安斎利洋の日記全体に公開

2006年04月29日
23:51
 なめらかなハイパーリンク
前に日記で書いたけれど、盲人にとって異性に触るというのは決定的に相手にかかわることで、距離をおいて異性を見るという中間の段階がないという光島さんの話は、実に示唆的だ。

昨日Glocomで、鈴木健さんコーディネイトのミーティングがあり、gumonjiの中嶋謙互さん、Kamiの永田周一さん、unouの山田進太郎さん、Willustratorの神原啓介さんとプロジェクターを囲んでデモしながら飲んだ。

そこで、ハイパーリンクにはいきなり移動する前のぼーっと眺めるような中間の段階がない、という話が出た。そうだこれは光島さんの話だ、と後で気づいた。

動物が視覚を発達させたのは、対象とのかかわりにおける中間の段階を発達させたからで、いま僕らがcambiranや、gumonjiや、Nota(紙の進化形)などでやろうとしているのは、対象との中間の距離にひろがる空間を回復しようとしているのかもしれない。

この件、つづく。
 

コメント    

2006年04月30日
01:07
週6日はあそこにいるので、気が向いたらときどき遊びに来てください。
2006年04月30日
09:39
中村理恵子
>対象との中間の距離にひろがる空間を回復しようとしているのかもしれない。

えっと、このへんの無駄ともいえる迂回の集積については、お任せください!
何をやっても、まずこの迷路にはまりこむ宿命です(笑・最近肯定的)。
2006年04月30日
09:40
中村理恵子
>mixiよりもpicsy
健さん

飽きてきました、そろそろこの世界。
次の原っぱの芽吹き、いかがでしょう?

2006年04月30日
10:55
初夏ですね。
2006年04月30日
11:15
安斎利洋
>無駄ともいえる迂回の集積

アイデアがわいたらノートにとるようにしているんですが、大事なのは実はノートにとる前の、浮遊した迂回の時間。本を手にとる前の書架を眺める時間。クリックする前の予感する時間。
表現をしている時間を1とすると、そういう中間を漂う時間は9ぐらいあるんじゃないかな。
2006年04月30日
11:16
安斎利洋
>気が向いたらときどき遊びに来てください。

すごい拠点を確保しましたね。
でも六本木ヒルズのあたりって、初夏には似合わない場所ですね。住みたいと思う場所じゃないな、住めないけど。
2006年04月30日
11:59
中村理恵子
>そういう中間を漂う時間は9
うん。
これを捕獲する術を人々は、ひたすらいろんなこといいながら追ってきたのかもね。
これをぬぐう柔らかい粘土ほしいっていえば、本当にそんなシステムつくり目指す人もいるだろうし、描きとる腕を磨く人もいるだろうし、もっとHowツーもんを論じる人もいるだろうし。
いろんな角度あるとおもうけど。

2006年04月30日
21:43
jetson
>予感する時間
視るのではなく、観るように。
感覚を意識的にオープンサーキットにしておく必要性を日々感じています。予感を捕まえやすくする仕掛け。
2006年05月01日
13:53
>予感を捕まえやすくする
うん。

 安斎利洋mixi日記 一覧へ