安斎利洋の日記全体に公開

2006年07月01日
03:13
 専業社夫の言い分
六本木にて、最近単著を出した小川克彦さん、それに木原民雄さんらと飲む。さっき帰宅して酔っ払いモード。

小川さんからいきなり始まったのは、原風景の話。ずっぽり会社の中でうまくいっている人たちであるにもかかわらず、会社というゲームをメタゲームにしてしまうような脱会社観を聞くと、ウィトゲンシュタインの言う意味で会社という言語ゲームの無根拠性を再確認でき、部活の雑談のように楽しい。

専業主婦の夫である木原さんから、面白い反論を聞いた。いま中村さんがはまっている網野史学になぞらえるなら、異端のコミュニティの中に一人だけ中央に脈絡をもつ人がいて、それが中央の「外貨」を稼いでくるモデルもあっていいんじゃないか。専業社夫+専業主婦の核家族は、その一形態と解釈できないか。

いまオルタナティブがそんなふうに成立しうるとは思えないのだけれど、しかしこれは目指してもいいモデルだなと納得。非常に生き方の違う木原さんとの、深い脈絡を見た思いがした。
 

コメント    

2006年07月01日
03:21
godzi2
またつまらない揚げ足とりなのですが、

>会社というゲームをメタゲームにしてしまうような脱会社観



>部活の雑談のように楽しい。

その部活って、どんなクラブなんでしょうか?
普通じゃないよね?
2006年07月01日
03:26
安斎利洋
だいたいgodzi2の攻撃パターンが見えてきたんで、とっくに答は用意してあるわい。

それは、桃のパスタを少女のような41歳がサーブしてくれる倶楽部であった。いや、比喩でなく、桃とミントとバルサミコがからめてあった、いままで食べたことのないパスタを食った。再現してみたい。
2006年07月01日
03:44
godzi2
ははは!
2006年07月01日
04:06
桃とさざえのグラタンを食べたことがあります。
おいしかった。(鎌倉の懐石料理の店なんだなーこれが)
2006年07月01日
04:10
安斎利洋
>桃とさざえ

それ、美味いだろうね。僕は豚ロースの上に桃をのせて食べたことがあります。
桃のパスタは、それでも意外でした。ミントとよく響いていた。
2006年07月01日
08:33
小林龍生
アエラ最新号に、サラリーマンが独立事業主になったり自分の会社を設立して企業から業務委託を受ける形を取ると、結構節税にも成るし、勤労意識も変化するよ、などという記事が載っていた。まあ、立ち読みなので委細は分からないけれど、ぼくも、有限会社スコレックスを作ってからもう10年近くになる。
というか、欧米人とかに自己紹介するとき、「インディペンデントコンサルタントで雇われ社長。オーナーは妻」とかやると、確実に受けるわけだ。
実際のスコレックスの売り上げの大半は株式会社ジャストシステムからだし、ATOKを中心としたジャストシステムの製品群とぼく自身のアイデンティとは深く係わっているわけだけれども、やっぱり帰属意識とかは、以前とずいぶん違っている。
で、妻がホンネでどう思っているかは詳らかではないけれど、スコレックスの売り上げ(直接的にはぼくと息子の労働対価)から、しっかり給与も取っているし、経理事務などはしっかりやっているわけで、専業主婦というわけでもない。
とは言え、毎日のようにスポーツジムに行ったり、近くの大学のオープンカレッジに行ったりしているわけで、専業主婦の一般的なパターンもしっかりこなしている。
と言いながら、ぼくも、週二日はウィークデーにスポーツジムに行くし、妻とウィークデーの昼間に音楽会や映画などに頻繁に行ったりもするわけだから、自由業と言えば自由業とも言えるわけで。
ま、労務(勤労ではなく)の形態や家族(夫婦)の形態も千差万別ということで。
2006年07月01日
09:10
おがもんじゃ
桃のパスタは絶品だった。それにしてもみな朝から元気がいいなぁ。
2006年07月01日
09:23
Yuko Nexus6
エスプレッソを練り込んだパスタもうまいっすよ。
2006年07月01日
09:58
安斎利洋
小林さんは小学館のときからジャストシステムまで、ずっと会社の中の人って感じはしなかったな。木原さんの話になぞらえると、原始共産主義の小林地方から中央に出稼ぎにきている親方みたいな感じだった。
サラリーマンがそういう関係を会社との間にとり結べて、家内工業的に家族を巻き込んでいくというスタイルは、働けるシニアを眠らせないためにもいいですよね。
2006年07月01日
10:05
安斎利洋
>桃のパスタは絶品だった

おがもんじゃさんは自分で再現して失敗したって言ってたけど、僕はなんか出来そうな気がしてきた。いや、あくまで机上ですが。
2006年07月01日
10:05
安斎利洋
>エスプレッソを練り込んだパスタもうまいっすよ。

それ、食い始めたとたんに食後って感じだよね。
2006年07月01日
10:10
Yuko Nexus6
いやぁ、キノコソースとの絡みが絶品で、まぎれもなく「食事」なところが、いいんすよ>エスプレッソパスタ
2006年07月01日
10:14
安斎利洋
なーるほど。焙煎の香りは燻製と同じと考えれば、ベーコンと
交換して考えればいいか。たしかに食中ですね。
2006年07月01日
10:15
みやばら
桃は旬じゃないので、杏パスタとかいいかもしれませんね。
(桃缶で想像してみると不味そう)
専業社夫は今までの自分を捨てるなんてこと、ありますか?
2006年07月01日
10:35
安斎利洋
>専業社夫は今までの自分を捨てるなんてこと、ありますか?

専業社夫は、会社を辞めることと、今までの自分を捨てることがイコールなんじゃないですか。そういう意味でも、アエラの推奨スタイルはいいですね。
しかし、みんな辞めてからのことを考えると、天下りと同じで、社員のうちに妙な仕事をたくさん創出しはじめるかもしれない。
2006年07月01日
12:08
びすけっと
アエラ買ってきました:-)
なかなか説得力がありますね.
会社から見た自分の価値がより明確になる気がします.
2006年07月01日
14:03
安斎利洋
速っ
2006年07月01日
17:30
中村理恵子
>六本木にて、最近単著を出した小川克彦さん

『デジタルな生活』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757141017/503-0989575-0643935
これの、P319-321あたりに、われわれの『顔ポイエーシス』が紹介されてるんだ。
2006年07月01日
18:46
みまぞう
質問:安斎さんはいつ寝ているのか,ねていないのか?いまねているのかも?
2006年07月01日
18:47
安斎利洋
んとですね、昨日のワインが美味すぎて二日酔いで、4時間寝たら起きてしまって、そのあと昼寝しました。こう見えても今日はぼろぼろです。
2006年07月01日
22:35
みまぞう
お!でも不死身だなあ...。
2006年07月01日
23:26
安斎利洋
そういえば、死は未体験です。
2006年07月02日
22:50
蕎麦アレルギーの友人は、
子供の時よりかなりアレルギーを克服していて、
蕎麦もカップ麺までは克服したのだそうです。
でも、生ゆで麺をためしてみたら、
臨死体験したそうです。川の向こうに花畑があったそうです。

さざえと桃のグラタンは、
貝柱と桃でためしてみましたが、
おいしかったです。
桃は、生食では不味そうな、固めのを使うと良いです。
ベシャメルソースには、クローブや、エストラゴン、黒コショウなど、強めにスパイスを使ったほうが良いようです。
2006年07月02日
22:58
安斎利洋
そうか、カップ麺の蕎麦はアレルギー反応を起こさないほど、蕎麦じゃないんだ!

バルサミコのソースの場合は、スパイスを足していくとウスターソースに似てきます。
2006年07月02日
23:43
中村理恵子
わたしは、ひたすら基本的な材料のクォリティにこだわってみます。
バルサミコ、無添加のそこそこのものをゲット。
こっちでも”桃スパっ”再現してみる。
しかしこのスパゲッティの印象は、気どったパスカル(あ、あの学者のパスカルね、プログラム言語じゃなくてさ)とマリリンモンローが三角関数を解きあうみたいな。
2006年07月03日
01:08
>バルサミコのソースの場合は、スパイスを足していくとウスターソースに似てきます。

あー、昔学生の時に、丸鶏のお腹に
セロリやらニンジンやらタマネギやらリンゴをつめて
にたら、ウスターソースで煮た味になって、
がっくり来ました。友人達はおいしいとは言ってくれたけど。。
でもなんか。。
2006年07月03日
01:19
安斎利洋
これは、コカコーラの瓶と同じで、そのものの絶対的な美しさや価値が、たくさんあるから無価値になる。ウスターソースだって、希少ならすごく美味いはずなんだけど。

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