安斎利洋の日記全体に公開

2006年12月24日
02:11
 大竹伸朗
最終前日の『大竹伸朗全景』へ。

今日まで、大竹伸朗への敷居が高かった。同じ年齢、育った土地も近く、中村理恵子がムサビ時代の同窓生。彼は決して野生の作家ではないし、彼が何を企んでいるのかがわかるような気がしていたから。大竹伸朗は大竹伸朗を作るのが巧い、と。

しかしそんなことはどうでも良くて、この展示を見ないで過ごす一生は、もう僕には考えづらい。展覧会のあとで黙り込んでしまう中村理恵子をはじめてみた。

Mo+にて今日(24日)まで。
http://shinroohtake.jp/
 

コメント    

2006年12月24日
06:37
Linco
> もう僕には考えづらい
安斎さんがそこまで。。。

ぼくは2001年以降、あまり大竹伸朗の作品に出会っていませんでした。
2006年12月24日
07:46
佐々木俊尚
ううむ、やっぱり見に行くべきでしたか。
今日行こうかな。最終前日は混んでましたか?
2006年12月24日
10:57
中村理恵子

とても個人的な記憶なんですが、1980年?いや1981年かな。
ムサビのアトリエにフラッシュバックしました。
担当教授と大竹君の対決のシーンにいます(笑)。

この件は、つづきをわたしの日記で書くことにして、
「大竹伸朗 全景」展は、この現場で、即座に何事かしゃべりだす人ってのは、かなり鈍いか、天才か、あるいは作家本人か。
2006年12月24日
11:08
tamio
 なにか命令(コマンド)に感じたので今みにきています.

 最終日.

 まだ混んでませんよ.
2006年12月24日
13:32
klon
作り続けるのが才能だという当たり前の事実に感動したのですが、恐らく中村さんの担当教授さんそうじゃない人だったのでしょう笑。僕も学生の頃、自分の先生とそれで大喧嘩になりました。
2006年12月24日
17:53
佐々木俊尚
午後、観てきました。
圧倒的。
ありとあらゆるマチエールを駆使してというか、観ているとお腹いっぱいになるぐらいにあらゆる技法が盛り込まれていて、そのマチエールの洪水の中に呑み込まれて酔っぱらっているような感じになり、その酔眼のかなた、マチエールの向こう側から押し出されてくるようなプリミティブな本質に圧倒されたというか。
大竹伸朗の絵って、断片的にはさまざまな作品には触れてきたんですが、こうやってまとめてみるとまったく違った受け止め方になりますね。
今年のベスト5のひとつ。つい先週、江戸東京博物館で見たアラーキーと同じぐらい。
2006年12月25日
03:54
安斎利洋
暗黙コマンドで、ふたり分の足を向けられたみたいですね。よかったよかった。
個々の作品に全力をかける、という努力は普通誰でもするんだけれど、作り続ける回路を作る才能=幸運に恵まれていますね、彼は。
この展覧会のあとに、三鷹天命反転住宅で忘年会があったんだけれど、荒川作品がこころもち希薄に感じられた。
2006年12月25日
12:27
tamio
 ども,コマンダーです.

 24時間は切っていましたが,会期終わってからの告知じゃないところが,安斎さんの宗教家としての可能性が...

 思ったのですが,何度もウェブ上で告知は目に入っていたのに,行く気にならなかったのは,ふだんの移動経路上に箱がないことの他に,告知用の「1枚」と全貌(のなかの(私を)惹起する部分)との乖離があったような...
 危うく見逃すところでした.
2006年12月25日
12:51
大竹さんはその対決で北海道に行かれたんですか?
2006年12月25日
13:08
安斎利洋
>告知用の「1枚」と全貌(のなかの(私を)惹起する部分)との乖離があったような

どの部分をとっても大竹伸朗の全体をあらわしていない、というのは、前にNHKでやっていた番組(日曜美術館?)や、雑誌の特集などにも感じますね。きっとどの人にとっても、たぶん作者にとっても、あの展覧会は思った以上だったんじゃないかな。

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