安斎利洋の日記全体に公開

2004年10月30日
15:05
 センソリウム
今月の18日、都心で撮影した不思議な雲について日記に書いたら(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=2799471 )、同じ日の空を撮っていた人が二人みつかった。

驚くべきなのは、日常にデジカメがこれだけ浸透しているということと、なぜかみんな空を撮影しているということ。

それから、もうひとつ面白かったのは、電離層の電子密度をGPS衛星の電波を使って観測しているGPS-TECのデータだ(http://stegps.kugi.kyoto-u.ac.jp/figs/MAP/ )。18日の写真をとった時刻は、密度の急勾配をともなう波が東京上空を通った、月に数度の特異な日のようだ。(上の図)

地震、電離層、雲の相関については、ありともなしとも言えないけれど、仮想空間での情報交換を通して、地球が感じられる回路が面白い。

アート作品のメガ日記がBlogという日用的インフラになっていくように、センソリウムなどの地球観測系アートも、作品でなく現実の回路になりつつあるということだろう。同じ空のもとに生きている、というのは比喩でなくて、ビジョンをともなう現実感覚なのだ。

そこで思ったのだけれど、雲の立体視ってできないだろうか。数Kmのご近所で空にWebCamを向け、うまくチューニングすれば作れるような気もするんだけれど。
 

コメント    

2004年10月30日
18:42
Archaic
>仮想空間での情報交換を通して、地球が感じられる回路

こういう回路がもっともっと色んな方面から増えると、より具体的に身近に地球を捉えたり、イマジネーションも拡がって地球というものへの愛しかたに変化がおきるかも。もしかして、上手くいったら生命体としての地球と人間もより良くなれるかも。
2004年10月30日
22:29
びすけっと
> そこで思ったのだけれど、雲の立体視ってできないだ
> ろうか。数Kmのご近所で空にWebCamを向け、
> うまくチューニングすれば作れるような気もするんだ
> けれど。

これすごく面白いアイデアです.僕の家と会社が4kmくらい
離れてるんですけど,ちょっと試してみてもいいですか?
Webcamはいっぱいあるし.
2004年10月30日
22:42
gilli
センソはもともとインゴギュンターパクだし
2004年10月30日
23:17
安斎利洋
>これすごく面白いアイデアです.僕の家と会社が4kmくらい
>離れてるんですけど,ちょっと試してみてもいいですか?
>Webcamはいっぱいあるし.

ぜひやってください。
そういう好条件がそろう人は、なかなかいません。

低い雲と高い雲が、両方ある日なんか、きっと面白いと思うんですよ。
2004年10月30日
23:37
安斎利洋
>イマジネーションも拡がって地球というものへの愛しかたに変化がおきるかも。

地球がおもちゃに見えるようなイメージばかり、氾濫してますよね。テレビ局は、バカなことにお金使ってないで、こういうことでがんばってほしいもんです。身近なところで、もっとすごい天気予報が見たい。
2004年10月31日
00:03
ユミ
>地球がおもちゃに見えるようなイメージばかり、氾濫してますよね。

これ、本当にそうだと思う。
アイヌはクマを狩った時にクマの神様が自分たちにおりてきてくれたって考えるそうだ。
チベットのリインカネートも自然の中で人間がいかに生かされてるかを考えさせるし、
北欧神話の、夜、太陽が湖を渡って行くおはなしも太陽が意思をもつひとつの生命体として捉えられていて自然現象を繊細に説明してくれる。

地球規模のことを何も知らなかった頃の人々のほうが自然に対して洗練された反応をしていた気がする。

謙虚であることは自然に対しては必然だと思う。
2004年10月31日
00:15
安斎利洋
僕の乱暴な説によると、人類はいま、幼児の発達における鏡像段階なんです。外から地球を見た映像を得てから、まだ数十年ですから。内観的な地球の豊かさを、もういちど感覚として取り戻すまでに、時間がかかるんだと思う。
2004年10月31日
00:27
ゆいこ
ケータイがtukaなんで撮ってないんですけど
私も観ました、、それらしきもの、多摩ニュータウンより。

うちで「あれは地震雲!!」「いや、ただのヒコーキ雲」って
言い争って、3日後にデーーーーーーーン!
でした
2004年10月31日
01:50
安斎利洋
ゆいこさん、3人目。やはり、ただならぬ景色だったことだけは、確かみたいです。

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