安斎利洋の日記全体に公開

2006年05月21日
15:53
 低エントロピー料理のすすめ
写真

低カロリー、低コレステロール、低脂肪、低インシュリンダイエットなどなど、低がつけば料理はだいたいOKってことになっているけれど、僕にとって大事なのは低エントロピー料理。

低エントロピー料理は、簡単に言うと混ぜない料理だ。究極の低エントロピー料理は、白いご飯に塩鮭。好みの塩分濃度を口の中で作り、配分は自分で計画する。

世界の食文化の主流は、むしろ皿の段階で混ざり方が計画し終わっている。日本やベトナムの家庭料理は、口の段階まで決定が延期されている。

そこで、低エントロピーのイタリア料理を考えてみた。写真だと伝わりづらいが、トマトソースは塩分ほとんど0で、豆鼓を数粒。そこに塩気のある鯖の一夜干を乗せてみた。汁は、出汁だけで塩分なし。

うまい、んだけどこれを人に薦めるときにははじめに説明が必要かも。
もうひとつ、問題はフォークだ。微妙な混ぜ方ができない。
 

コメント    

2006年05月21日
16:11
安斎利洋
そういえば、昨年のやすこ/Cさんの日記
「混ぜてほしかったり混ぜないでほしかったり」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=32327229&owner_id=80383
2006年05月21日
16:34
machiko
なるほど・・・


最近つくった高エントロピー料理は「貧乏人のキャビア」です。
たぶん最近は、貧乏人というのは差別用語なので、これは「低所得者層」と言い換えるべきなんでしょうね。
一応、そうすると「低」がつくんですが・・・・って、関係ない、か。

安斎さんとはまったく別の理由で、気ぜわしいと、エントロピーを最小に抑えた食事になります。
台所でトマトをかじるとか。
2006年05月21日
16:46
miyako/玉簾
その他の小鉢、これはあるのとないのでは大違いですね。
欲求的にも安心できるし、栄養面でもこういうのが重要ですね。昔は、一品一品、丁寧に分けて盛りつけてたし「配膳」という夕食前の儀式もあったなあ。
2006年05月21日
16:46
中村理恵子
>白いご飯に塩鮭。

鮭ってのは、白身魚なんだという驚きの発見をしましたよ。
本日の「子ども電話相談室」からの知識。
鮭は、自分の肌がピンクになるような食べ物食べてるんだって。それで、サーモンピンクになる。

本日の日記に、関係なさそで、おおありだったりしてか?(笑)
2006年05月21日
17:07
MAO
納豆というのはかき回すほど味がよくなるのですが、あれはエントロピーが溜まっていくのでしょうか?
2006年05月21日
18:22
Bambook
>低エントロピー料理
納得です。
熱力学第二法則的に火を使わない料理なのかと思ってしまいました。
2006年05月21日
18:55
るーぱぱas不良mixi
料理キットですね。
キットって示唆に満ちた宝ですよね。
2006年05月21日
22:55
MERC
鮭は大海で小エビを餌にしてるから、サーモンピンクに色づくんだそうです。エントロピーを集約してますね。
塩鮭は、その工程に塩で漬けるという。エントロピーをさらに凝縮している。
塩鯖はどうでしょうか?荒波にもまれて、締まった鯖は、大海のエネルギーを内包しているかもしれませんね。
パスタにまぶすトマトは臆面もないぐらい目一杯に太陽を浴びたエネルギーの集約みたい。

所詮、他者(多くは太陽系に属する命の循環)の生き血をすすって生きている我々。
感謝しつつ、お前の「生き血最高〜!」って賛美しつつ、慎ましやかに食事をしたいものです。
2006年05月21日
23:11
安斎利洋
コメントが面白すぎる。

>低所得料理

というと、ぶっかけご飯で、これは高エントロピーですね。
吉野家で、生卵から味噌汁まで全部牛丼にまぜて食べている白人女性を見たことがある。所得と関係ない文化の誤読の問題ですが。ソースまでかけてた。

>その他の小鉢

は、ほとんど常備菜。
蕪スライス+黒酢+ナンプラー
豆腐+スプラウト+紫蘇油+松の実+ナンプラー
おすすめです。

>鮭ってのは、白身魚なんだという驚きの発見

それはすごいなー。
っていうか、そもそも白身魚ってなんだ? 
だいたい青身魚は体表の色なのに、白身魚が肉の色っていうのが変だよね。学術的な意味は、きっとないんだろうな。

>納豆というのはかき回すほど味がよくなるのですが、
>あれはエントロピーが溜まっていくのでしょうか?

なんで納豆は混ぜると味が変わるんでしょうね。
人によって、混ぜないのが好きな人もいるんですよ。僕は、混ぜます。うちの親父は、混ぜなかった。

>熱力学第二法則的に火を使わない料理

火使わないというと、なんてったって発酵系ですね。
発酵は生命活動だから、納豆も含めてエントロピー減少系なんでしょうね。

>料理キットですね。

キット、って心躍ります。経験が詰まってるから。

>所詮、他者(多くは太陽系に属する命の循環)の生き血をすすって生きている我々。

生き物は生き物を食って生きている。スーパーで食い物を買っていると、それを忘れます。
小学校で、動物を殺して食う学習とか、したらどうだろう。かわいがっていた鶏を、みんなで絞めて食べましょう、みたいな。トラウマになるか。
2006年05月22日
00:34
machiko
「エントロピーは常に増大する。自然には減少しない」と、耳にタコができるくらい、親に聞かされました。

どういうときか、というと、部屋が散らかっているとき。
(親が物理が専門だった・・・・泣)

自然には減少しないエントロピーを、減少させるのは、生物が営む行為なんですよね。
(片づけとか・・・・)

エントロピーって、増大するほうが文化なんでしょうか?
それとも、減少させるのが文化?
2006年05月22日
01:01
安斎利洋
部屋の散乱は、観測者によってエントロピーが違いますね。
自分の部屋は、どんなに散乱していても低エントロピー。
2006年05月22日
01:21
びすけっと
似た議論に,「こしあん」と「つぶあん」どっちが好き?というのがあります.「こしあん」が好きな人は混ぜている系がすきで,ご本人にとっては統一されていました.
2006年05月22日
01:30
イクノ
なんだか凄く面白かったです。
2006年05月22日
02:26
安斎利洋
確かにつぶあんが好きです。
こしあんが好きな人は、最終的にすべて離乳食化して、吸うのが理想なのかな。
2006年05月22日
06:13
TODO
断然こしあん好き。
でも混ぜメシも好き。ねこまんまなんて二日酔いの定番。
2006年05月22日
10:34
tamio
 参戦させてください.

 こないだ「カレーライスのごはんのところに福神漬がのっていて白いごはんに赤い色がついているのが許せなさそう」というご指摘を受けたのですが,案外あたっているかも.
2006年05月22日
12:07
安斎利洋
僕は梅干の跡は、大好きなんですけど。

埋め込んだ梅干を外したあとの赤いご飯が特権的なのに、なぜ福神漬の痕跡はだめなのか?
2006年05月22日
12:18
tamio
 致し方なくもしくは不作為になされたことと,狙ってなされたことの違いかな?

 福神漬の痕跡で人格評価されるのも楽しいですが.
2006年05月22日
13:37
TODO
訂正
×断然こしあん好き。○断然つぶあんが好き。

なんだかなぁ。
2006年05月22日
21:00
安斎利洋
接続詞の用法を、全否定してるのかと思った。

いまふと思い出したのですが、僕は福神漬そのものが嫌いです。
2006年05月23日
00:15
TODO
>接続詞の用法を、全否定してるのかと思った。

引用を変えちゃいけませんね。

人形町に酒悦の店がこのほどオープン。らっきょと福神漬けを買いました。漬け物はそれほど好物ではありませんがカレーに添えるなら酒悦のがいい、と思いました。
2006年05月24日
00:51
Fibonacci
加熱しない料理、ではないでしょうか。米は生米、もしくは水米(半日ぐらい水につける)を食す。百姓(これは差別用語でしょうか、お米の生産者)は田圃毎のお米の出来をその場で、その時々に、生米で食べます。
刺身は西洋料理から言うと料理ではない。
水米はすぐに発酵系に移行します。
2006年05月24日
01:00
安斎利洋
水米ですか。お米を研いで忘れちゃった状態ですね。
いや、精米する前か。すると発芽米。米スプラウト。米もやし。
生麦生米生卵、って言うな、そういえば。
まったく、考えても見なかったけれど、当然ありうる食べ方です。究極の低エントロピー。

 安斎利洋mixi日記 一覧へ