安斎利洋の日記
2005年05月31日
13:16
セレンディピティ
星座作用の自作品について、北洛師門さんから「断然かもめ飛ぶですね」のひとこと。自信作だったので、うれしくなった。
うれしくなりつつ、このうれしさの根拠について考えている。このすばらしい曲線を引いたのは、僕ではない。どこかの不幸な運転手が、愛車を傷つけながら剥ぎ取っていった痕跡だ。しかし、このかもめがかもめになるために、僕自身の身体と脳とセレンディピティが確かに関係している。
絵は、誰が描くのだろう。
かもめ飛ぶ
serendipity
■n.【1】(偶然に)ものをうまく見つけ出す能力,掘り出し上手;《-ties》 運よく見つけたもの.【2】幸運.
[SERENDIP+-ITY; Horace Walpole が The Three Princes of Serendip というペルシア語のおとぎ話の主人公たちの持つ能力から造語]
(ランダムハウス英語辞典より)
コメント
2005年05月31日
13:52
海人
かもめ、すごくいいです。写真がひとつのストーリーになっている
ように感じます。
2005年05月31日
14:53
ユミ
利休の見立てに相当する、彼方に委託する美を日本は継承して来たはずだと、ふと、思い出す。。。
2005年05月31日
15:04
安斎利洋
円空の仏にしても、エルンストのデカルコマニーにしても、そもそも写真全般にしても、作者の制御の範囲は限られていて、作品の良し悪しは偶然をひきつける能力に関係しているのだと思います。しかし、もっと拡大して考えると、たとえばゴッホの絵にしても、ゴッホはゴッホの脳から絵を発見するセレンディピティに長けていたのだと言うことができる。
つまり絵は描く能力でなくて、発見する能力に関係するのではないか、と思う。絵が上手になるというのは、セレンディピティを鍛えることではないか。
数日、星座作用散歩をしながら考えていることです。
2005年05月31日
16:43
きのちゃん
【・・】
覗いているように見える...
2005年05月31日
17:04
HAL_♪I'm the one.
「利休の見立て」なるほど、なんか良い感じに納得。
でも、わざわざ探すのは嫌なので参加できずにいる自分がちょっと悔しい。
2005年05月31日
17:37
eiko
セレンディピティ、楽しい単語だなぁ。宝を積んださんご礁の難破船を見つけ出す人も、100%の偶然なんかじゃなかったということですね。
2005年05月31日
20:20
安斎利洋
良き編集者の能力は、セレンディピティだと思います。
みつけた船の財宝を、どう引上げるかというワザもありますけどね。
2005年05月31日
20:30
中村理恵子
いんやぁ、まいった。
ものどもが、エッジたてて迫ってくる。
気が狂いそうな、最近。
まっつぐ、ぼんやり歩けてたかつてが
懐かしい(笑)、なんちゃって。
ホント。
2005年05月31日
20:48
miyako/玉簾
セレンディピティという絵本を持ってますよ。
なかむらさんの四羽の白鳥だったっけ。笑ったよー。
2005年05月31日
21:52
べてぃ☆
みつけた財宝ですね。本当に。
素敵な偶然。
夜の押し入れの隙間が、恐いか?どうか?で盛り上がったことあります。
これは、間違い無くカモメさんですね。
しかもシングルです、はい。
2005年05月31日
23:01
あ っ こ
目玉がかってに散歩に出かける・・・???
見立ての文化についてどっかで盛り上がっていたっすね〜〜
われら日本人か〜★
かたち たち よばれて そこに ことばあり 阿好
2005年05月31日
23:59
安斎利洋
夢日記をつけていたとき、夢って鍛えるとちゃんと見るようになるもんだな、と気づきました。
きっと、財宝にあたる偶然を引き寄せる力も、鍛えると確率があがりますね。どうやると鍛えられるのか、ってのが問題だ。
「夜の押入れ」、僕は子供のころ、住んでました。
2005年06月01日
00:13
セレンディピティは、selective ability (これ造語) と紙一重だけれども、passiveな出会いとも異なりそうですね。
2005年06月01日
00:39
あ っ こ
自分の夢は小さい時のほうがコントロールできていたような気がしますがぁ、良く夢の続きを自覚的にみていました。デカクなると技術力落ちるのか?
カタチを引き寄せる力はよく瞳バキュームって友人といってました。汲み取り式ですね。わはは
2005年06月01日
03:22
Cybernetic Serendipityがヤッシャー・ライハートのキュウレイションでロンドンのICA で行われ,その展覧会に出品して以来、serendipityは私にとっては特別の言葉です。この展覧会はメディアアートやCGが現代美術の文脈の上で議論された初めてのもので、非常に重要な展覧会と認識しています。
serendipityと言う映画もありましたね。
語源に関して僕はスリランカでの話と思っていましたが、ペルシャでしたか。
新しいかもめ探しの旅に出ましょう。
2005年06月01日
10:57
安斎利洋
>僕はスリランカでの話と思っていましたが
アーサー・C・クラークの島、スリランカ(セイロン)の話だと思いました。
>新しいかもめ探しの旅に出ましょう。
この言葉もまた、Serendipities!
長い旅になりそうです。
2005年06月01日
11:08
KJ
このところ出時亀君をつないで連れ回すことが多く、散歩もやたらと時間がかかります。
きのこ採りの時期を思い出します。もう、眼が獲物を狙う眼になっている。
安斎利洋mixi日記 一覧へ