安斎利洋の日記全体に公開

2007年02月09日
15:39
 ガーゼ
たぶん幼児記憶に関係するのだと思うが、ISSEY MIYAKEのダブルガーゼのシャツに出会ってから、この繊維に定期的に触れていないと精神が安定しない。

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こうなってもまだ着続ける。

先日、綿麻の生成りダブルガーゼを見つけてしまった。

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もしたっぷり時間があるなら、ミシンを踏んでシャツを作ってしまいたい。そんなことしたことないし、そういう技術もないけれど、何ヶ月か没頭すればできるんじゃないか、と思って生地を買った。

でもやはりそれは無謀なので、触っている時間の長い、ノートのカバーを作った。

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手元にミシンがないので、手縫い。

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人間は一箇所くらいおっぱいのようなものにつながっていないと生きていけない、というのは、時間を浪費した自分への弁解。
 

コメント    

2007年02月09日
15:45
初めまして。
ガーゼの二重でできた服は
めっちゃ心地いいですものね。。。

手放せない気持ち、わかります。
2007年02月09日
15:50
安斎利洋
すしこさん、そうなんですよ。皮膚との境目がなくなってしまいます。
2007年02月09日
16:06
stella
懐かしいし、この素材感が良いのわかります!
ISSEY MIYAKEの人は両面コットンとも呼んでいたかな。
20年以上前にすごく気持ちいい藤色のワンピースを持っていたのだけど、まだ実家にあるのかしら。
2007年02月09日
16:15
安斎利洋
>藤色のワンピース

ダブルコットンは、レディースで面白い服をいっぱい作ってましたね。
APOCの藤原さんとシンポジウムで会ったときに、わざとぼろぼろのガーゼのシャツを着ていきました。三宅さんは、この素材をかなり大事にしていた、と彼が言ってました。デザインの前に、テクスチュアがあるんですよ。
2007年02月09日
16:20
安斎利洋
このとき、黒のダブルガーゼのシャツを着てました。
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2003/kirokutohyougen/Symposium/event05_j.html

シンポジウム 「創作のカンブリアン的爆発とエラボレーション」
安斎利洋(アーティスト)+中村理恵子(アーティスト)+茂木健一郎(SONY CSL)+藤原大(三宅デザイン事務所)
2007年02月09日
16:21
中村理恵子
>ミシンを踏んでシャツを作ってしまいたい。

ああーあ、ミシン返すけど(笑)。
その前に、薬送りました(業務連絡・笑)。
2007年02月09日
16:26
安斎利洋
ミシン、いりません。クラフト欲求はおさまった。

>その前に、薬送りました

なにヤバいこと言ってんの。あ、花粉症の目薬か。
2007年02月09日
17:53
しゅわっち
そう、生きていく上での触感の重要性を最近強く感じてきましたよ。僕も。
2007年02月09日
22:16
なさ 飛鳥井
ダブルガーゼのシャツ、僕もスタンドカラーのを1枚持ってました。
触れていないとだめなのは手に限定ですか、口とか肌じゃなくて。

僕の場合は何だろう?
2007年02月09日
23:28
安斎利洋
>生きていく上での触感の重要性を最近強く感じてきましたよ。僕も

お、シンクロしますね。ここ十数年の急速な電子情報化の反動で、世間も触覚的な世界に渇望しているんじゃないでしょうか。最近、渋谷あたりの店を見ると、ものすごく触覚的な服や小物が売られていて、なんか30年前に見たような景色。
2007年02月09日
23:33
安斎利洋
>スタンドカラーのを1枚持ってました。

僕は、右半分スタンドカラー、反対側はとんがってるという変わったデザインのガーゼシャツをもってます。

>触れていないとだめなのは手に限定ですか、口とか肌じゃなくて。

ガーゼの褌、ってのがあったなぁ。
触覚のなかで、指先というのは特殊ですよね。テクスチュアを探るために、指先を動かすのは、視線に近い。しかも、視覚と違って運動している間しか対象が見えない。
2007年02月10日
00:37
しゅわっち
>視覚と違って運動している間しか対象が見えない。

視覚も、新しい変数を看破するのは、(身体を動かしたりして)視線をダイナミックに変動させたときですよ.
2007年02月10日
01:37
安斎利洋
なるほど。正確には、
視覚と違って「運動していない間も対象が見える」ことはない。
と言うべきでしたね。
2007年02月10日
04:22
中村理恵子
>レディースで面白い服をいっぱい作ってましたね。

わたしの最新日記(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=341484933&owner_id=64544)にコメントしてくれた10数年前のイベントで着ていたのが、ちょうどイッセイのダブルガーゼの渋いグレーのブラウスとパンツでしたよ。
下のパンツはちょっと改良してまだ使ってる。上のブラウスは、染め直そうと思って楽しみにしてんの。その前に、記録画像を残しておこう。


2007年02月10日
09:02
なさ 飛鳥井
知覚は効率的なものが残っているから、基本的に変化を検出しますね。

そういう意味では触覚と視覚との違いは距離感、特に心理的な距離感が大きいと思います。

触覚が復権しているという話もありますが、最近のコミュニケーションの距離感って、近くもなく遠くもなく、その間をふわふわと揺れていると思います。

最近の日記にHug Shirtのことを書きました。
しかし、僕としてはリアルなHug、リアルな触覚が復権して欲しいと願います
2007年02月10日
14:12
安斎利洋
ハグには、嗅覚がともないますね。それからハグには、安心と恐怖の交差がある。
2007年02月10日
14:20
安斎利洋
>ちょうどイッセイのダブルガーゼの渋いグレーのブラウスとパンツでしたよ。

このときね。
http://www.ntticc.or.jp/pub/ic_mag/ic012/renga/honbun_j.html

僕も、何話したかより、何着ていたか、という記憶の方が鮮やかだ。

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