安斎利洋の日記全体に公開

2005年04月28日
02:05
 万年時計とステッピングモーター
昨日見たNHKスペシャル「万年時計の謎に挑む」(たぶん再放送)が、超おもしろかった。

田中久重(からくりぎえもん)の作った万年時計の復元のドラマだが、面白かったのは、虫歯車と呼ぶ往復運動を生み出す歯車。

今こういう運動を実現しようとしたら、まず間違いなくステッピングモーターを使うんじゃないだろうか。ステッピングモーターはカバー領域の広い大発明であると同時に、虫歯車のような隙間の解を思いつかせなくする目隠しでもある。

同じようなことはソフトウェアの世界にもある。コムソートという楽しいアルゴリズムがある。櫛の目をだんだん細かくしていって、もつれた髪の毛をとくように配列をソートする。CPUが速くてメモリがふんだんにあれば、そういう妙なアルゴリズムを考えるきっかけはなくなる。自然界には、むしろそういう奇妙な解のほうが多いんじゃなかろうか。

便利な何かをわざと抑制するハンディキャップを課すことが、新しいものを生み出す戦略になるかも。
 

コメント    

2005年04月28日
06:05
TODO
私も見ましたがあまりの複雑な構造に驚いた。それを一人が発想して実現したことにさらに驚く。発明家とはそういうものかも知れないが。
2005年04月28日
10:57
匿名希望中・おーもり
からくり好きが、いろんなことを解いていくのでしょうか。
ハンディキャップにすごく気付くか、かえって気付かない方が、斬新な挑戦や発想が出来るのでしょうか。
夢中で楽しくてたまらないのでしょうね、生み出す人達。
困難なんて、無い方がつまらなくなっちゃうかも。
2005年04月28日
16:23
安斎利洋
TODOさん
万年時計は田中久重が50歳くらいのときにこつこつと設計製作したんですね。共感あるなー。
ちなみに今書いてプログラムは、コメントアウトされたTODOさんだらけ。(関係ないか)
2005年04月30日
01:51
びすけっと
その番組,見れませんでしたが.

> 便利な何かをわざと抑制するハンディキャップを課すこ
> とが、新しいものを生み出す戦略になるかも。

スポーツではわんさかありますね.

まだ,ソフトウェアは動かすのがやっとで,人を感動させる余裕がないからですね.
2005年04月30日
02:11
安斎利洋
コムソートをgoogってみたら、いいのがあった。
http://www.openspc2.org/reibun/javascript/sort/007/
虫歯車も、これも、ひと目見渡しただけでは、どう機能するかわからないところが好きですね。パズルですね。

組み込みの世界では、かなり使いでがあるんじゃないかな。
たまに、H8とかで遊ばないといかんですね。

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