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泥絵全体に公開
2009年08月11日16:08
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アジア美術館に来るたびに思うのは、表現とか作家性とかオリジナルといった西洋流の美術館文法とは関係のない、形がどんどん生まれてくる生成原理がアジアにはあるということ。それが、たまたま美術館の箱の中に入っていて、現代美術の作家もいるし、一方でクラフトともアートともつかないものも混在しているわけだけれど、僕はむしろ土産物屋で売られていそうな造形物のほうに、この美術館の本当の意味があるように思える。

アジ美の大きな壁面いっぱいに描かれた、浅井裕介さんの泥絵作品は、森や生き物たちの意匠がどんどん壁面を埋め尽くす大作だけれど、時期が来ると水に流されてしまう。彼は残したくないという強い意向をもっているわけではなく、それ以上に「絵を描かないでいると、頭の中が発泡して壊れそうになる」という生成の速度が速すぎるだけで、それが泥というメディアによく似合っている。

これらの形の渦の中で、「トロルを探せ」ワークショップをやってきた。その報告はまたのちほど。

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