| 安斎利洋の日記 | |
|
| 2004年09月25日 22:43 | 天動説アンケートのウソ | | 情報学環で水越伸さんと、よもやま話。台湾で食った超うまいものの話を、しこたま刷り込まれた。そのあと、偶然にも佐倉統さんの顔に遭遇。十年とまではいかないまでも、それに近いくらい会っていないのだが、佐倉さんはここのところNHKの科学番組に出ているので僕としてはあまり久しぶり感がない。
「一所懸命書いた本の反応って、ほとんどないんだけど、テレビで考えなしに言ったひと言に膨大なメールの反応が来たりして。マスメディアって、まだまだ底なしで怖い」
例によってここでも天動説の話。あれは、どうやら結果を誘導するようなアンケートだったようで、小学生の実態を必ずしも反映していないようだ。理科の知識をためされているように、回答者が思っていたかどうかが怪しい。新聞などを見ているだけだと、それがわからないようになっている。いかにもジャーナリスティックに扱いやすい、甘口のおかずのような感が、どうやらある。
そういう誘導の罠は、あちこちにある。だから、反射神経で反応するのは怖い。よほどピュアに構えていないと、他動的に物事を考えてしまう。そのあと、水越さんの話に触発されて、どうしても中華が食いたくなり、なかむらさんと聘珍楼へ。季節野菜と魚の炒め物。うまくない。こんな料理に3000円もとるのかよ。僕が作ったほうが、たぶん何倍もうまい。最近の外食産業は、あきらかに客を侮っている。ことに中華の高級店はひどい。もう二度と来るものか。と思っていたところに、最後の一品「銀糸雲呑麺」が来る。
絶品だ。
だから、反射神経で判断しちゃだめなんだってば。
| | |
|