| 安斎利洋の日記 | |
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| 2005年05月29日 00:43 | 星座作用散歩のすすめ | 『星座作用』が始まって5日目になるけれど、毎日散歩がてら星座作用狩りをしている。これが、思いがけず、すばらしい体験だ。
僕らは日常、歩道橋を渡るときに、歩道橋のアフォーダンスを無意識に嗅ぎわけながら、身体を移動する目的を達成する。ところが歩道橋は、ときに象や尺取虫の棲家でもある。何かを何かに見てやろうと目を皿にして歩くと、すべてのものがいままで見ていたあるものではなく、真新しいなにかに見えてくる。
赤ん坊がはじめて街に出たとき、世界はこのように無数の意味をもち、無数の解釈を待っていたに違いない。世界は、そのような稠密な意味のレゾリューションをもっていた。大人になって、しだいに不必要な意味はふるい落としてしまう。もう一度子供の視点で周囲を見ると、まるで近所の空間が大きくなったように感じる。
この驚き、一度は体験してみてほしい。
ずっとこのままでいたいナマケモノ
駐輪場に棲む猿
かもめ飛ぶ
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