| 安斎利洋の日記 | |
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| 2006年06月04日 14:32 | 盗作画家2 | いま読んでいる本にある、「維摩経」の話が面白い。
主人公の維摩さんをV0とし、一番目の修行者をV1、以下V2,V3...Vnとして、うんとはしょって言うと、こういうこと。
「二項対立ってなんだ?」というテーマをV0が言い出す。つまり、善悪のような二元論をやってるからダメなんで、それを洗い出すブレストをしてみようよ、っていう議題がV0から提出される。パワポを使って、修行者たちが順番に発表をしはじめる。
V27「生じること:なくなること」
(中略)
V16「幸福:不幸」
V15「世間:超世間」
(中略)
V2「「功徳:非功徳」ということを考えること:考えないこと」
(ここで、いっきにメタにジャンプした。V1は一般化を試みる)
V1「言葉:沈黙」
(最後にV0は)
V0「」
(絶対的な沈黙)
盗作画家の話を思い出した。
盗作画家と、盗作しない画家の差は、きっとV16とV15の距離くらいしかない。
ピカソはアフリカの美術やベラスケスを貪欲に盗んで、自分の作品にレンダリングする。しかしピカソは面白いのは、ピカソがV2だから。
さてこの話の延長を考えよう。V0っていったい....
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