安斎利洋の日記全体に公開

2007年01月04日
00:09
 東京は自転車で走ろう
写真

自転車に乗っていると、道と同じくらい大事なのは川。

川のあるところ(あったところ)に、谷が出来る。だからたとえば目白から高田馬場は、電車なら一駅の水平移動だけれど、自転車にとっては神田川の渓谷にどんどん下り、川を越えて対岸に渡る、と言うほうが体感に合う。渓谷に下るときは、登り返す覚悟を決める。

そういう、自転車の目で見た東京の地図ができた。
作ったのは、ワットさん

自転車で走れない道が描かれていないかわり、標高が色分けしてあって地形がわかる。自転車から見ると、東京は江戸の古地図と変わりない。こんな地図が、前から欲しかった。

東京都心部を中心に、7日の朝日新聞の折込で配られる。残念ながら、僕の棲家は欄外。

1月7日から、拡大マップをPDFでダウンロード可能になる予定。詳しくは「東京自転車グリーンマップ」のコミュニティまで。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=641693
 

コメント    

2007年01月04日
06:09
TODO
実地に走って作成しているというのをニュースで見た記憶があります。

もう乗れないので残念。
2007年01月04日
12:19
hyper69joe
今まで車で何度も走っていた道を徒歩や自転車で走るとまた違ったら風景に見えますよね。車では気がつかない自然の原理を発見しそうです。
2007年01月04日
14:14
安斎利洋
TODOさん、散歩マップとして使ってもいいんじゃないでしょうか。

>車では気がつかない自然の原理を発見しそうです。

そこですね。車や電車は、地面のテクスチュアをのっぺらぼうにしてしまいますから。
2007年01月04日
14:18
ワット
安斎さん、ご紹介ありがとうございました!

そう、川沿いに走ればアップダウンがないというのが自転車乗りの常識。自転車の目線でつくったら、面白い地図になりました。1月7日には、PDFで拡大版がダウンロードできるようになる予定です。http://cyclingmap.jp

詳細はコミュニティをごらんください。
http://c.mixi.jp/map
2007年01月04日
14:23
安斎利洋
自転車で走っていると、ここはかつて川だったに違いない、と確信できる蛇行した道に出会います。昔の川が見える地図があったらいいな、と、なにげなく要望でした。
拡大版、楽しみにしています。
2007年01月05日
00:27
┏┫∵┣┛
中沢新一の「アースダイバー」付録の地図がやや近いかも。
まぁ川というか縄文時代の海と陸地を現代の地図に重ねて、東京湾を洪積層と沖積層が色分けしてあります。

昔の低地・湿地、今の暗渠など元をたどれば海の底、というわけです。

そういえば中沢氏も自転車を買う話をその本のはじめのところで書いてました。
2007年01月05日
00:38
安斎利洋
近所の石神井川河畔に縄文時代の竪穴住居跡と石斧が出土した場所があって、そこを通るときは脳内画像処理で道路や電柱を消して、縄文人になったつもりで夕日を眺めたりします。僕もこの地図を見たときに、アースダイブだと思いました。

縄文とまで言わなくても、江戸城が出来る前の、お堀や上水のない東京の河川地図を重ねたいなー。
2007年01月05日
01:18
┏┫∵┣┛
(盗難が相次ぎ)自転車に乗らなくなって久しいのですが、暗渠や地名に名残を見るとぎょっとすることがありますね。「三角橋」、「蛇崩」とか。

近世といっても江戸期の古地図(AD.1680)くらいまでしかないんですかねー。

http://journal.mycom.co.jp/news/2006/11/14/100.html

http://japanese.engadget.com/2006/11/14/google-edo-maps/
2007年01月05日
01:59
安斎利洋
グーグルアースに古地図のレイヤーを重ねてみました。いったん英語モードにすると、出てくるんですね。
こうしてみると、江戸って狭いですね。僕の住んでる練馬のあたりは、ほとんどアンテナ立たないくらの圏外です。
2007年01月05日
03:28
miyako/玉簾
>ここはかつて川だったに違いない
>縄文人になったつもりで夕日を眺め
安斎さんの自転車時のイマジネイションは素敵ですね。
そういう感覚、私も好きです。
高田馬場って、昔、高台で馬を飼う(?)か、何か競技をしたのか忘れたけれど、そこから来た名前だって聞きました。新宿は高田馬場よりも標高が高いってジャングルに住んでいる新宿育ちの木工家さんに昨日教えてもらったところです。

自転車に乗っている時の目線はいいですね。速度も丁度よくて写真を撮りたい時は、自転車の方が収穫が多いです。
2007年01月05日
03:53
安斎利洋
高田馬場は、神田川から新宿の方に登っていく峰のアプローチ、ということになりますね。電車に乗っているときには、まったくそういうイメージを消している。

>速度も丁度よくて写真を撮りたい時は、自転車の方が収穫が多いです。

星座作用をやっていて気づいたんですが、歩いているときと、自転車を乗っているときでは、発見する星座の種類がまったく違います。歩くとディテールが見えるけれど、自転車だとマクロなものが見える。

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