安斎利洋の日記全体に公開

2005年06月05日
11:31
 坂根厳夫さんの生き方
東大情報学環のシンポジウムにて、久しぶりに坂根巌夫さんと会った。僕は、学環の構造をカンブリアンの仕組の中に投入して「納豆」的に可視化という「余興」を担当。

シンポジウムとはいえ基本的に学環の入試へのガイダンスのような会で、坂根さんの話も、いきなり自分の経歴をパワポで見せて、自分がどう迷いながら生きてきたかという内容だった。

大先輩の悩みの経歴を聞けるのは、実に楽しい。控え室では、壇上で聞けなかったIAMASの苦労話なども出てきた。傍から見るより、ずっと確信を持たずに生きてきたという印象が、実にうれしい。自分自身を書き換えながら生きていこうとする人が、僕は好きなのだと思う。

大学という仕組もまた、納豆のようにからみながら、自分自身の書き換えに悩んでいるようだ。
 

コメント    

2005年06月05日
15:49
とりあえず、「科学と芸術の間」と「C.G.(コンピュータグラフィックス)ステレオグラム―驚異の3D」をAmazonで注文しました。

言葉を武器に「サイエンス・アート」を探る生活は味わい深いでしょうね。
2005年06月05日
21:34
安斎利洋
坂根さんが大学を出た頃は、いまに比べるとアートとサイエンスの間には埋められない距離があったようで、その汽水域にいるためにはジャーナリストになるよりほかなかったようです。

いまや、サイエンティストがアーティストよりアーティスティックだったりしますから、境界領域は昔よりずっと生きやすくなったといえます。それだけ、吹き溜まりにもなりやすいんですが。

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