安斎利洋の日記全体に公開

2005年07月04日
12:58
 13人の職人
13人の職人がいる。ひとりが棟梁で、設計図に基づき職人たちを指揮する。

別の13人の職人がいる。彼らに設計図はなく、ひとりひとり周囲の状況から、自分がどうふるまうべきかだけを知っている。

前者と同じように、後者でも家ができる。職人は、自分が何を目的にしているかも、いつ目的が達成されたかすらも知らない。(以上、マトゥラーナ&ヴァレラによるたとえ話)

前の日記で見せた壁画は、おそらくひとりの職人の仕事だと思うけれど、ひとりが局所的な判断で仕事をしても、後者と同じことになる。作品を作ろうという大域的な判断があれば、前者のタイプの仕事になる。アーティストというのは、作者の内部に棟梁がいるシステムだ。

絵を描こうという崇高な意図をもったパブリック・アートがあちこちにあるけれど、アートであるって、どれだけのもんだと思うね。こういうすばらしい仕事を見てしまうと。

写真
 

コメント    

2006年06月11日
23:14
JIM☆彡
はじめまして、足跡から来ました.
コメントゼロに足跡を残すのが趣味なもので、(理由は一応ありますが)

最近、この例え話の後者の職人って世界中の人々であって、
だから、地球の裏側に住む全く面識のない人が自分と全く同じ発想をすることが稀ではないんだと思います.
図らずも情報化がそれを証明しはじめている.

ならば、地球状の人類の目的は何かなんて、誰も知らないわけですね.
私は何をすべきなのか… わかっているんでしょうか?私自身.

ということで、ごきげんよう.
2006年06月12日
02:49
安斎利洋
>JIM☆彡さん

godzi2さんのところですれ違っているかもしれません。
そのうえ、中台小学校出身です。
2006年06月12日
07:48
JIM☆彡
あれっと、中台小の安斎さんでしたか.すみません.
少し前に実家に行ったとき、おふくろが、
「中台小は廃校に」とか言うので調べてみたら、
今は行きたい学校を選べるそうで、おふくろは勘違いしているようです.
(その時にgodzi2さんの所で中台小の話を思い出して探してみたのですが、みつからず)

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