安斎利洋の日記
2006年11月16日
02:02
水道タンク
ひとそれぞれ自分の頭の中に、大事な場所をもっている。美しい国を大事にしようというのも根っこは同じことだから、とりわけ否定するつもりはない。
でもひとそれぞれが大事にしているのは、他愛もないランドマークだったりするもので、僕にとってそれは家から池袋までのサイクリングルートにある水道タンクだった。今日通りかかったら、消えていた(写真は数年前)。
歯が抜けたあとのように、気持がぬるぬるする。
http://
www.go
ogle.c
o.jp/m
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5.7456
7,139.
690821
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1
コメント
2006年11月16日
02:30
水道塔は減っていますね。水道塔に変わるシステムができたのでしょうか? 昔は丘の上には必ずと言っていいほどあったのに。。
水道塔ばかりを撮りためて写真集を出した建築写真家がいらっしゃいましたっけ。。石元さんの弟子で、何っていったかしら、名前を忘れてしまった。。
2006年11月16日
02:45
じゃい
私の実家にも近くに大きな水道タンクがあって(でもこの写真と違って、コンクリートむき出しの大きい奴)、去年実家に帰ったら、それまでコンクリートの灰色がカラフルなイラストになっていた。
それでも、道路が新たに通ったりして、浦島太郎状態の私に実家の位置を教えてくれる灯台のようで大切な存在。
なくなったら私も気持ちがぬるぬるするのだろうか?
2006年11月16日
07:22
中村理恵子
>今日通りかかったら、消えていた(写真は数年前)。
へ?!!!!!なくなっちゃったのー。
えええええええええええええええええええっ。
2006年11月16日
08:32
大和田龍夫
お、日大病院の近くのですね。
去年の夏に確か・・・。
まだ江古田の水道タンクはありますね。
2006年11月16日
08:38
machiko
うわあ、こんな味のある建物をあっさり壊してしまうなんて。
中を改装すればすてきなギャラリーになったのに。
これ、何時頃の建物だったんでしょうね?
2006年11月16日
09:10
ikeg
日本で古い建物を残すのは至難の技ですね。駒場の寮が撤去されて、まるでどこかのカレッジのような広場ができあがり、そこに昔の寮の軒先だかが、記念として建っています。渋谷の街が広場の向こうに見えるの不思議なもので、抗し難い気持の置き場はないですね。
2006年11月16日
11:24
rhayader
水道タンクが消えた事でぬるぬるした気持ちになった事と
美しい国を大事にするという事との継りが見えませヌ。
2006年11月16日
12:43
osamu
消えましたね・・・水道タンク。。
>まだ江古田の水道タンクはありますね。
数年前取り壊しが検討されたときに、中野区では保存運動が起き、板橋区では何も起きなかった。。という差のようです。
2006年11月16日
16:55
安斎利洋
このタンクのまわりの土地って、ただただダダっぴろく家が並んでいるだけにもかかわらず、タンクが遠景にあるだけで息苦しくない場所だったんですね。なくなってみて、広域にわたって気の重い土地になってしまった。
日本政府がもし世界制覇していたら、きっといまごろベネチアは汚いから、作り変えていたんじゃなかろうか。小奇麗なものなんて誰も望んでいないのにね。駒場の寮もそうですよね。
「美しい国」や「郷土を愛する気持」が問題になっているけれど、郷土だって愛され方を選びたいだろうし、センスのない連中にいじられるのはごめんでしょう。
板橋区は東京が戦後復興するときのベッドタウンだから、住民はかなり高齢化していて、保存運動が起きる元気すらないかもしれない。
2006年11月16日
20:17
大和田龍夫
大谷口(おおやぐち)は私の生まれ育ったエリアの隣町なんですが、あの辺の高齢化はすごいですね。
向原住宅も夏に行ったら植物に呑み込まれていて、、、。
ちょっと悲しくて涙が出ました。
水道タンクは
http://
www5e.
biglob
e.ne.j
p/~don
tget/w
t/towe
rs/ooy
aguti-
tank.h
tm
http://
www5e.
biglob
e.ne.j
p/~don
tget/w
t/nipp
o/2004
07nipp
o.htm
2006年11月16日
21:24
水道塔写真リンク拾ってみました。
http://
www.ib
araki-
fc.jp/
detail
.php?i
tem=5&
id=188
&type=
2
http://
www5e.
biglob
e.ne.j
p/~don
tget/w
t/towe
rs/uts
unomiy
a.htm
http://
blogs.
yahoo.
co.jp/
ryuzin
_00/39
288468
.html
http://
shonan
vil.ex
blog.j
p/3020
825/
http://
aroten
.asabl
o.jp/b
log/20
05/12/
04/165
993
http://
ryuzin
.com/e
tc/tos
i/suid
outou/
suidou
_m.htm
2006年11月16日
23:45
おんちゅう
沖縄では各戸に水道タンクがあります。
2006年11月17日
01:18
安斎利洋
>向原住宅も夏に行ったら植物に呑み込まれていて、、、。
老人が園芸をしている、ってこと?
いや、廃屋化してるってことか。
>沖縄では各戸に水道タンクがあります。
それは合理的です。災害に強い。
沖縄では各戸にセブンイレブンがあったりすると、もっとすごいんだけど。
2006年11月17日
08:40
中村理恵子
>沖縄では各戸に水道タンクがあります。
北海道では各戸に石油タンクがあります(笑)。
2006年11月17日
08:47
大和田龍夫
>老人が園芸をしている、ってこと?
>いや、廃屋化してるってことか。
東京都では珍しいくらい緑の多いところで、
大谷口側からは車が入ることが難しい。
(水道タンクからの道は一方通行で、
一帯の道はさながら経堂の道と)
こどもの遊び場としてはいいのかもしれないんですが、
子どもが減っているエリアのようで、
30年くらい前は変質者がよくでました。
(今じゃ珍しくない現象かもしれませんが)
で、団地の裏手には必ず園芸できる場所もあって
木々も茂っていますが、ちゃんと手入れしないと
大変なことになりますね。
どんどん木々が伸びてその団地を覆い尽くそうかと
そている状態でした。
甲子園の蔦
洋館の蔦
あれが蔦以外も伸びているという言い方がいいのでしょうか?
東京じゃなければ珍しいことでもないのかもしれません。
単に、
道が狭くて車通りが少ない。
高齢化が進んで子どもが少ない。
ということなのかもしれません。
2006年11月17日
10:02
rhayader
僕はそういった価値観を取り戻そうっていう改革の為の
スローガンだと思っているので。これからじゃないですかね。
それと、終戦までと終戦後の価値観は大きく変わってしまったと
見聞きしますが、だとすればまったく違った世界に
なっていたのではないでしょうか。
2006年11月17日
10:59
安斎利洋
風景はトップダウンじゃ作れないよ。
2006年11月17日
12:45
大和田龍夫
私には、
再開発された街というのはどうしても好きになれません。
オペラシティは少し気に入っていましたが、それは通っていたからかもしれません。バービカンセンターみたいな静かさ(というか、寂れ具合)もちょっと気に入っていましたが、いずれにしてもどうしても気に入らないって街が増えるのは残念です。
街の景観を保つ努力を欧米はとても厳しくやっていますが、日本が同様にやるとどうしてこうもおかしな方向に行ってしまうのでしょうか?
昔、mujiの伊東君が言っていた、
どうしても椅子やベッドは欧米の人の作るものにかなわない。
というようなことを言っていましたが、似ている何か設計思想の違いといいますか、そういうものがあるような気はしました。
乱暴に言うと「民主主義の成熟度」というか、バレなければやっていい、自分は例外ということをいいたがる価値観の国とそうではない国の差というか、、、。そういう意味では日本とアメリカは似ているのでしょうか?いや、日本の方がある意味謙虚な気もしますが、そうでないところもあるような・・・。
2006年11月17日
12:59
安斎利洋
>北海道では各戸に石油タンク
雪の中じゃ、灯油を売りに来られないね。
>どんどん木々が伸びてその団地を覆い尽くそうかと
植物が建物を飲み込むというのは、路上写真家ならではの実感だと思います。よく見かけるのは、家の中に飽和した蔦が窓から見える家。中で何が起こっているのか、想像力をかきたてますね。
露地園芸は、人間の趣味というより、植物の欲望そのものだと思うことがある。どんどん公共の歩道なんかにはみ出していくのは、あれはおそらく植物による洗脳です。
2006年11月17日
14:04
安斎利洋
>オペラシティは少し気に入っていましたが、それは通っていたからかもしれません。
京都駅の上のホテルに何泊かしたことがあるんですが、京都駅の建物は内部に取り込まれてみると、よさがわかります。無意識に食い込んでくるような。
オペラシティのアプローチも、そういう意味では夢に入り込んできそうですね。水道タンクも、植物に呑まれた団地も、夢に入ってくる。
2006年11月17日
22:12
miyako/玉簾
そういえば、うちにも3個あります。水タンク。
昔の建物好きな私としては、好きな建築物があった場所がさら地になってるのを見る度に、知っている人が死んでしまった時に少し似た気分に陥ります。
さみしいね、こういうことって。
炎天にぽっかりと消ゆ散髪屋 玉簾
2006年11月17日
22:16
新潟の昔の母の実家の庭にはガスタンクがありました。
自家製天然ガスサイト。庭先で掘っていたらしい。
夜の間にたまって、それを昼間使って夕方足りなくなるとプロパンに切り替えていました。
2006年11月17日
22:54
machiko
>植物が建物を飲み込む
毎夏、草刈りボランティアを数日やってるパリ郊外の友人の家で、まさにそれを実感しました。
中世の建物なんですが、窓が割れたまま放置されていたので、家の中にまで蔦が入りこんでいたそうです。
庭や塀は、人の背丈より高い、鋭いトゲだらけのミュール(野生のブラックベリー)に覆われていました。
革手袋を嵌めていても、指を刺されながら、ほんの少しずつ切り開くのです。
日本には、こういう風景はないですね。
イバラ姫のお城って、こういうことなのか、と、はじめて実感。
王子様はさぞ大変だっただろうと、その熱情を理解しました。
2006年11月18日
02:53
安斎利洋
>家の中にまで蔦が入りこんでいたそうです。
machikoさんちって、ある意味それと似た状況ですよね。
蔦じゃないけど。
>庭にはガスタンク
それは、家庭用燃料電池時代の走りか。
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