10年よりもっと昔、まだパソコン通信全盛のころ、雑誌の連載に「顔文字が生まれたために、顔文字を使わないと不機嫌、という新しい意味が生まれてしまって困った」ということを書いた記憶がある。^_^; みたいな文字を使わないために、普通のテキストが怒っているように思われちゃったことが何度もあった。
人と人の新しい接続形式が生まれることは、実は反対側に実体のない切断面を生んでしまうことでもあるのだ。
ずっと前からあったこの問題を誰も考えないまま、新しいメディアや接続形式だけがどんどん生まれてきたから、人のネットワーク上にはどんどん新しい幻想の不和が生まれた。足あとをつけたまま何も書かないとか、コメントにコメントがつかないとか、下らない話は山ほど聞く。
「携帯電話を持つ小5の4人に1人はメールの返信がないと「とても不安」と感じている」というのは、異常なことじゃなく、人間の社会性として当然の感情の立ち上がり方なんだろう。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=835465&media_id=2&m=1&ref=news%3Aright%3Apickup
メディアを設計する側が、このphantomについてもっと研究すべきなんだと思う>関係者
感情をもった人間がメディアを使うわけじゃなくて、メディア=感情だからだ。