一度やっているような気がしてなりません。
借りられる才能は、一瞬ですから、活用しなくちゃ。
2007年02月22日
03:07
びすけっと
切り絵だからいいのですかね.絵とモノの中間的な.
2007年02月22日
03:14
安斎利洋
描くと作るの中間的な思考をするんでしょう。
2007年02月22日
07:30
中村理恵子
>オトナはその力を喪ってから再構築するだけなのかも。
この、再構築にたどり着く人も、実は稀少だと思います。
岡本太郎著「今日の芸術」の中で、そのへんの希少性とオーラについて語ってるんだ。子どもたちの自由感と再構築を果たしたアーティストたちの作品の根本的なちがいについてね。
しかし、昨日の、上記の作品群のすばらしさの余韻にしばし酔ってたいので、この話は後日だなー。
ほんとに生まれたときからマウス握って育った彼らにとっちゃ本当に、ディジタルだって、ネットだって、糊だって鋏だって、紙だってなんだってトランスペアレンシーに直感的的に使っちゃうもんね。
いくつも準備した言葉なんてそのままお蔵入りだわ。
あ、これらは、この感覚の中には生きられない人々;大人たち?むけにまだとっておかないと(笑)。
2007年02月22日
08:33
あい組31番
我が家の6歳(男)は学校の粘土工作で握りすし(まぐろの握り)を作ったという。まわりの子供たちは恐竜だとか、動物のたぐい。
昨日、彼は自分で創作したポケモンを色鉛筆で書いていた、今度の週末には粘土で形にするという。さて、どんなモノが出来てくるか楽しみです。
2007年02月22日
09:09
おお! おおおおおお。。
2007年02月22日
09:47
あおいきく
うちの7歳とマチスましーんごっこをしてみようかな。
でも、子どもも複数のほうが互いに喚起されるものが多そうですね。
触媒によって、思いがけないものが出てくるこの時期の面白さは、ほんとうに肌で感じています。
2007年02月22日
16:36
chee
この時期の子どもたちのものの見方は驚異的なものがありますよね。
「おぉ、そうきたか。」って感じで。
そういう子どもたちを気持ちいいほど刺激してくれるマチスマシーン、わくわくしますね。
ん〜、うちの子どもたち39人ともしてみたい。
2007年02月22日
19:38
安斎利洋
>この、再構築にたどり着く人も、実は稀少だと思います。
人間は、どっかで一万五千歳じゃなくなっちゃうんだよね。しかし、一万五千歳につながっているすべはあるはず。
しかし岡本太郎は、どうしてあんなにコミカルなタレントとして消費されちゃったんだろう。
そういう事態も、彼には楽しかったのかもね。
2007年02月22日
19:45
安斎利洋
>学校の粘土工作で握りすし(まぐろの握り)を作ったという
爆笑!
粘土はいいですよ。クレイアニメのワークショップをやっている知り合いがいるけれど「クレイましーん」のようなカンブリアンゲームは、やってみようと思っています。
>うちの7歳とマチスましーんごっこをしてみようかな。
あおい菊さんちの一万五千歳は、適材ですね。彼が何作るか、見てみたい。
>ん〜、うちの子どもたち39人ともしてみたい。
「マチスましーん」を、どの教室でもできるパッケージにする必要があるんでしょうね。考えてみよう。
2007年02月23日
04:31
びすけっと
マチスましーんのもう一つの軸って,モノとデジタルの
いい性質を使いこなしているという点ですよね.デジタ
ル化しちゃうことにより,モノが次の人の部品となる,
というか.
応用として,
新聞の字を切り貼りして作った脅迫状ましーん.
写真のコラージュましーん.
なんてのはどうでしょうか.
あと,粘土のカンブリアンゲームはやってみたいなぁ.
2007年02月23日
14:50
安斎利洋
物って、非常に強い制約があり、しかもその制約が無限の組み合わせで解消できるというのが、ソフトウェア上のオブジェクトと違うところですね。
僕は(びすけっとさんもそうだろうけれど)、ソフトウェア上でそういう「物」を作りたい。
コラージュましーんは、やりたいですね。コラージュした絵をスキャンすると、工程をソフトが推定するような環境があっても面白い。
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