安斎利洋の日記全体に公開

2004年10月09日
02:31
 テルミン蟹と嵐の宴
ICCが準備室だった頃の仲間が、偶然練馬近辺に住んでいることがmixiを通して判明し、台風が近づく大雨の中、音楽の話と、味噌のない蟹をさかなに緊急飲み会。

テルミン奏者の田中えりこさん
(トリ音 http://mixi.jp/show_friend.pl?id=14755
音楽の視覚化にとりくむ田中孝さん
(ちゃ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=61507
NTT出版の大和田さん
(大和田 http://mixi.jp/show_friend.pl?id=14373
音楽家の藤井孝一さん
(koichi http://mixi.jp/show_friend.pl?id=131084

いくつか大事な話をしたような気がする。眠いから、走り書き。

電子楽器が登場して以来、楽器の進化が止まってしまった。身振りによる演奏をする「テルミン族」の楽器群が出来てもよいだろう。
僕らがかつてやったmoppetは、テルミンでもありえた。
テルミンの無重力的ポルタメントは、テルミンの本質か?
音程の非連続の飛躍を、身振りでできないか。指の曲げ方などで。
テルミンは、音そのものがカーソルであり、鳴り続けていないと音を狙えない性質がある。サウンドの視覚化を、カーソルにできないか。

以上、あくまで僕の位置からの重み付けです。
 

コメント    

2004年10月09日
04:55
gilli
私もなんかそんなつながりあう視覚映像世界のような感じのものをずっと夢想しているのです。
2004年10月09日
10:27
大和田龍夫
今、断片化されたものを「それなりにつなぐ」ということを考えているのですが、なるほど色々ヒントが沢山ありました。

しかし、当時学生だった人がもう30歳ですか。

ミドルウェアとクリエイティビティの話とか、なるほど、、、。
で、記録域と再現域が違うものでの圧縮のしかたとか(職人技しかないねぇみたいな)。

とても勉強になりました。

魔法陣みたいなビデオコラージュってのを音を先に作って出来ないっすかね?ってことを聞こうと思っていたんだけど、、、。その逆も見られてちょっと嬉しかった。

2004年10月10日
00:25
安斎利洋
Yuriさん、次の飲み会には声をかけますのでぜひ。
練馬楽派より、お誘いでした。
2004年10月10日
12:16
eiko
身振りによる演奏というと、古典的なところでオーケストラの指揮者なんかもそうではないでしょうか。オケ全体が楽器で、指揮者が神経質そうに棒を振ると、かぼそい泣き出しそうな音になり、ジャンプして激しく棒を振ると、ジャジャーンって音になる。
ダンスと劇と音楽のあいだの仕切りは、実はすごく薄い...のかな。
2004年10月10日
12:57
安斎利洋
オーケストラは指揮者のテルミンだ、というのは、僕は始めて聞きました。面白いですね。

実際のテルミンは、1ミリ体がずれただけで音が外れてしまうようで、飛んだりはねたりはできません。立ちくらみする人は、絶対に演奏できないって話です。

テルミンのように、微妙で連続的な場に体を置くんではなく、身振りを離散的に取り込むような、それこそダンスで演奏できるようなテルミン族の新しい楽器を、メディアアートってことでなく、オケとアンサンブルできる楽器として作れないかなと、画策し始めたわけです。練馬楽派としては。
2004年10月10日
17:01
Koichi
音楽とは、韻文、音楽そして舞踊の三位一体のchoreiaの表出的芸術であっただろう、ということを考えると、エレクトロアコースティックの領域に身体性を持ち込むということは、音楽本来の姿に回帰するということを意味するのでしょう。moppetの時も僕は同じことを考えて、そして言っていたような気がするけれど...。あの時は、テクノロジーの制約が余りに多かったし、なによりもテクノロジーに溺れていた気がする...。長くなるので、その内、自分の日記の方に書きます。
2004年10月10日
20:20
gilli
>次の飲み会には声をかけますのでぜひ。
ありがとうございます。
練馬楽派の皆様にお会いできるのを楽しみにいたしております。
私は映像畑の人なのですが、音のように共鳴しあうようなヴィジュアルインスタレーションをずっと考えています。
2004年10月10日
23:45
eiko
楽しみにしてます > テルミン属の新楽器。
身振りと楽器のどちらかが一方的にリードするのではなく、相互に影響しあうようなものができたら面白いですね。カラオケにも行かない私が言うと、説得力がまるでありませんが。
2004年10月11日
18:59
安斎利洋
>身振りと楽器のどちらかが一方的にリードするのではなく、相互に影響しあうようなものができたら面白いですね。

そうなんですよね。演奏者って、非常に良い顔の表情をしたり、体をゆすったりしますが、その情報を抽出して、音に関連づけられないかな、なんて思ってます。すると、表情にフィードバックして、さらに変化に富んだ顔をするかも。

>カラオケにも行かない私が

カラオケのオーバーアクションで、アキレス腱を切った人を知っています。水越伸っていうんですが。
2004年10月11日
19:03
トリ音(とりね)
練馬楽派!
って、、何かとても懐かしくてうっとりしてしまいました。今回の集いではトリ音はほとんどよぱらって寝ていたのですが、大事な話を聞き逃さぬよう精進します謎。
2004年10月11日
19:33
安斎利洋
トリ音さん、そういえば飲むと赤い鳥になってましたね。
2004年10月11日
22:03
gilli
テルミン属の楽器。
ウィンドハープでしたっけ?
グルグル回してひゅーんっていう民族楽器ありますよね。
2004年10月11日
22:50
大和田龍夫
グルグル回してひゅーん。
ゴムホースを使ってできるって、
http://home.catv.ne.jp/dd/fuyuki/
さんがやっていたのを見ましたが、

これを「芸」にしているのが
日本初の島根県お笑い芸人
ネゴシックス
http://www.fandango.co.jp/base-yoshimoto/profile/parsonal/negosix.html
って人がいました。

すいません。
茶々です。

なんでもかんでも楽器にしてしまうって、マーラー以後なくなってしまったのでしょうか?まだまだあるんでしょうか?
2004年10月12日
00:25
安斎利洋
>グルグル回してひゅーんっていう民族楽器

ありましたね。なんて名前だっけな。ウィンドハープではないと思います。ウィンドハープ、エオリアンハープは、風で鳴る弦楽器です。
以前、藤枝守さんと、ネットワークでつないだ日本列島規模のエオリアンハープを作ろう、なんていう計画を立てました。直後に類似企画を立ち上げた連中がいて、僕らはやめてしまった。まだ実現したって話は聞いていないので、これからやっても遅くないかな。

>なんでもかんでも楽器にしてしまう

鞭とかカウベルとかタイプライターとかサイレンとか。
やはり電子楽器の登場が、アナログ楽器の進化や珍種の登場を抑制しているんでしょう。
2004年10月12日
13:31
トリ音(とりね)
洗濯機のホースみたいなのをぶんぶんまわしてひゅーーーって音が鳴る楽器、私のライヴのとき、いつも仲間のパーカッションの子がやってくれます。なんていう楽器かは。。わからない。。。
2004年10月12日
19:32
gilli
洗濯機のホースのほうじゃなくて、羽がついていて、風をきる音で鳴るやつ。アメリカ先住民の楽器だそうです。
以前タモリクラブで、やってた。和光大学の先生。
本も出してるようです。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4915661709.html
2004年10月12日
19:54
安斎利洋
昔、近所の駄菓子屋さんで、何年かに一度この糸のついた回す笛が出てきて、その時期になると近所の原っぱは、ひゅーひゅーという音のポリフォニーに満ち、子供民族に支配されました。

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