安斎利洋の日記全体に公開

2006年11月26日
04:34
 なめくじの意識
なめくじに意識があるか無いかは、わからない。
しかし「気持良い」という心はあるに違いない。
心は、幾何学の対象だ。

なめくじの交尾
http://www.youtube.com/watch?v=GSW9kWIRCOQ

写真

 

コメント    

2006年11月26日
04:57
Linco
カタツムリの交わりは見た事がありましたが、なめくじもいいですね。感動します。
2006年11月26日
05:29
安斎利洋
蛇の交尾もすごくて、何時間もからまっているそうです。

安田喜憲氏によれば、縄文式土器の模様や「しめなわ」は、蛇の交尾を豊穣の隠喩とする蛇信仰に由来するということになる。

蛇が蛇の尾をくわえたウロボロスも、生命の循環を連想させます。子どもに粘土をわたすと、たいていまず蛇から作って、それを縄のようにからませますね。
2006年11月26日
06:39
マユ
すごいと噂はきいていましたが、初めて見ました。
人間のセックスみたい、と感じました。からまる、あたり。
愛のある感じです。
でも、やっぱりぬるぬるがちょっと。。笑
2006年11月26日
07:02
Archaic
蔵王の林道でみた、陰陽のシェープで二匹がずっと固まったままだったのを交尾中だと勝手に理解していたのですが、全然違うのですね。でも、あの2匹もなかなか近寄りがたい雰囲気でした。
2006年11月26日
08:14
nazo
安斎さんが指南する「性愛映画」。かくあるべし! or かくありたい!

ナメクジに負けてたまるか!!+!
2006年11月26日
10:00
中村理恵子
>カタツムリの交わりは見た事がありましたが、

カタツムリは、いいよねー。いつも合コンみたいな連中でしょ。雌雄同体なわけだから。彼らの一方が恋矢という一見棘のようなペニスような角を出して、一方に刺す。
きっと痛気持ちいいんだろうかなぁ(笑)?

いずれにしても、進化の過程で;前進するには、ひとつ置いてひとつ獲得というお約束事があるんだとすれば、人間の歩んだ道を振り返るとこんなカタツムリやナメクジたちのエロいダンスをずいぶん簡単に手放してきたのだなぁと思うね。
それと交換に手に入れたものがいったい何だったのか?という記憶も危ういじゃん。


2006年11月26日
11:47
H.耕馬
>しかし「気持良い」という心はあるに違いない。

イッタ時の表現に「little death」というのがありますし、「死ぬほど気持ち良い」というのもあります。
するってえと、死ぬって最高に気持ち良いの?

教えて? > 死んだ事ある人
2006年11月26日
12:16
ikeg
これ本物ですか?むかしsocietyって映画がありました。それは人の半分がナメクジという設定(みかけは人です)で、そいつらはハイソな人々で、パーティーで「ナメクジのように」絡み合うという。最後は内側と外側をひっくり返されてナメクジやられる、というB級映画なんだけど、妙にこころにひっかかる映画です。それを思い出した。
 幾何学ですか、安斉さん。人工生命に足りないのは、この交尾に命かけてる様ですね。
2006年11月26日
12:26
貝の進化した生き物なんですよね。
生き物に必要なものだけシンプルに残して洗練した生き物なんでしょうね。
快、不快は生き物の根源的な生きるために必要な情報かもしれないから、幾何学としての気持ち良いという心は成立しそうですね。

http://oo.spokon.net/yasu/kai/namekuji.htm
2006年11月26日
13:43
は〜
素敵ですね。堪能しました。
なめくじだった当時を、ちょっと思い出しました。

二重螺旋の出現は、符合でしょうか。

2006年11月26日
14:14
Linco
教えて? > 死んだ事ある人
まだ死んだ事が無くて残念なのですが、確か9割近くの生命はその時快楽物質が放出されると聞いた事があります。

残りの1割に入ったらイヤなのですが。
2006年11月26日
16:03
小林千早都
う〜ん、堪能させていただきました・・・って何を?^^;
2006年11月26日
16:22
あ っ こ
↑ たぶん ナメクジを・・・・・や 透明な映像を・・

合コンカタツムリは私のルーツです。懐かしい・・・・・
どっちでもいいっていいなぁ〜 素敵★
2006年11月26日
17:45
H.耕馬
どっちでも良いって「両性類」?
2006年11月26日
18:00
安斎利洋
なめっく星人のみなさんの記憶を呼び覚ましたようで。

>人間のセックスみたい、と感じました。からまる、あたり。
>愛のある感じです。
>でも、やっぱりぬるぬるがちょっと。。笑

その通りのふたつの感情が起こるのが、面白いなーと僕も思いました。すごいギャップ。ソロ活動しているなめくじとは感情がつながらないけれど、ふたつがからまると感情が投影できる。人間の生殖も、かなりぬるぬるなんですけどね。
2006年11月26日
18:04
安斎利洋
>これ本物ですか

まったく疑いなく見てたけれど、もし人工的な映像だったら驚きの完成度。

>むかしsocietyって映画がありました
>最後は内側と外側をひっくり返されて

裏返された自分と相手が、からみあうわけですね。強く結びついた神経接続の体験というのは、そういうビジョンをともなうのかもしれない。

>人工生命に足りないのは、この交尾に命かけてる様ですね。

そうですね。
現代の絵画に足りないのも、命がけの形態に対する関心です。
2006年11月26日
18:08
安斎利洋
>恋矢

「こいや」かと思ったら「れんし」と読むんですね。いや、痛気持ちいいと思うよ、きっと。体全体が舌のようで、さらにそこからサブシステムを出すんだから、すごい。しかも雌雄同体で二体が対称だから、美しい。

>陰陽のシェープで二匹がずっと固まったままだったのを

なめくじのウロボロス?
あるいは、これからというところで、眠くなってしまった怠惰ななめくじのカップルか。

>ナメクジに負けてたまるか

人間は、残念ながら彼らにはかないません。形態が複雑すぎる。あんな単純な螺旋を作るのは無理。せめて、イメージの中で対抗しましょう。

>貝の進化した生き物なんですよね。

逆かと思ってました。なめくじの体の中には、貝殻が隠れているんだ!
2006年11月26日
18:16
安斎利洋
>合コンカタツムリは私のルーツです。懐かしい・・・・・
>どっちでも良いって「両性類」?

耕馬さん、両生類じゃなくて、両性類ね。うまい。
というより、「両性度」が人によって違うだけで、みんな両性類なんじゃないですか。アンドロギュノス願望にどれだけ気づいているかどうか、ということ。

>なめくじだった当時を、ちょっと思い出しました。

は〜さん、冗談に思えません。

>残りの1割に入ったら

これは、1割の個体はあらかじめ死に快楽をともなわない運命にある、ということ?
それとも死ぬときの偶然性?

>堪能させていただきました

実践にご活用ください。
2006年11月27日
01:14
miyako/玉簾
いい景色の場所ですねー。
とっても不思議な映像蛍光ブルーがきれい。
でも何がどうなってるのかわかりません。
貝とかたつむりとなめくじの違いって何なんでしょう。

あれ、最後死んじゃったのかな?

>蛇の交尾
山で見ました。ケンカしてると思いました。
引き離そうと思って、石を投げてみました(痛くない程度の石)が、ぜんぜん離れないし、気味悪くなってその場を離れました。後で交尾ってしりましたが、すごい迫力でした。
2006年11月27日
01:27
Linco
> 1割の個体はあらかじめ死に快楽をともなわない運命にある、ということ? それとも死ぬときの偶然性?

真相はわかりませんが、死に方の様なものがあるのでは?
なんて思います。
2006年11月27日
01:48
安斎利洋
>引き離そうと思って、石を投げてみました

そんなことするとカンダタになったときに、仕返しされるよ。
蛇の交尾、見たいな。ケンカのよう、ということはじっとしていないんでしょうか。環境考古学の安田喜憲さんの説が信じるに値するかは、ホンモノを見てみないことには。

昔、ミントを育てていたんですが、ランナー(匍匐茎)の先が伸びたり、ランナーの途中から根をおろしたりする形の戦略はエロチックです。どこか、蛇を連想させます。
2006年11月27日
03:40
miyako/玉簾
>安田喜憲氏によれば、縄文式土器の模様や「しめなわ」は、蛇の交尾を豊穣の隠喩とする

ああ、そうそう、堅く、ぐるぐるにねじれていました。
それがじっとしていなくて、散髪屋のネオンみたいにぐるぐる螺旋に回転しながらしめ縄状になってて、それがまたねうねして、そのうえごろごろころがっていました。
蛇嫌いの人が見たらうなされると思います。
石垣上から、2メートル真下の草むらにいたので、しばらく見てました。ちょこっと大きい石も落としてみましたが、
「ぼよよん」と跳ね返って全く離れる様子なしでした。
ぜんぜん痛そうじゃなかったし。
『全く蛇のケンカは恐すぎだ』と思いました。
二人ともそれどころではなかったんでしょう。
邪魔してごめん、蛇。

>カンダタになったとき
そんなのにならないからへーきだもんね。
2006年11月27日
04:53
Archaic
ミントのランナー、調度昨日、その新しい土地を求めている雰囲気があまりにも触覚をもった生物のようだったので。感動して眺めていた所です。湿度のある土地への臭覚と触覚を併せ持っているのかしら、と思わず感覚器の存在を探してしまいたくなるほど。なぜか視覚で探知しているとは思えない、そこがエロチックに感じる所かもしれませんね。
2006年11月27日
12:08
安斎利洋
>「ぼよよん」と跳ね返って全く離れる様子なしでした。

自分の生命維持より、交尾をやりとげるほうのプライオリティが高いのは、野生の論理ですね。人間の交尾は、プライオリティ低い。

>なぜか視覚で探知しているとは思えない、そこがエロチックに感じる所かもしれませんね。

友人のそのまた友人に、ちんぽこ先生とあだ名された中国のアーティストがいて、彼はペニスで絵を描きます。彼は目で描いているのか、それとも別の感覚で描いているのか。いつか確かめてみようと思います。
2006年11月27日
14:05
ミント、ウチの近所の踏切り脇に、大増殖してます。
時々、保線の人が刈ってしまいますが、なんのその。
種と挿し芽の両方で伸びるし、どんどん横にも増殖するのですよね。。

ツチノコは交尾中のヘビが横ころがりしてるという説もありますよね。

流氷の天使と言われる、クリオネも貝殻が退化した貝の仲間らしいのですが、補食する時、天使の頭に見える部分がパッカーっと割れるのです。以前テレビで見てびっくりしました。ナメクジが生殖器を頭の横から出すあたりは、似ていました。

人間の生殖器は、腎臓などの、ウロシステム排尿循環器から分化したものだそうです。発生学の英語の本の輪読会の時私の英語読解力があまりにメロメロなために誤訳と疑われましたが。。皆が『えー読み間違いじゃないの?』と確かめてくれましたが、たしかにそう書いてあるという同意を得られました。(分割卵から発生胚にマーキングをして観察するという手法でした)
2006年11月27日
15:14
miyako/玉簾
>先生
それわ、へんな先生〜♪
私がもしその先生の母親だったら止めさせます。

>クリオネ

ときどき悪魔っぽく恐い印象があるのですが、私が見たのって頭われてた瞬間だったのかも、謎。
2006年11月28日
00:04
hyper69joe
実家の庭にはナメクジ退治のためにビールをおいてありました。奴らはビールのにおいに誘われてくるのですが、飲みながら溺れ死ぬようです。相当の酒好きですね。
2006年11月28日
00:15
jetson
素直に感動しました。

流石です。安斎兄、知的変態濃度振り切れています!!
そういえば伝令の神ヘルメスの杖ケデュセウスも
二匹の蛇が絡み付く図。w
http://en.wikipedia.org/wiki/Caduceus
2006年11月28日
02:19
安斎利洋
>奴らはビールのにおいに誘われてくるのですが

色ごとに命をかけ、酒に溺れる。
すばらしいな、なめくじ。

>ヘルメスの杖ケデュセウス

この構図は、錬金術にもありますね。二匹の蛇の間に、杖のようなコントローラーを挟み込むところに意味がこめられていて、二匹の蛇は二項対立と生産の象徴でもあり、放っておくと厄介なものでもある。だから(石を投げるかわりに)蛇を引き離している。そんなことだったと思います。
2006年11月28日
15:42
MERC
萩原朔太郎 『月に吠える』 愛憐 より抜粋

ああわたしはしつかりとお前の乳房を抱きしめる、
お前はお前で力いつぱいに私のからだを押へつける、
さうしてこの人気のない野原の中で、
わたしたちは蛇のやうなあそびをしよう、
ああ私は私できりきりとお前を可愛がつてやり、
おまへの美しい皮膚の上に、青い草の葉の汁をぬりつけてやる。


『青猫』 夢に見る空き家の庭の秘密 より抜粋

月の光は前栽の植込からしつとりとながれこむ。
あはれにしめやかな この深夜のふけてゆく思ひに心をかたむけ
わたしの心は垣根にもたれて横笛を吹きすさぶ
ああ このいろいろのもののかくされた秘密の生活
かぎりなく美しい影と 不思議なすがたの重なりあふところの世界
月光の中にうかびいづる羊歯(しだ) わらび 松の木の枝
なめくぢ へび とかげ類の無気味な生活
ああ わたしの夢によくみる このひと住まぬ空家の庭の秘密と
いつもその謎のとけやらぬおもむき深き幽邃のなつかしさよ。
2006年11月28日
18:56
安斎利洋
思えばここ20年ほど、集合住宅の二階以上に住んでいてすっかり忘れている感覚だけれど、家には縁の下があって、家は放っておくと植物や動物にのまれていくものでした。

朔太郎の廃屋の夢、いいですね。MERCさん、へびやなめくぢと朔太郎のリンク、よく思い出してくれました。久しぶりに朔太郎を読もう。

青空文庫 萩原朔太郎
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person67.html
2006年11月28日
18:58
安斎利洋
錬金術と蛇、補足

「これら(硫黄と水銀)は二匹の蛇となって、メルクリウスの杖カドゥケウスを取り巻いている。この二匹の蛇の力でメルクリウスはその偉大な能力を発揮し、欲するがままに変身することができるのだ。……自然を<統御できぬ>限り、このふたつの力の対立は破壊的で<有毒な>状態において現われる」
ニコラ・フラメル『象徴図形について』より
2006年11月28日
21:11
miyako/玉簾
うーん、すごく読みごたえのあるコメントの数々。

>家には縁の下があって、家は放っておくと植物や動物にのまれていくものでした。

そうです。只今、葛とガジュマルの屋内侵入と窃盗犯のネズミと戦ってます。ネズミのせいで、台所は整頓され、全部洗い直し。
きっと死にゃあしないんでしょうが、念のため食器類も使う前に必ず熱湯で洗います。
ヤツを仕留めるまでこの作業が延々続くのです。
2006年11月29日
00:15
安斎利洋
石垣島って、ほぼ熱帯ですから。
生物の侵食圧が、うちのほうや、朔太郎さんちとは違いますね。ガジュマルと戦うって、、、夢見そう。
2006年11月29日
00:29
miyako/玉簾
縁の下にネズミ捕獲シートを置いといたら、子猫がかかったことがあります。親ネコについて移動中だったみたい。
粘着べたべたは、まず、小麦粉をまぶして、その後40度に湯煎にした天ぷら油につけて(揚げない)小麦粉団子化したべたべたを手で梳いて取るんですよ。
その後、食器洗い用洗剤で手早く洗って乾かすと、パンクスヘア風の子猫のできあがりです。すみません、関係ないですね。もう、毎日生き物だらけなのですよ。黒くて固いナメクジもいますよ、あわびみたいで変なやつです。あと庭にアフリカマイマイもいます。巨大です。http://www.pref.okinawa.jp/mibae/maimai/index.html
2006年11月29日
00:52
H.耕馬
今晩のミーティングで、tameさん、fugiigrさん達と、萩原朔太郎の「猫町」のアニメーションを見ていました。なんという偶然!
2006年11月29日
03:44
安斎利洋
>「猫町」のアニメーション

それ、どなたの作品?
2006年11月29日
05:41
H.耕馬
東映アニメーションから出たセルビデオ。
今年の7月から、書店で売り出したそうな。
2006年11月29日
08:25
H.耕馬
http://www.ganime.jp/nekomachi/index.html
これです。
2006年11月29日
13:46
安斎利洋
静止画をディゾルブやパンやズームでアニメにすると、「みんなのうた」になりますね。

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