安斎利洋の日記全体に公開

2006年05月18日
22:52
 問い(最後の質問)
不思議なノートを拾った。ここにテキストを書くと、あなた自身の脳が書き換えられるという。ためしに、ありもしない昨日の物語を書き始めると、書くそばからそれはリアルな記憶となり、作り話をしていることさえ忘れた。さて、あなたはこのノートに何を書くか。

写真
安斎利洋の日記とコメントはweb全体に公開されます
問いはks91日記のスタイルに倣っています
 

コメント    

2006年05月18日
22:54
安斎利洋
回答例

【世界中のおいしいものを食い尽くしてしまった。世界中の美女を恋人にしてしまった。世界の銀行に資産を分散している。あと何を望んだらいいのか。】

のように、ノートの中は括弧で囲んでください。
もちろん、崇高なひとつの答は【変更なし】でしょう。
2006年05月18日
23:10
さかい7/15伊勢崎Live
【この世から悪がなくなり、世界は平和になる。】


と書いた。
それが人類最後の日だった。
2006年05月18日
23:14
Marlbana*
【わたしが産まれた】

どうなるのか想像も尽きません。
2006年05月18日
23:16
みまぞう
【不思議なノートを拾った。ここにテキストを書くと、あなた自身の脳が書き換えられるという。ためしに、ありもしない昨日の物語を書き始めると、書くそばからそれはリアルな記憶となり、作り話をしていることさえ忘れた。さて、あなたはこのノートに何を書くか。 】

とかく。
2006年05月18日
23:29
Ken☆
好きな人と作りたい未来の生活

……を書き入れたら、本当だと思い込んでストーカーになりそう。
ストーカーの人たちって、このノート拾って書き込んでないか?
2006年05月18日
23:30
miyako/玉簾
やだやだ、そんな筒井康隆ノートなんか、なんにも書かない。
(話になんないね)
2006年05月18日
23:52
安斎利洋
脳を書き換えるというのは、記憶だけじゃなくてBIOSのバージョンアップのようなものだから、Marlbana* さんと、みまさんはたぶん二度と起動しないでしょう。

ストーカーはノート取得者説に一票。
さかいさん、それってノート違い。
2006年05月18日
23:53
びすけっと
そのノートをいろんなところに置いてみる.
たとえば,ひなびた温泉旅館とか.
2006年05月19日
00:02
安斎利洋
>Marlbana* さんと、みまさんはたぶん二度と起動しないでしょう。

あるいは永遠に生き続けるか。
2006年05月19日
00:08
安斎利洋
>ひなびた温泉旅館とか.

温泉旅館でストーカーが大量発生するんですか。
2006年05月19日
00:08
machiko
「不思議なノートを拾った。ここにテキストを書くと、あなた自身の脳が書き換えられるという。」

この情報は、どのように提示されるのでしょうか?
それによって、対応が変わると思う。
2006年05月19日
00:12
安斎利洋
裏表紙に、効能が書かれている、のかなー。
2006年05月19日
00:19
TODO
名前を書くと死ぬ「DETH NOTE」を思ってしまった。

答えでなくて済みません。
2006年05月19日
00:30
安斎利洋
このノートがデスノートよりすごいのは、さかいさんのように
【この世から悪がなくなり】
と書くと、一瞬でこの世の悪人が全滅するのです。もちろん、自分の認識下で。
2006年05月19日
00:40
Ken☆
>もちろん、自分の認識下で。
騙されやすくなるわけだ。
2006年05月19日
00:43
Ken☆
ふと思ったんだけど、
ノートの最終ページに、「使用上のご注意」が保険の約款観たいな細かい文字でビッシリ書かれてたらやだなー。
2006年05月19日
01:01
私も玉簾さんと一緒。書かない。書きたくない。
虚言症の人みたいだから。

自分をだませていても、世界が本当に書きかわるわけではないし、
世界を他の人の脳の認識と矛盾なく書き換えるなんて不可能だし。
仮にそうなったとして、どこまでも自分の辺延上に世界ができあがるなんて、全く自分一人と同じということのようで嫌です。
2006年05月19日
01:34
過ぎた時間は既に物語でしかなく、これから起こる事象も物語でしかない。
だから、日記には、ありとあらゆる欲望を、すべて、好き放題書きますね。
辞任しない程度に。
2006年05月19日
01:59
安斎利洋
いま書いている日記が、このノートでないことを証明することはできるか?
2006年05月19日
02:01
Fibonacci
ボルヘスの「砂の本」のようでもあり、パースのアダムの眼のようでもあり、赤ちゃんの脳そのものですね、このノートは。
幼児の脳に、母は、このように時々刻々テキストを書き込み、父は時々それを書き換え、また消しゴムで消して来たのでしょう。
2006年05月19日
02:03
自分が書かなくても、人が何かを書いてゆくので違う。
わざと起きなさそうなことを書いてみるということも証明になるかもしれないけど、自分がそれを書くと書かないと言ったので。。
2006年05月19日
02:04
安斎利洋
【わたしが産まれた】

もしかすると赤ん坊は、そう自分を書き換えながら生まれてきたのかもしれない。
2006年05月19日
03:05
安斎利洋
>パース

この特別なノートでなくても、ほとんどの日記は、日記を書く私に関する日記=メタ日記、というべきかもしれません。
2006年05月19日
03:15
はらこ
【わたしは生まれていなかった】

って書いたらどうなるんだろう。
自分自身じゃちょっと試してみたくないですが…
2006年05月19日
05:40
きのちゃん
自分の認識と現実の乖離が大きいときに、それは発狂と呼ばれますよね。自分自身に現実とは違う認識を与えてしまったら、自分を狂わせることになる。
【変更なし】の場合、「変更なし」という記憶がどういう意味をもつのか不明なんですが、多分これは【】を意図しているのでしょう。【】が安全な回答。

自分を発狂させることを自分が許容するのならば、実験ねずみに与えられる快楽ボタンに相当するものを作ってしまうでしょう。「世界中のおいしいものを食べ、世界中の美女を恋人にしている」夢から目覚めると目覚めた世界でも「世界中のおいしいものを食べ、世界中の美女を恋人にしている」のであり、それもまた夢で、それから目覚めると...というネストを100年分ほど書いておく。
マッハ主義を信奉する人にオススメ?
2006年05月19日
08:25
いままで触れたすばらしい作品の内容をわすれる
ただし作品リストは覚えている

と書きます
2006年05月19日
08:54
MERC
【そして、末永く幸せに暮らしましたとさ。】
多分、欲が無くなり、新しい物や人が持っている物をうらやましくなくなり、人や、偶然を善意に解釈でき、自然の摂理を泰然自若として受け入れられる人生がおくれると思います。発展や向上は望めそうもありませんが・・・メルヘン(MERC変)だ
2006年05月19日
08:57
中村理恵子
【描きます】

句読点つけるのもやめときます。
2006年05月19日
09:44
MATANGO
【ワンワン】 ....。
2006年05月19日
10:11
H.耕馬
ビバリーヒルズあたりの某有名女優宅の机に置いて
【H.耕馬が大好き】
と書いてもらう !
2006年05月19日
12:41
安斎利洋
僕は最初、ナチさんと近いことを思いついた。いろいろな体験について
【最初の感動を10倍に補強し、2番目以降の感動を忘れる】

すると世界が感動に満ち溢れる。レーモン・ルーセルが、最初の執筆の恍惚をたよりに、生涯テキストを吐き出し続けた、みたいに。

それにしても、他人の脳ってどうしてこんなに面白いんだろう。自分を喪失したり、犬になったり。
このノート、ひとり何ページでも使えますので、いくつでもどうぞ。
2006年05月19日
12:42
安斎利洋
羊.耕馬さん、このコメント全体を【 】でくくったほうが早いよ。
2006年05月19日
13:49
この問いに直接は関係ないけど、
この人の日記にもいくつかのフックがあります
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=136332913&owner_id=1433201
2006年05月19日
14:28
Ken☆
>某有名女優
>と書いてもらう !

ハリウッドの女優にストーカーされるって、どんな気分なんだろ。
2006年05月19日
17:30
安斎利洋
「迷える羊が羊を喰らう」さん、名前がアイデンティティ・クライシスです。
2006年05月19日
17:36
さかい7/15伊勢崎Live
【迷える羊が羊を喰らう】

と書くつもりが、間違えて

【迷える羊を羊が喰らう】

と書いてしまった。
2006年05月19日
17:40
安斎利洋
プリオン的再帰性と呼ぼう。
2006年05月19日
17:56
安斎利洋
>多分これは【】を意図しているのでしょう

このノートにおけるメタ言語を探りたいですね。
このノートに、プログラムを組みこむことができないか。
このノートに処理系を組み込んで、外からプログラムを送り込めないか。
2006年05月19日
18:41
温度
あー、これもまた面白い思考練習ですね。よく考えつきますねぇ、こういうこと安斎さん。なるほどウーン。むかしベルクソン読んで以来、自分が“川の流れを岸から見ている”状態と、自分が“川のなかを流れている”状態(=「持続」)の違いを私も普段、よく意識するようになりました。今回の問いなんて、さっき喫煙室であれこれ考えたらば、不肖私にとってはドゥルーズ=ガタリ的な「接続」そのものに思えました。すっごい面白いかも。

で、(理屈はさておき)何を自分だったら書くかしらん? と考えて、結局、タバコ吸いにいくまえと同じ【にら】とか(物語りじゃないじゃん)しか思いつかなかったりして。トホホ。

夢だって私こんな(↓)ですし、まともな物語を考える力がもともと無いんじゃなかろうか。誤解のないよう申し上げておきますと「にら」といい夢といい私これでも徹頭徹尾、自分の頭のなかに現れたことを誠実に記録しているつもりでございます。

http://www.daja.gr.jp/ondo/essay/pages00/dreams.html
2006年05月19日
18:49
安斎利洋
川の流れなら泳げればなんとかなりますが、自分の脳の書き換えは、飛行機が飛びながら飛行機の設計を変えるような話ですから、きわめて落ちやすい。

温度さんは夢日記つけているんですね。10年前にやった「夢鍋」、かならずカンブリアンで再度はじめますので、そのときはぜひジョインしてください。(今、ジョインを漢字変換してびっくりした)
2006年05月19日
18:50
安斎利洋
落ちることを覚悟で、たとえば
【バナナのあの色は紫という】
みたいに、一般的な知識を書き換えてしまったら、どうなるんだろう。
2006年05月19日
18:55
Marlbana*
【禁煙に成功した】
って書きたいです、けっこう切実☆
2006年05月19日
18:55
Ken☆
>【バナナのあの色は紫という】
>一般的な知識を書き換えてしまった

バナナの場合は、本人の意識はともかく、
他の人からは単なる色盲と思われるだけかも。

本人にとっては、
紫を紫と認識して、明らかに違う黄も紫と認識するから、
かなりパニクるかも。
2006年05月19日
18:58
なさ 飛鳥井
「記憶」という観点から書くと。
「記憶」は、記憶される内容によって、いくつかの種類に分類され、これらは脳の中に局在します。
また、「記憶」には意識からアクセスできるものとできないものがあります。

安斎さんのノートにはテキスト、つまりシンボルだけを書けるのでしょうか?

タルヴィングの分類の「意味記憶」、いわゆる辞書に載っているような記憶は、安斎さんのノートで書き換えできそうです。
(実際には記憶の消去は非常に難しいです)

「エピソード記憶」、どこかに遊びに行ったときのヴィヴィッドな体験のような記憶は、身体を介さずに想像力だけで書き換え可能なのか。
エピソード記憶は、海馬に一時的に蓄えられ、それから側頭葉に記憶されます。
しかし、エピソード記憶は思い出さないでいると、ヴィヴィッドな体験の記憶が失われ、「どこかに遊びに行った」のような単なるシンボルの結合、つまり意味記憶として、新皮質の別の部分に蓄えられるようです。

さて、「手続き記憶」、自転車の乗り方のような記憶は、意識によってアクセスできないし、シンボルの結合では記述できないし、身体を介さずに記憶できないように思います。
2006年05月19日
19:41
安斎利洋
デスノートは荒唐無稽なオカルトですが、脳の書き換えはたぶん実現可能な技術で、おそらく近い将来神経接続によって、いままでの常識を超えた脳へのアクセスが始まるだろうと思います。また、脳が離散的であるなら、記号的な操作によって可能になる書き換えの範囲も非常に大きくなるんじゃないでしょうか。身体を介すべき記憶が、身体を介さずに作られるなら、訓練をせずにあるスポーツができるようになったりする。
だから、飛びながら設計を変えている飛行機というのは、この作り話の比喩というより、脳や遺伝子を操作可能になった人間そのもののメタファーです。
この思考訓練は、自分という閉じた世界を書き換えることではなく、人間という閉じた世界だけを書き換えることと読みかえられます。しかもそれは、否応なくすでに始まっていると思う。
2006年05月19日
19:44
安斎利洋
>【禁煙に成功した】
>って書きたいです、けっこう切実☆

それは、昔書いた【私は煙草を吸う】という記述を消しゴムで消せばいい。
2006年05月19日
21:44
miyako/玉簾
>【H.耕馬が大好き】
わはは!いいかも。
2006年05月19日
22:05
安斎利洋
>>【H.耕馬が大好き】
>わはは!いいかも。

あ、あのノートならマネージャーのおじさんに代筆してもらいましたよ。

女優より
2006年05月19日
22:34
H.耕馬
<製作者ノート>
口述筆記のばあい、効能はドチラに宿るんだろうか?
ノートのインプリメントにディペンドするらしい。

言霊という位だから、言語を転記した者よりも、むしろ元の言葉を発した者に効能が出るようにインプリメントされる事が望ましいのでは無いか?
2006年05月19日
22:49
安斎利洋
耕馬さん、よっぽど金子さんがうらやましかったんだ。

って話はともかく、このノートを使って自分を変えようとする人と、人に使おうとする人にわかれることは、確かですね。
2006年05月20日
00:06
私はこんなノートは抹殺したいですが、
そうすると、世の中が消えてしまうのでしょうか。
それとも、休火山さんの考察してる現象ゾンビになるのでしょうか?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=136332913&owner_id=1433201
2006年05月20日
00:09
安斎利洋
【私は】と書きかけてノートを抹殺すると、そういうことになるかも。
2006年05月20日
00:12
安斎利洋
そもそもこのノートに書くときに、主語が私であると思うのはなぜだろう。
まずノートの背をカッターで切って、辞書をまるまるプリントアウトすると便利ですよ。
2006年05月20日
01:01
Ken☆
これぞホントの丸暗記?!
2006年05月20日
01:55
MATANGO
>【バナナのあの色は紫という】
生まれた子供にウソを教えたら面白いね、とコワいことを言ってた新婦を思い出しました。
「イヌ」を見たら「ネコだよ」と教えるんだそうです。

「その子に、おまえはイヌだよって教えたら?」とアドバイスしたら、イヤな顔をされてしまいました...。
2006年05月20日
01:58
境界性人格障害というのは、
主に母親に曖昧な反応をされつつ育つとなるとかなんとか。。
2006年05月20日
02:04
安斎利洋
柱時計を指して「今日からこれは電話なのだ」

細かい相違があるかもしれませんが、天才バカボンのひとこまでした。
2006年05月20日
02:19
忘れたくても思い出せないのだ。 ーーバカボンパパ
2006年05月20日
03:41
jetson
【世界はこのノートの中に吸い込まれる】
2006年05月20日
09:38
きのちゃん
昨日ここに書いたことが現実になっている、どうしよう、これは現実なのか、脳の書換えなのかわからない。「ここにテキストを書くと」の「ここ」とはここだったのか。

今度ノートに書くときは、小説家に文案を作ってもらって細部まで精密に書き込んでもらうようにしよう。<<「世界中のおいしいものを食べ、世界中の美女を恋人にしている」
2006年05月20日
11:20
小林千早都
・・・ここは安斎さんの実験室なのですね・・・

自分の記憶だけが入れ替わっても
まわりが何ら変わらないと一人芝居で悲しいので
何も書かないですね、私の場合。
2006年05月20日
11:21
安斎利洋
>【世界はこのノートの中に吸い込まれる】

これは、きのちゃん的には

【【世界はこのノートの中に吸い込まれる

が正しい書き方です。
2006年05月21日
12:42
安斎利洋
【 error 404 】
2006年05月23日
17:39
温度
遅まきながら。

> 温度さんは夢日記つけているんですね。10年前にやった「夢鍋」、かならずカンブリアンで再度はじめますので、そのときはぜひジョインしてください。

ゆうべも死人と生者が急に入れ替わる(あんまり怖くはなかったですが)ヘンな夢みましたが、このところバタバタで夢日記つけてられないのが残念です。でもカンブリアン(って私まだよく知らないんですが)再開されたらまた、やってみます。

>(今、ジョインを漢字変換してびっくりした)

あ、ほんと。

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